「あー、もう‼︎どう書いたらいいのかわからなーい!」

夜も10時を過ぎ、ひたすら机の上に置いてある便箋をじっと眺めていた。


千秋は高校3年生。隣のクラスの颯太に恋をして絶賛ラブレターを考え中だ。

『あなたのことがずっと好きでした‼︎』

「いや違う」

『あなたの元気な姿は…』

「これも違う」

『こんなに好きになったことは生まれて初めてです‼︎』

「これも全然違うー‼︎」 

何回か書いてみたけど、何故かしっくりこなくて何度も書き直している。


卒業も間近で中々打ち明けられない思いを伝えようと考えているが、中々思うような文章が書けないでいる。そうこうしているうちに卒業が明日となってしまった。


何かを伝えたい、どうにかしたい気持ちでいっぱいだが、今一ついい文章が思いつかない。

「代わりに気持ちを代弁してくれるロボットがいればいいのに…」そんな気持ちのままただ時間だけが過ぎた。


なんでもない事はすっと言葉にできるのだか、どうして肝心な事は伝えるのが難しいのだろう。

そんな事を考えながら千秋は颯太への想いを考えるのであった。