スウェーデンでは、利用者が病院受診があり、家族が同行出来ない場合は、介護士が同行します。
介護士が病院付き添いになる場合、
施設側は、その介護士が抜ける時間、臨時職員で穴埋めするため、
施設に残された介護士に負担がかかることはありません。
そして、付き添った介護士が、新人介護士であったり、臨時職員であったりして、
病院でどんな治療や診察が行われたか、どんな薬が処方されたかなどを把握していない場合に、
便利だなぁと思うのはパーソナルナンバー(社会保障番号)。
スウェーデンは「生年月日+4桁の数字」の合計12桁の数字が、それぞれの人に与えられていて、
その番号により、病院だけでなく、銀行や税務署など、全ての情報が統一され管理されています。
例えば、税務署はそれぞれの人がどれだけ銀行に貯金があるか社会保障番号を見て確認できるので、
しっかり税金を払わされます^^;
そして、銀行もどこからお金が入ってきて、どこへ流れていくのか全て見えています。
私が結婚する時に、旦那の銀行口座にお金を送ったのですが、
1週間もしないうちに銀行から電話がかかってきて呼び出され、
「このお金はどこから来たんだ?」と問いただされ、説明をすることになりました。
日本人と結婚して、奥さんが日本からお金を送ったと話して信じてもらえたそうですが、
結婚した当時、彼はまだ大学生だったので、銀行側も不正に稼いだお金と思ったのかもしれませんね^^;
というか、その時に「こんなこともちゃんと見えてるんだ」と思ったのを覚えています。
と、話を戻しますが、
病院に付き添いをして、医師がどんな診察をして、どんな薬を処方したかなど、
社会保障番号を使って全て見ることができます。
なので、利用者の病院への付き添いは、主に「利用者を医師の所まで送り届ける」ということで、
相手が会話していたことを全て記憶しなければいけないという訳ではありません。
利用者の病院受診後、同行した家族と話す機会がなかったり、
付き添った介護士が、時間がなくてカルテに受診内容をかけないまま、
数日の休みに入ってしまうこともあるのですが、
それでも、看護師は医師の書いたカルテを見て、ケアすることが出来るので、便利だなぁと思います。
私自身も今までいろいろなことで病院のお世話になりましたが、
全てが時系列で、どの医師・看護師と話したか、どんな内容で私が病院受診したか、
その時の診察結果など全て書かれています。
自分でも、「あの受診いつ頃だったっけなぁ」と忘れていることがあるので、
病院受診に関しては社会保障番号はとても便利だと思っています。