なんだか少しだけ一歩踏み出せているような気がして、
けどまだ上半身だけ置いて行かれているような不思議な感覚の中で、
吐いた煙が常夜灯に照らされている夜に
君が嫌いな煙草の煙に少しずつ思い出を乗せて吐き出す。
煙に乗ってどこかへ消えてくれないか
そう思いながらなかなか消えない煙草の火を見ている。
僕には3つの見え方がある。
それはただ単純に、右と左の目の悪さが違っていて、眼鏡をしているからだ。
眼鏡をしていると額縁で切り取られた世界が鮮明に見えて、右目を閉じるとそれより幾分かぼやけて見えて、左目を閉じるとまるでこっちの世界が本物であるかのように感じる。
それほどに左右で度が違うものだから、眼鏡をかけていないと気持ち悪い。酔ってしまう。
僕は昔から眼鏡を愛用している。
これからもそうだろう。
どこかで嗅いだことのある匂いに浮き足立った。
あぁ、あの人の香りだ。
どこから来たのか不思議に思った。
遠く離れたところまで誘われるのだろうか。
けれど、近くにいた。
今はもう好きになれない香りを身にまとう。
動くたびに香る匂いが絡みついてきて足を止める。
うざったい。
これからもずっと嫌いな香りなんだろう。
あぁ、あの人の香りだ。
どこから来たのか不思議に思った。
遠く離れたところまで誘われるのだろうか。
けれど、近くにいた。
今はもう好きになれない香りを身にまとう。
動くたびに香る匂いが絡みついてきて足を止める。
うざったい。
これからもずっと嫌いな香りなんだろう。
いつか歩いた道を今度は1人で歩いてみる。
家で1人でいるとなんだか寂しくなって。踏み外しそうな道を海に落ちれば気持ちよさそうだ、なんて思いながら。
右や左に不安定になりながら、防波堤を照らす西日を頼りに、海の匂いを風を頼りに。
沈んでいく夕日の眩しさに目を細めると遠くにカモメが飛んでいくのが見えた。
初投稿。
普段生活していると、なんだか急に何とも言えない気分になって、その時見た景色や、音、においを自分の言葉で表現したくなることがある。
けれど、インスタやTwitterに投稿するには自分のキャラに合っていないような気がする。
「いや、知らねぇよ」
そう思う人もきっといるだろう、というかそんな人がほとんどだと思う。
そもそも誰にも読まれないと思う。
でも、もしかしたら1人くらいは共感してくれるかも、同じことを思っている人がいるかも。
そんなことを思いながら自分なりの表現をしてみたい。

