とりあえじ無題です・・・![]()
そのうち名前つけると思いますので・・・![]()
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「さくらちゃん末広興業の入稿チェックお願い」
「あ、はーい。12時までで大丈夫ですか?」
「うん、OK。確認したらそのまま上げちゃって」
「分かりましたー」
締め切りの今日は目が回る忙しさだ。
毎週の事なので、分かってはいるけれど……だ。
今日も残業になっちゃいそうだな……。
はぁ……と溜息をついたとたん、トゥルルルと電話が鳴る。
「おはようございます。株式会社HNW営業一課 園部です」
「おはよう、さくらちゃん。アドバンスの鈴木です」
「あ、鈴木さんお久しぶりです。その後どうですか?」
「あーまだまだ人手不足。その事で電話したんだけど、
来週号の掲載まだ間に合う?」
そいういわれて、現在の時間を確認すると10;38。
締切時間は12;00。ギリギリなんとかなるかな。
「前回と掲載内容が大きく変わらないようでしたら、ギリギリ間に合います。
お急ぎなんですか?」
「そうなんだよぉ。一昨日から急にバイト君来なくなっちゃってさ。
先月末でもひとり抜けてるからかなり厳しいんだよね」
「わかりました、少々お待ちくださいね」
電話を保留にして、PCで株式会社アドバンスのデータを出す。
キャスター付きの椅子を足で蹴りながら、隣の隣の席の桃子さんを覗き込む。
「桃子(とうこ)さん、アドバンスの鈴木さんからなんですけど、
来週号載せたいそうなんですよ。」
「うわ。ギリギリだねーっ。アタシ話詰めちゃうから
さくらちゃんさっきの末広興業やっちゃって」
「ラジャーです。外線三番です。」
シャキッと敬礼ポーズをして、
椅子を引きずりながらデスクにもどる。
うわ、あと一時間ちょっとしかないーっ。
急がなきゃ。
ふぅ……。なんとか間に合った。
入稿して、他のデータも確認して、間違いがないかチェック。
時計を見ると13;30。
あーお昼。
周りを見ると、まだPCと格闘中。
コレはアタシが行くしかないか。
「一課の皆さんー。ご飯買ってきますー。紙まわすんで、欲しいもの書いてくださいね」
隣の席の遠藤君から紙をまわして、5分ほど待つと紙が戻ってくる。
社用車のカギを持って、ドアを出ようとすると
「薗部、ちょいまち」
後ろから首根っこをつかまれ、喉からグェっと変な声が出る。
「なんですか課長ーっ」
首をさすりながら、後ろを振り返るとやっぱり課長。
ったく、コレやるのいつも課長なんだもん。
「これも宜しく」
手に渡されたのは白いメモ用紙。
・から揚げ弁当 飯田
・チーズハンバーグ弁当 高橋
・かつ丼 豚汁 タバコ2箱 成宮
「課長、三課のも百歩譲ってパシリするとしても
なんですか、このタバコ2箱って」
「マルボロライトのメンソール」
「って銘柄聞いてるわけじゃぁなくてですねっ……あぁ…もぅ…いいです」
にこやかに会話するこの人に何を言っても無駄でしょう…。
きぃつけてなーと手を振る課長をひと睨みして、社用車に乗る。
ったくぅ、コンビニにも寄らなくちゃいけなくなっちゃったじゃないのさ。
あ、課長にタスポ借りてくればよかったんだよね……あほ。
とりあえず、ほか弁…あ、今は「ほっともっと」か。
ほっともっとに電話して、作っておいてもらって、
その間にコンビニよればいいか。
二つのメモ用紙を見ると、弁当9個。……多すぎでしょ。
「ほっともっと」に電話すると、30分ほどかかるらしいので
その間にコンビニに寄る。
カフェオレと、サンドイッチ、一口タイプのチョコをかごに入れて、
お金を払う。
あ、タバコタバコ。
「すいません、マルボロライトのメンソール2箱ください」
ってかさ、タバコ吸わないのにタバコの銘柄おぼえちゃうアタシってどうよ。
そんだけ課長にパシリにつかわれてるって事なんだよねー。
下っ端はつらいわ……。