いつからだろうな。
彼をこんなに好きになったのは。
初めは
彼の話し方が気になった。
彼が使う聞きなれない言葉や
イントネーションの違い。
少し興味が湧いた。
“なんとなく話してみたい。”
って。
それでもあの頃の私は
まだ昔の恋を心の中に抱えててさ。
でも今は…。
あんなに大切だと想った恋を。
あんなに忘れられないと想った人を…。
全部を塗り替えるように
心の中に入って来た。
初めて出逢ったのは
1年前の暑い真夏の日だったね。
それから数ヶ月。
まだ雪がちらつく春の初め。
人の心は変わると言うけど
本当にそうだね…。
大切に想うよ。
心の底から。
彼はどうなんだろう。
同じ気持ちで
同じ時間を生きていたい。
私は独占欲が強い。
甘えたがりで淋しがりだしさ。
それでも良いと笑う彼に
安心するのと同時に
不安になったりもするのよ。
【みんな最初はそうだった。】
そんな事を言い出したら
キリがないけど
誰かを想う心は忙しいものね。
彼が優しい程に
嬉しくなり何故か悲しくもなる。
私はそれだけの気持ちを返せてるかな…。
ただただ。
掌に集めた幸せが
指の間から零れ落ちないように
大切に大切に…。
ふたりの足跡を並べて
歩いていきたいね…。