今日、お花見の帰りにこの前下の記事でいけなかったオールハローズ教会〔ロンドン塔の隣〕に行ってきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/london_ooi/10970611.html 〔写真をすでに消去してしまったのでこちらからご覧ください〕
 
普段の日は10時ぐらいから開いているそうで中に入りました。
この教会は675年にサクソン教会が建てられました。 ロンドンのシティーで一番古い教会だそうです。
17世紀のロンドン大火でも燃えませんでしたが、2次世界大戦時の空襲で塔と壁以外が破壊されました。
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これはサクソン時代のアーチです。 この後まず地下に行ってみます。
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この階段の下側にあるアーチの下にはローマ時代の歩道が見つかっています。〔2世紀ぐらいのもの〕
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地下の奥のほうには小さな礼拝場がありました。中には入れませんでしたが、両壁には遺骨〔灰)が置かれていました。
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一階に戻りました。 さすがに破壊されたあとの修復でちょっと殺風景にも見えますが、部分的に残る古さも感じられます。
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これはスオードレスト、1760年、このシティーの市長が来た時、持ってきたセエレモニー用の剣の置き場だったそうです。 他にも3つありました。
この窓のステンドグラス、フランシスドレークの紋章です。〔子孫により作られた〕
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フランシス・ドレークはエリザべス一世時代の航海者、海賊、イギリス人で始めて世界一周した人で、またアルメイダ海戦で艦隊の司令官とし、スペインの無敵艦隊を破った人でも有ります。
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このキリストの象牙像はスペイン艦隊のキャプテンのキャビンにあったものだとされています。また其の十字を作った板はカティーサーク船のものだそうです。 「INRI」とはラテン語で、『ユダヤの王、ナザレのイエス』という意味の頭文字です。
 
6枚目の写真の壁にある小さなアーチの中に、セント・アントニー〔聖・アントニオス〕を記念した木像が飾られていました。
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3世紀、エジプトで生まれた彼は財産を貧しいものにわけ自らは砂漠に入り苦行生活をしたそうです。
また修道院制度の創始者でもあるそうです。 
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聖アントニオスは持ち物としてT十字のある杖、鈴、豚があるそうですが、この木造もT十字をもっていました。  この形はTau というギリシャの字 「T』を表わし、また「エジプト十字」としても知られているそうです。
 
他にも処刑地であったタワーヒル〔ロンドン塔近く)から処刑された死体が運び込まれたところでもあります。其の一人がトーマス・モアでした。
またアメリカの6代目大統領が結婚式を挙げたところでもあるそうです。
この様にここも歴史が詰まった教会でした。
一部でしたがご紹介しました。