あるメーカーさんからの依頼で、家電製品のデザインを行っています。
デザイン開発のプロセスはイロイロあるし、アプローチの仕方もデザイナーによってイロイロあります。
「1案しか出さない」という天才的なひらめきを持ったデザイナーの方もいますが、自分の場合、ラフなアイデアスケッチを数案出して、選んでもらいながら、クライアントさんとの距離を縮めていくタイプ。言い換えれば手間はかかるけど期待はずれをさせない手法。
仕事によっては、CGでダーって描いてしまう時もありますが、今回は手描きでアプローチをすることにしました。手描きの場合なら、サインペンで描く時と、デザイン用マジック(通称:マーカー)で描く時の2通りあります。
で、今回は何故かマーカーにしようと思いました。自分の学生の頃や社会人の駆け出しの頃は、ひたすらマーカーを使っていました。
事務所の片隅に追いやられたマーカーを引っぱり出すと、ほとんどが乾燥していて使えない状態。どれだけ長い間このマーカーを使った仕事をしていなかったかを考えて軽いショック。慌てて東急ハンズに購入にいくと、断面形状が楕円形にモデルチェンジしていて、さらにショック。
それでも、自分はサインペンで描くよりも、薄いマーカーで形を探り徐々に濃い色に変えて完成させる手法が好きです。
今のプロダクトデザインの学生さんも使っているのかな?