あいつが俺を好いてくれて
気に入ってくれるなんて
あるわけないんだそんなこと。


あの日のことは
ただのあいつの気まぐれで
出来心で
ただ魔がさしたってだけで
実際問題俺のことなんて
なんとも思ってないんだ。


だからやめなきゃいけないんだ。

って思うけど
1年も抱いてるこの思いを
簡単に手放せるほど器用じゃないから。


どうすればいいかなんて分かりきってることなのに。

それがどうしてもできない。


ただ思いを手放して諦めて思い出にしてしまえたらどんなに楽だろうか。


そんなことができるのなら
苦しくないし、切なくないし、悲しくないし、痛くないし、泣きたくならないし、悩まないし、辛くない。


気づくのが遅すぎたんだ。

もっと早く手放さなきゃいけなかったのに、なんで。

今さら手放せるわけがないんだ。


なぁ、どうすればいいんだよ。


もうだめだよ。


だめだって分かってんだよ?

あいつが手に入らなくて
寂しい思いを埋めたくて
空虚な心を満たして欲しくて。


誰かの温もり求めて
満たされるのはほんの一瞬。
すぐまた空っぽになる。
誰かの温もりがほしいわけじゃなくて
誰でもいいわけじゃなくて
あいつの温もりだけ求めてて
違う誰かの温もりじゃ
これっぽっちも満たされない。
むしろ空っぽになってくだけ。


だめだって分かってんだよ。


早く終わらせないと
その誰かに溺れてしまう
縋ってしまう
離れられなくなってしまう
だから
だから。

早く終わらせないと。
空っぽのまま待つから
早く早く来てよ。

待つから
いるから
待つから

早く、温めて。



ちょっと頑張りすぎたみたいだ。
ちょっとしんどいかもしれない。



このままぶっ倒れんのは勘弁。
まだやんなきゃいけないことあんのに。
まずい、これはまずい。

迷惑かけて信用なくしたくない。


明日、明日だけ、明日終わったらちゃんと休むから、それまで持って、俺の体。


働きすぎたね、ごめん。
考えもなしに突っ走っちゃだめだったね。


あぁ、悪寒がする。