ここ最近、高齢者の交通事故のニュースが増えましたね。

そんなことを旦那と話していたら、

「高齢者の交通事故は昔からよくあったのか、本当に増えているのかどっちなの?

ニュースでよく取り上げられてるからといって、増えているとは限らないよ。

そこは統計をしっかり見て判断しなきゃね!」と、まぁとても現実的なことを言われたので、

少し気になって調べてみました。

 

高齢者の交通事故は若者より多いのか?年齢別統計データ

 

 

文章理解力の乏しい私でも理解できるように、簡単にまとめてあったサイトだったので、なるほどねと納得。

全体で見たら、全ての年代を含めた交通事故は減っているけど、

死亡事故数の割合は75歳以上が他と比べて多いということ。

これを見たら、確かに高齢者が運転する場合は、他の年代が運転するより、

交通死亡事故になる確率が高くなるということになりますね。

しかも、その理由が「アクセルとブレーキの踏み間違え」。

判断ミスによる運転操作の間違いが主な理由でした。

 

先日、踏み間違えの無い車「ワンペダル」の記事を読みましたが、試験段階なのでまだ未知数ですね。

ただ、高齢者の特徴を理解している私からすれば、

踏み間違えはないとしても、認知症や身体機能低下による運転判断ミスは?という課題が結局残ります。

車を運転する時に考えるのは、ペダルの踏み間違えだけではなく、交通ルールに従ったり、

周りの車や人の動きを確認して運転する必要があります。

逆走運転や、車が走れない場所に進入したり、赤信号なのに車を止めなかったりというのは、

踏み間違えの話ではありませんので・・・。

 

 

では、結局これをどうやって解決するか?私が出した結論は、

 

マニュアル車にすればいい!!

 

オートマ車はギアをドライブにいれて、1つのペダルを踏むだけで車が動きます。

しかもギアがドライブに入っていたら、勝手に車が前に進んでいってしまう・・・。

その点、マニュアル車は操作できなければ車が勝手に止まります

車が動かない=事故を起こすこともないです。

マニュアル車はドライブに入れたからと言って、

クラッチを丁度良い感覚で外しながら、同時にアクセルを踏まないと、車が前に進んで行ってくれません。

クラッチを外しすぎてもエンストするし、アクセルだけを踏んでもクラッチを丁度良く外さなければ、

大きな音が鳴るだけで車は止まったままです。

ギアを入れる左腕が動かなければ、車は止まったまま。

クラッチを踏んだり外したりする左足が動かなければ、車は止まったまま。

アクセルを踏む右足が動かなければ、車は止まったまま。

車が走っている間でも、ギア操作が必要な為、

右腕、左腕、右足、左足を全て別々に動かす必要があります。

そして、それらの操作が出来ないと車が上手く走ってくれず、

自分の運転技術がない事を即座に受け入れることが出来ます。

 

高齢者と言われる世代が若い時に乗っていた車は主にマニュアル車。

調べてみたらオートマ車が普及したのは1959年以降。しかもオートマ限定免許が確立されたのは1991年。

オートマ普及したの、めっちゃ最近じゃないですか・・・。

75歳以上の人たちが働き盛りだった時に主流だった車はマニュアル車。

オートマ車が導入された当初も、高齢者でなくてもアクセルとブレーキの踏み間違えが問題だったので、

元々マニュアル車を運転していた高齢者が現在オートマ車で事故を起こすのは、

予測できたと言えば出来たことなのかなと思います。

 

旦那にスウェーデンでも同じように高齢者の交通事故が問題になってるの?と聞くと、

「日本みたいな人を轢いたっていう事故よりも、操作ミスで単独で田んぼに突っ込んだとか、

道から外れたみたいなことは聞くけど、アクセルを踏みすぎてっていうのはほとんど聞かないね。

スピードの出し過ぎで大きな事故を起こしているのは、いつも若者たち。

高齢者はゆっくり走りすぎてて、そっちの方が迷惑だってイメージがある。

あと、スウェーデンはマニュアル車が主流だから、クラッチとアクセルの操作が両足で出来なくなったら、

自分で車の運転を控えるようになるんじゃない?」

という返答が返ってきました。

 

確かに、私の施設に入所してる人たちで免許を持っていた人たちも、

ハンドル操作がどうのこうのよりも、ギア・クラッチ・アクセルの操作全てを同時にこなすマニュアル車に、

体の不調により操作が出来なくなって免許を返上したという人は多いです。

(車が大好きだった男性利用者は、パーキンソン病を発症して、

クラッチとアクセル操作が上手くいかなくなり、免許を返上したと言っていました)

腕に痛みがあったら、ギア変換が出来ないし、両足で操作しなければ車は動いてくれません。

しかも、走っている時でも、常にギア変換とクラッチ操作を強いられるので、

片麻痺があったり、認知症があったりしたら、操作は困難でしょう・・・。

 

ニュースの中でも、事故を起こした高齢者の家族が

「乗らないよう何度も説得したけど、隠れて乗って行ってしまう」と話していたのを読みました。

それを見て私が思ったのは、

「60歳以上になって買い替える時の車は全てマニュアル車にすれば、説得しやすいのでは?」と、

なんとも安易なことを考えてました。はい、現実的なアイデアではなのは分かっています^^;

 

 

私は、元々マニュアル車で免許を取っていて、

マニュアル車の方が車を運転しているという実感があって好きなので、

スウェーデンで乗っている車がマニュアル車なのは良い事なのですが、

私の日本の家族が持っている車は、全てオートマ車。

私が小さい頃、両親は2人ともマニュアル車に乗っていましたが、

オートマ車が普及してからはずっとオートマ車。そして私もずっと日本でオートマに乗っていました。

(日本で運転すると、スウェーデンでマニュアル車を運転してる癖で、両足使うように体が動いてしまうため、

右足にアクセル・左足にブレーキを乗せることがあって自分でも怖いです・・・。)

日本に住んでいる友達の多くもオートマ車限定免許しか持っていない人が多いです。

そうなってくると、自分の親の為にマニュアル車を買ったら、

自分が運転出来ないというジレンマも生まれるのでしょう。

 

オートマ車が普及した今、私が考えていることは無意味なのだとは思いますが、

マニュアル車しかなければ、現代の高齢者による交通事故はもっと少なかったのではないかと、

毎回ニュースを読んで思ってしまいます。