傷の痛みは少しましになってきた。
傷をさわると切ったところが盛り上がって、固くなっている。
みみずばれのように、赤く一本線をひいたみたい。
このままこの傷は一生治らないのだろうか。
やっぱり不安になる。
手術から一ヶ月以上経つというのに、まだ身体は全然以前のようにはならない。
つねに体がだるく、少し歩くと疲れてしまう。
このままからだが元に戻らなくなるのではないか、という不安に強く襲われる。
冷たい雨が降っているので、傷が痛む。
今日は、ちょっとまし。
テルミーの勉強会にいって、きっちりと治療してもらったらずいぶんと楽になった。
私の顔色は土気色をしているらしい。
みんなにいわれた。顔色が悪いねって。
腎臓の機能が弱ってるらしい。
そういえば、あたしはトイレにいかないな。気が付いたら全然トイレにいかずに昼だったってこともある。
ちゃんといかなきゃね。
今日は実家ににいるので、家事もせずに寝転んでごろごろごしてる。
なんか実家にいたら、ひたすら眠い。
午前中でかけてて、午後からはずっと寝てた。
おやつ食べてまた寝転んで、風呂はいってご飯食べて布団にはいって・・・
とっても楽ちん。こりゃーいいわ。
寒いからだろうか。
とても傷が痛む。
ただ横になって痛みを耐えているだけ。
医者に行ったほうがいいかな。でも手術や入院費でお金ないんだよね。
ここでしっかり治しておかないと、更年期障害や年とってから、大変だといわれるけど。
順調に回復していたのだが、今日はとても調子が悪い。
術後の激しい頭痛がまた襲ってきた。
眉間のあたりがずきずきと痛み、目を開けているのもつらい。
吐き気はないが、頭が重くて仕方がない。
買い物に出かけたら、途中で歩けなくなって座り込んでしまった。
こんなことは、術後はじめてだ。
お腹の傷も熱をもっていて、鼓動にあわせてずきんずきんと痛みが走る。
たぶん、精神的にもまいっているのだろう。
いろんなことが起きすぎる。赤ちゃんのこと、日々の生活のこと。
結婚前の毎日が平凡に過ぎていた頃と違って、結婚してから私の生活は激変した。
とにかく水分をいっぱいとって横になる。
体を休めるしかない。
こんな日は家事も放棄。
兵庫県加西市にある、西国二十六番札所です。
現在は、本堂が修復中ということもあり、ダンナが山登り等歩くのが苦手なので、本堂までの長い階段は登らず、駐車場横のお堂だけお参りしてきました。
緊急手術をしてからちょうど一ヶ月。
水子供養なんて、大げさなものではありませんが、お参りだけでもしてきたい、という私の意向を汲んで、ダンナが連れていってくれました。
お堂の周りには、小さなお地蔵様がいっぱいでした。
そして、お人形やぬいぐるみ、千羽鶴などがところ狭しとおいてありました。
何も用意していなかった私たちは、ロウソクとお線香をあげただけでした。
手をあわせながら、いってしまった赤ちゃんのことを考えると涙が止まらなくなったので、彼にわからないようにお堂の裏にまわったら、椿の大木がありました。
見事な山椿。私の好きな花です。
何か想い出に残るものが欲しいと思って、椿の実を二人で拾いました。
植木鉢にでも植えてみようと思っています。
私は、あなたのことをずっと忘れないからね。
どうぞ安らかに眠ってくださいね。
さようなら。
三階に一人っきりなのに、全然静かじゃなかった。
というか、三階に一人だけいるのも、とっても不気味だし、何よりも暖房の排水か何かわからないが、
それでもうとうと眠ったのか、気がつくと7時半の朝食の時間だった。
すぐに看護師さんが体温のチェックと脈をとりにくるので、顔を洗って、カーテンを開ける。
小さい病院だけど看護師の数は多い。
今日の人も初めての顔。
血圧を測るとき思いっきりシュポシュポと空気を送り込む。いつもは6、7回なのに、
13回でやっとやめた。
シューっと空気が抜けていって腕に血が流れ、ほっとしたのも束の間、
おーい!完全に腕がしびれてしまったよ~。
ほんまに何すんねん!
このせいか、今日はずっと調子が悪い。
9時過ぎに朝の回診があった。
今日は、先生ちょっと機嫌がよい。
「あんたは運がいいで。早くまた子供作りなさい。
午前の点滴の始まり。午前2袋。
点滴の速度が速すぎたのか、点滴が終わりトイレにいったら気分が悪くなって動けなくなった。
お腹はキリキリ痛むし、激しい嘔吐感。
よっぽど吐こうと思ったが、下を向くとお腹の傷がちぎれそうに痛むのであきらめた。
お腹をかかえてよたよたと部屋に戻る。
こういう時、3階に一人だけというのは気がラク。こんな格好を誰にもみられることないしね。
部屋でベッドに横たわり、すぐにナースコールをする。
「吐きそうなんですけど・・・」というとすぐに、トレイをもってかけあがってきてくれた。
何かあったらすぐにまた呼んでね、といわれじっと横になる。
すぐに連絡がいくのか、先生からも内線電話がかかってきた。
でも、起き上がって電話とるのも大変なんやで!
「吐き止めの薬だしたから。お腹切ってすぐによくなるわけがない。日にち薬やで。」
その通りやろな。
ちょっとしたら気分もましになったので、昼ごはんを食べる。
あたしってすごいな。生命力が強いんやろか。
子供のときから、どんなひどい風邪をひいても「ご飯食べないとよくならないよ」
だから、あたしが食欲がなくなったら、本当にもうおしまいなのだ。
午後、点滴中に実家の母から携帯に電話があった。
しんどいのにいろいろ話しかけてくるので、適当に切ってしまった。
ごめんね。
夕方になると、少し気分もよくなったので、晩ご飯も食べた。まだ全部は食べられないが、
母やダンナが、本や雑誌をもってきてくれてたが、活字を読む元気はない。
今日はもう来ないかなーと半ばあきらめていたら、7時半頃に仕事中のダンナがきてくれた。
うれしくって涙がでる。
早く家に帰りたいよ~って泣いたら、よしよしって頭をなでられた。
おかげでちょっと元気がでた。