世界記憶遺産 山本作兵衛炭鉱記録画 ワールドツアー@National Mining Museum Scotland【2022.7.29~2022.10.31】

 

【日時】2022.7.29 14:15  オープニングレセプション

【会場】National Mining Museum Scotlandスコットランド国立炭坑博物館

【スピーチ】

Ms. Mhairi Cross( CEO)

石井みのり(在エディンバラ日本総領事館 首席領事)

鈴木ナオミ(企画プロデューサー、日本へ行こうよプロジェクト実行委員長)

Nicola Moss(学芸員)

https://www.nationalminingmuseum.com/experience/whats-on/exhibitions/temporary-exhibitions/sakubei-yamamoto-exhibition/

 

2022.7.29 素晴らしいお天気のスコットランド。

首都エディンバラ から電車で23分ほどのNewtongrange駅から歩いて5分の丘の上にある

スコットランド国立炭坑博物館で悲願の山本作兵衛炭鉱記録画展が開催された。

2019年から開催している山本作兵衛炭鉱記録画ワールドツアーの一環である。

 

(駅からの道中はどこか故郷福岡県田川市と似ている)

2019年にこの場所を訪ね、2020年の開催を目指していたが、パンデミックの影響で延期となっていた。


企画者である私は、日本で初めてユネスコ世界記憶遺産に登録された

この山本作兵衛炭坑記録がを所蔵する福岡県田川市の観光大使(たがわ魅力向上大使)である。

任命されてからこの11年、大使のミッションとして命がけで取り組んできて、

2019年夏、イギリス屋内最大の日本イベントハイパージャパンを皮切りに、在英日本大使館、

SOAS大学ブルネイギャラリー 、ウェールズ国立炭坑博物館と、ワールドツアーは実施されていた。

しかし、パンデミックでスコットランド国立炭坑博物館、ニューヨークNippon Club 

他会場での開催は延期や中止。

 

私自身は以前から闘病中の肺の疾患の影響で

「コロナに感染したら助けようがないので対面での会合は避けるよう」医師より指導され、

パンデミック以降2年4ヶ月誰とも会えない、公共交通機関も使用しない生活をしてきたが、

2年4ヶ月ぶりの会合がこの機会になり緊張と喜びの時間となった。

200平米程の広い会場に12点の炭鉱記録画と、山本作兵衛氏についてや、

筑豊の炭坑についての7枚の解説パネルが展示された。

スコットランドでの炭坑の様子を写した写真も展示され、比較できるようになっていた。

博物館の皆さんのアイディアで、友好の気持ちが込められた折り鶴、扇子や着物も展示されていて

気遣いにほっこりした。

子供たちが折り紙を作ったり、着物を試着したりできる体験コーナーも設置されていた。

 

スコットランド国立炭坑博物館の館長Ms.Mhairi Crossより

「待ちに待ったこの作兵衛展がついに開催される事は大変喜ばしいことです」

と、温かなスピーチを頂戴し、

続いて、在エディンバラ日本総領事館 石井みのり首席領事が

「この日本の誇るユネスコ世界記憶遺産登録の作品をスコットランドで展示できることの素晴らしさと、日本とイギリスの共通点」についてお話しされ、そして、

「たくさんの方に見に来て頂きたい」とスピーチを頂いた。

 

鈴木ナオミはこの企画のプロデューサー、そして日本へ行こうよプロジェクトの実行委員長として、

これまでの思いや企画の趣旨についてのスピーチに加え、

日英友好の気持ちを込めて「ふるさと」「You Raise Me Up」を

歌わせていただいた。

 

♪歌の映像はこちら♪⬇️

https://www.youtube.com/watch?v=-bqCeS_0RY0

 

今回のオープニングセレモニーは事前に開催された、

スコットランドの子供たちによる「提灯コンテスト」の表彰式も兼ねていたので、

会場には、子供たちも沢山来場していた。

応募作は入口から展示会場までの通路(昔の炭坑の様子を再現した展示場)に並べて飾られていた。

このイベント自体が「Education(教育)」とコラボされていた事は、

とても意義のあることで、スコットランドの子供たちとも交流もできて嬉しかった。

(提灯コンテスト授賞式)

 

同博物館では、今後、日本の子供達とスコットランドの子供達をオンラインでつないで、生活の違いなどの意見交換をするプログラムも準備中だ。

スコットランドの市議会議員Colin Beatttie 氏は

「炭坑の歴史をどうやって後世に伝えていくのか、スコットランドでも今後の議題になっている。今回の山本作兵衛氏の記録画はそういった意味でも大変貴重な資料なので、また関係者とここを訪れ炭鉱画を観賞し、日本との違いなども含めて研究していきたい」

と話されていた。

(左から Colin Beatttie 議員石井みのり在エディンバラ日本総領事館首席領事、

鈴木ナオミ、ファウンダー、.Mhairi Cross( CEO)、Nicola Moss(学芸員))

 

イギリス人と炭坑について語り合う時、かつて栄えた「イギリスの石炭産業」を誇りに思っていると強く感じる。産業革命の礎となった炭坑。近代文明があるのは石炭のおかげなのだと。

 

70名ほどの、ゲスト、関係者、提灯コンテストの参加者、議員さんなどが参加し、

アットホームな雰囲気の中、約2時間半にわたるレセプションと関係者との歓談は終了した。

9月24日からは、ウェールズ国立炭坑博物館 National Waterfront Museum https://museum.wales/swansea/

での開催が始まる。

公式ホームページ:https://www.goto-japan.net/

鈴木ナオミ関連リンク:<span style="background-color: #ffffff; color: #ff00ff;">https://lit.link/naomisuzuki</span>