私の施設では介護士が調理をすることがあります。
毎日ではありませんが、夜ご飯を作ることや、週末のランチなどは、
私たち介護士が作っています。
私の主な仕事は「介護」であって、調理ではないのですが、
利用者全員分の料理を作らないと、利用者の食事が無いことになってしまうので、
料理本を見ながら、毎回料理をしています。
これはたまたまなのかもしれませんが、
最近、調理時に気を付けることが増えてきました。
ある利用者は、乳糖不耐症。
ある利用者は、ベジタリアン。
ある利用者は、イスラム教の為、豚肉を食べない。
ある利用者は、グルテン不耐症。
ある利用者は、卵アレルギー。
ある利用者は、嚥下の関係でサラダが食べれない。
これだけのことに気を付けながら、全員に同じメニューを提供するというのはほぼ無理です。
となると、残された調理方法は、それぞれの利用者に合わせて料理をすることなのですが、
そうすると、3~4つのメニューを毎回作らなくてはならず、正直大変です。
どれも利用者に必要なことなので、合わせて作らなくてはいけないのですが、
これに加えて、それぞれの利用者が「これは食べたくない!」「これは好きじゃない!」と、
好き嫌いを言われると、時間が無い時は、イライラしてしまいます^^;
スウェーデンでは、たくさんの人が食べられない・食べない物があります。
アレルギー体質だったり、不耐症だったり、宗教関連であったり、ベジタリアンなど生活スタイルであったり、
日本に比べてとにかく多い!
最近は、グレタ・エルンマン・トゥーンベリの影響?もあってか、
若い女の子たちの食事制限が気になります。
バイトとして入ってくる若いスウェーデン人の女の子たちを見ていると、
何かしら自分の信念を持って、いろいろ食事にこだわり、食べないものなどがあります。
シングルマザーの同僚の娘さん(16歳)は、急にベジタリアンになり、
肉を食べなくなっただけでなく、エコ商品以外は食べなくなったそう・・・。
食費が高くなりすぎるからと説得を試みたようですが、失敗。
16歳はまだまだ成長盛りなので、食事からしっかり栄養を取らないと後々体に影響を及ぼします。
肉を食べなくなった代わりに、たんぱく質を他の食物から取る必要があるし、
エコ商品以外食べないので、エコ商品を買わなければ、
本人は「じゃあ、食べなくていい!」と言うそうで・・・。
16歳の体、食べなくていいで済ませられるわけがないので、
仕方なくエコ商品を買っているらしいのですが、家計が火の車だそうです・・・。
それぞれの人がいろいろな理由で食事制限をしているのは分かりますが、
そのために調理する方は大変ですよね。
小さな家族単位で考えても、好き嫌いを知って、家族の為に毎日メニューを考えるだけでも大変なのに、
学校や施設、レストランなど大人数の為に作る場合に、
アレルギー、不耐性、宗教、好き嫌いetc・・・・。考えただけでも気が遠くなりそうです
これからの調理師さんは大変になるんだろうなぁと毎回食事を作っていて思います。
ちなみに、私は数年前から乳製品全般を食べるとお腹の調子を崩すようになったのと、
その痛みで失神したり、嘔吐したりするようになったので、乳製品は出来るだけ避けています。
ラクトースフリーの製品でも同じ症状が出るので、最近は全て豆乳や豆乳ヨーグルトで補っています。
ただ、これは私だけでなく、私の周りの日本人のほとんどが同じような症状が出ています。
日本人は乳製品に対してスウェーデン人のように耐性が無いようなので、
ある程度、乳製品が体に溜まったら、ほとんどの人が不調をきたすようです。
スウェーデンに住む日本人の方々、乳製品の取りすぎには気を付けてください^^;