演劇・音楽の発信地として多くの演劇人やミュージシャンに愛されている下北沢。街を歩けば、芸人やバンドマンのような若者たちにすれ違い、夜遅くまで賑わっている。

 

 そんな街に昨年誕生したのが、ワインとスイーツという異色の組み合わせが売りの《ノイエ》。渋谷の某ビストロ出身の造語で、ドイツ語で《新しい》を現す《ノイ》と日本語の家を組み合わせたものだという。

 

 ワインも売りということもあり、営業時間は18時~という本格的なスイーツが夜に楽しめるというのも、働く男性、女性に嬉しい限りだ。

 

 スイーツがワインのおつまみ代わりという、スイーツ好きの大人にとってはまさに夢の国状態の同店で特にお薦めなのが《スガワラノプリン》。店主が子どもの頃に、「大きなプリンを思う存分食べたい!」と願望を叶えるべく作ったというだけあり、他店ではなかなか味わえない迫力あるサイズ感!

 

 

 やや固めの食感で食べごたえも十分だが、香り付けのためのバニラビーンズを使わず、バニラエッセンスを使用。またパスティスという、ハーブ入のリキュールを使用するなど、そのサイズとは裏腹に細部にまでこだわった混じりっけなしの味はまさに極上っ‼

 

 

味と共にこだわっている見た目は、⾦目鯛の煮つけをイメージしたもの。材料を混ぜ、焼くのに4~50分。冷やすのに5~6時間はかかるという手間暇かけた看板メニューは、店主の名に恥じない逸品だろう。

 

プリンと同じく通年食べられる《ティラミスパフェ》は、一般的なスポンジを使ったティラミスと差別化するため、アイスを使用。なめらかな食感にとろけること間違いなしだが、コーヒー豆を直接挽いてかけてみると、また違った食感になるので面白い。

 

 SNSに思わず投稿したくなる《フレジェ》は、店主が見た目重視で作った1品。そのため、一般的にイメージされるフレジェとはまったく違うロウソクのようなフォルムになっている。見た目重視とはいえ、メインとなる材料は多くても4種類までと素材の味も大切にしている。

 

 旬のフルーツを使った季節のスイーツも。写真はイチジクをふんだんに使ったパフェ。

ただイチジクを使用するのではなく、フレッシュ、赤ワインに漬け込んだもの、白ワインに漬け込んだものなど様々なバリエーションのイチジクを楽しむ事が出来る。

 

 

 夜スイーツが堪能できるこのお店の誕生により、下北沢を紹介する際に《スイーツの街》という形容詞がつく日もそう遠くなさそうだ。

 

【ノイエ

住所/東京都世田谷区北沢2-7-3

電話/03-6407-1816

営業時間/18:00~24:00

定休日/火曜・水曜・不定休

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