航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が7月、沖縄本島沖で訓練中に墜落した事故で、防衛省は9日、パイロットに高い重力がかかったことなどによる意識喪失か低下が原因となった可能性があるとする調査結果を公表した。こうした原因の事故は過去に例がないという。
航空幕僚監部によると、空自は8月に現場付近の海底から発見したフライトデータレコーダー(FDR)などを解析。パイロットで死亡した川久保裕二2等空佐(当時37)=事故時の3佐から特別昇任=は7月5日午前10時半ごろ、那覇基地の北西約200キロの訓練空域で右旋回しながら急降下し、約20秒後に海面に墜落した。
墜落直前には機首を上げる操作を2度していたが、事故を避けられなかったことなどから、空自は「パイロットの意識レベルが下がっていたとみられる」と推定。FDRでは機体の異常は確認されなかったが、重力に耐えるための装置に異常があったかわからず、何らかの問題があった可能性も否定できないとした。