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母が緊急入院しました
胸水がかなり増え
酸素濃度は79%
最近はよく咳き込み
たまに肺が重苦しい感じがするらしい

そして
 1週間続く激しい下痢
それを和らげるために一昨日から絶食
吐き気を伴うため水分はあまり多く飲めず
この1週間で 母の体は
一気に痩せ細ってしまいました
 
血液検査では 炎症反応が見られ
ウイルス性の下痢の可能性が高いと。
胸水を抜きたいが 胸水も栄養分なので
今の体の状態で胸水を抜くのは危険

まずは下痢と食事のコントロール をして
落ち着いたら 胸水を抜く
管を入れて 定期的に抜くようにする予定

母は死を覚悟したようだった 。
そして
『入院します。もう一生病院でいいです。
もう家でやり残したことはないので
入院します。 』

最期を病院で、と。
 
悲しかった
きっと 私が原因だ …
 あんなに家に帰りたがってたのに

今度は自ら病院を選んだ 。

悲しかった。
二度と家に帰らない覚悟を
あっさりとさせてしまったのは私だ



寝たきりでの下痢は
とても悲惨なものだった。

12月29日 下痢が始まった
まだ陰部洗浄もままならない私には
下痢の対応がとても難しかった

12月30日 下痢は激しい水下痢になり
一日に何度も大量に漏れ出し
ズボンもシーツもグショグショ。
捨てたり手洗いしたり。
 訪問介護に救われるが
回数が多すぎて 自分でも何とか処理した
夜中も一時間おきに下痢
12月31日 朝から大量の下痢と格闘
替えてる途中に流れ出てくる。
でも前日から下痢止めを服用したため
少し落ち着いてきた
夜は母と紅白を見てゆっくり過ごせる
夕飯の年越しそばを熱々で食べさせたくて
母を車イスに乗せ 準備し
蕎麦をテーブルに乗せた
そのとき 『出ちゃった、漏れた』と
 
心が折れた瞬間だった。
 
二日間 前向きに笑顔で
下痢のおむつをしてきたけど…
 それでも 気持ちを押さえながら
対処していたけど  
オムツ替え中に海のように出てくる下痢
オムツ替えが終わったとたんに
『また出た。』 と。。
ズボンとシーツが
山のようにお風呂場にたまる。
もぉ何もしたくなかった。
 自分が灰になってる様だった
 
気づいたら 年を越していた
 虚しくて泣いた
 
もう片付けもせずに寝ようと決めた
そのとき  また『出た。』 と
 糸がプチっと切れた。。
『また!?』といって
 壁に布団を投げつけてしまった 。。

仕方がない事なのに
イライラが押さえられなかった。
最低だ。

 
1月1日
夜中に放り溜めた下痢オムツを替えた
私は灰のままだった 。
兄達に弱音をはいたら
二人ともすぐに駆けつけてくれた。  
今夜は一家で新年の集まりの予定
それに合わせての掃除と料理を
兄達に任せた。

同時に訪問看護も来てくれた。
母と看護士さんと私は色々話した。

母は『もぉ本当 娘に申し訳ない。
死にたくてもすぐに死ねないし…
大変だったら病院に送り返して。』
そう言って泣いた。。
お母さんごめん。
私の対応がお母さんを傷つけて
追い詰めた。。
 『そんなこと言わないで。
私が自分で選んだの!
病院に送り返したりなんかしない
全然上手くできないけど
私がお母さんと居たいの 』
 
『子供の頃
お母さんは 自分の付き合いとか
全部断ってまで
ずっと私たちと一緒にいてくれた。
だから私も同じように でにるの 。
お母さんは私を大切に育ててくれたもん』
 
私も涙を抑えられなかった
母は『こんな適当な育てかただったのに
こんなに立派に育ってくれて。。』と
『そんなことない!
お母さんはちゃんと、育ててくれた
でも私はダメで お母さんに酷いことした
ごめんと思いながら。衝動的になった
仕方がない事なのに 本当にごめんね』
 
看護士さんのお陰で
私とお母さんは
心の底から 色々な気持ちを伝え合えた
二人とも泣きながら
心から分かり合えた
 
お母さんの娘でよかった
気持ちが近すぎる分 たくさん衝突もした
でも これ以上ないくらい近くて
大切に思える存在
何よりもの支え
本当に大好きな人

お母さんの娘でよかった

 
その日の夜
家族揃って実家で新年の集まり
豪華なおせちとおすしを
お母さんもたくさん食べた。
その時だけは奇跡的に下痢が治まっていた。
とても楽しい時間だった。

1月2日  穏やかな日中だった
下痢止めが効いて もう大丈夫かと思った  
しかし夜 22:30~翌2時まで下痢の嵐
オムツ替え中に  何度も何度も
海のような下痢が出てくる。
3時間ずっとオムツ替えをしていた。
母もとても辛そうで
みていて辛かった。

1月3日 訪問看護
その時も前日と同様
止めどなく 海のような下痢が出た
そして 食べると出るので絶食が決まった
母は食べなくていいことにホッとしていた。
私は体力が落ちるのが心配だった。
 
1月4日 絶食効果があり
かなり落ち着いた
 
そして今日 入院。

『オウチに帰れなくなる可能性があります』
  先生からもはっきり言われた。

これで最後だったら
家で過ごしたこの20日間
これで良かったのか
もっと優しくできたらよかった。
どんなけ笑顔でいれたっけ
これで良かったのか
 

もっと上手くケアしてあげたかった
もっとちゃんと見てあげたかった

涙が溢れて止まらなかった
お母さんがいないこの家は
あまりにも寂しすぎる。

お母さん
わたしはまだ
お母さんとやりたいことがたくさんある
まだまだ一緒に居たいよ
お母さん
私はどんなに大変だろうが
とにかくお母さんと一緒に居たい

お母さんは 私にとって一番大切な人だから
どんな事だって苦じゃない
だから また家に帰ってきて!  
また一緒に寝ようよ!
上手くできないけど 体のケアさせて。

お願い
もう一度帰ってきて