なりたい自分になれるボーカル教室
Sweet Sound Voice Studio
ボーカルコーチのあまねです。
先日は、とある音楽事務所さんの
所属アーティストさん方の定期テストで
審査員というお役目を頂き、
行ってきました(*^ー^)。
皆さん、アーティストとしての
経験豊富だったり、
CDを出したりしている方もあるので、
かなり恐縮でしたが、
ボーカルコーチの立場から
その方が更に飛躍出来るようなアドバイス
をさせて頂けたら…と、
私なりに感じたことや気づいたことを
お話しさせて頂きました。
その中で、
ある方の歌が私の心を動かしました。
と言っても、その方は、
最初の2小節ほど歌うと感極まって、
その後は歌えなくなってしまったんです。
でも、その2小節で、
私の心は確かに掴まれたと感じました。
私もオリジナル曲のレコーディングを
した時に、一度、気持ちが入りすぎて
しまって、数フレーズで歌えなくなって
しまったことがありました。
でも、それを聴いていた人からは
一緒にグッときた、と言われました。
まあ、レコーディングは、
録り直しましたが、
もう2度と同じようには
歌えませんでした。
歌を真剣にやっている人であれば、
誰しも、自分の歌を人の心に届けたい
人の心を動かすような歌を歌えるように
なりたいと思うことでしょう。
でも、それは、簡単でもあり、
究極に難しくもあり、
ボーカリストにとって最大の難題です。
数年前、私は演技のワークショップに
通いまくっていました。
しかも、スタニスラフスキーシステム、
マイズナーテクニックなどの
いわゆるメソッド系のワークショップに
行っていました。
メソッド系のワークショップでは、
役者自身の感情や心を扱うトレーニングが
多く、歌にも、とても共通しています。
本当に自分の心が動いた時に出る台詞や
言葉は、それを観ている・聴いている人の
心にも、ガツン!と強い衝撃を与えてくる
ことがあります。
ボーカリストが良い歌を歌うには、
自分の心を動かしながら、
それを声、歌にのせていくという
テクニックが必要なのかもしれませんね。
(*^ー^)
研究してみたいと思います。(T^T)
あと、上記のテクニックを身につけるのは
結構、難しそうですが、
もう一つ、その方を見ていて気づいたのは
歌への集中カ?です。
テストでは、まず1分間の自己PRがあり
その後、歌唱なのですが、
その方は、自己PRの後、
曲のイントロが始まると目を閉じて、
深く呼吸をしました。
その時、端から見ていても、
その方が曲の中へ集中していったのを
感じました。
曲の世界へ、スッと落ちていくような、
まさにintoした!という感じでした。
そういう意味では、
私は既にイントロの時点で
心を掴まれていたのかもしれません。
まあ、結果的には、intoしすぎて、
コントロール出来なくなってしまって、
歌えなくなってしまうこともあるのですが
(^^;)。
そこを上手くコントロール出来るように
なれば、人の心を動かす歌に近づけるのかな?と思います。
少なくとも、歌は歌詞のあるところが
スタートではありません。
イントロの部分でボーカリストは、沢山のことをしています。
その準備が良い歌を歌うことに繋がると
心得ましょう。
イントロで何をするか?は、
長くなってしまったので、
また今度、折りにふれて書いていけたら
と思います。
今日も読んで下さってありがとうございました。
