バーチのブログ

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Trump時代に見た米国のトーク番組についてまとめていたらとんねるずの石橋貴明の『たいむとんねる』という番組が最初のほうで大コケしていたのを思い出した。

17年は米国のトーク番組をよく見ていたわけだが、18年初頭になって日本でも見てる人がいるんだろうかと思ってTwitterで"コルベア"などと検索したらウーマンラッシュアワー村本のアカウントへのレスが出てきた。誰これと辿ると朝まで生テレビでの発言で炎上しているようだった。さらに遡ると17年末のテレビ番組で政治をネタにした漫才をやって、それでも炎上していたようだった。ちょうど次の週に新宿ルミネで独演会というのがあったので行ってみたら日本のお笑い全般を批判していた。3月と4月にも独演会に行った(このあたり前にブログに書いた)。
その頃3月下旬にとんねるずの『みなさんのおかげ』とナインティナインの『めちゃいけ』が終了した。それぞれ30年、20年ぐらいは続いてたんじゃなかろうか。『みなさんのおかげです』というタイトルが『みなさんのおかげでした』に変わっていたのを知らなかったぐらいに見てなかったが、終了のニュースを知って久しぶりに見てみた。バナナマンのデブったほうがかつてなら石橋や木梨がやっていたような役回りをしていて、とんねるずの二人はそれを見てリアクションをしていた。
自分が馴染みがある『みなさんのおかげ』は宮沢りえとかノリダーぐらいの時期で、その後の記憶は散発的である。
『めちゃいけ』のほうは高いレストランで値段を当てるコーナーを断片的に見かけたぐらい。岡村隆史はわりと好きだがちゃんと見たことがないまま番組が終わってしまった。このての番組はどれも『みなさんのおかげ』の変種だと思って興味が湧かなかった。
翌月の18年4月から深夜番組で『石橋貴明のたいむとんねる』が始まった。『たいむとんねる』は石橋が幼少から売れたあたりの70年代前半から80年代の事物を懐古する番組だった。この番組の最初のほうの何回かは自分にはヒットだった。『サタデーナイトフィーバー』が流行った頃の新宿のディスコとか『あしたのジョー』とか柳沢慎吾が出た回とか。石橋が当時自分と同じものを体験していたのが結構意外だった(新宿のディスコは知らないが『サタデーナイトフィーバー』のサントラは親がよく聴いていた)。時期的には日本のお笑いを批判するウーマンラッシュアワー村本の独演会が抜けて来ない感じがしたのと重なっていた。
爆笑問題の太田光がゲストの時に70年代後半から80年代前半の日本のテレビのお笑い番組の歴史を振り返った回が特にツボにはまった。『お笑いスター誕生』が思い出深い。当時小学生だったが土曜の昼はあれを見るために学校からダッシュで家に帰った。とんねるずなど演者が見せる芸も面白かったが山田康雄が司会で登場する演者を紹介するMCもよかった。
というわけで個人的にツボにはまった『たいむとんねる』だったが視聴率のほうは相当に低迷したようだ。数%ぐらいしか行かず、むしろその低迷ぶりがニュースになっていた。視聴率が振るわないまま夏前ぐらいにはありがちな深夜バラエティ番組へとリニューアルされてしまった。そこからは概ねつまらなくなった。
リニューアル後、水道橋博士が出た回が興醒めだった。ビートたけしが天下を取って30年以上保っているとかたけし軍団のメンバーの話とか。ビートたけしを殿と呼んでいる時点で引く。リニューアルされる前にそんまんま東が出ていて、売れる前に石橋と遊んでいた話をしていたのは面白かった。その頃『お笑いスター誕生』にツーツーレロレロで出ていた時は結構面白かった印象があったのだが、たけしの家来になってからは卑賤な印象しかない。カージナルズのつまみ枝豆、ガダルカナルタカも同様。カージナルズの時は面白かったのに。
彼らのお殿様であるビートたけしは漫才ブームのツービートの頃と『ひょうきん族』のたけちゃんマンまでは面白かった。『笑ってる場合ですよ』の火曜日は面白かった。『ひょうきん族』は今見ても何が面白かったのかわからないのだが、当時マンネリ化した『8時だよ全員集合』のオルタナティブでああいう内輪ウケのパロディが新しいお笑いだった。夜更かししてビートたけしのオールナイトニッポンも聴いたことがあった。それに出ていた放送作家の高田文夫は家来っぽくはなかった気がしたが、たけし軍団を作って若い芸人たちを家来にしたあたりですっかり面白くなくなった。『TVジョッキー』では軍団の芸人たちをいびるのが陰湿でいびられてる芸人たちも貧相でみじめすぎた。『元気が出るテレビ』でも実働しているのは家来や素人で当人はもはや新しい芸などやっていなかった。そのあたりできらいな芸能人入りした。お笑い芸人として上がりがついた後に映画監督などをしていた。そうした文化活動でマウントしながら殿様的なポジションで変な仮装をするぐらいでお笑いの実働は家来にやらせて、それにケチをつけたりコケにしたりするスタイルが固定された。
『笑ってる場合ですよ』の後に『笑っていいとも』が始まったがたるくてつまらないのでがっかりした。司会のタモリはもともとイグアナの真似をする場末の変な芸人という印象しかなかった。トーク番組のホストとして見るとタモリは相手との会話の間が悪くて最悪だった。すぱっとした切り上げ方や話題の転換ができず、あたかも話がしぼむかのようだった。タイミングがとれず会話のリズムをリードできないからトーク番組のホストとしては根本的にダメなのではないかと思われる。そんなたるい状況のまま30年以上続いたのが驚きである。(参考:『笑っていいとも』が拡げる喜び組の輪

石橋貴明のたいむとんねる 
第1回 18年4月16日  80年代のテレビ業界 ゲスト:工藤静香
第2回 18年4月23日 70年代後半の新宿のディスコ ゲスト:DJ.KOO
第3回 18年4月30日 『あしたのジョー』ゲスト:千原ジュニア (これで千原ジュニアを知った)
第4回 18年5月7日  昭和の大物芸能人 ゲスト:柳沢慎吾 
第5回 18年5月14日 売れる前の話 ゲスト:そのまんま東
第6回 18年5月21日 昭和の美女 ゲスト:リリーフランキー
第7回 18年5月28日 昭和のプロ野球 ゲスト:江夏豊
第8回 18年6月4日 お笑いテレビ番組の歴史 ゲスト:太田光
第9回 18年6月11日 60年代生まれが欲しかったグッズ ゲスト:高橋克実
(二週休み ここでリニューアル)
第10回 18年7月2日 いい女 ゲスト:YOU
第11回 18年7月9日 デタラメ芸人 ゲスト:水道橋博士
第12回 18年7月16日 ワールドカップ・ロシア(生放送) ゲスト:澤部佑 小柳るみ子
第13回 18年7月23日 変態グルメ ゲスト:高嶋政宏

高嶋政宏と他でもやっていたような飲食店巡りをするに至って当初の懐古路線に終止符が打たれた感があった。ただその後もたまに懐古に走る回があった。19年に柳沢慎吾が二回目に出演して売れてきた頃に買ったBMWの話をした回は面白かった。それでYouTubeで柳沢慎吾が物真似をする動画を見たりしていたら『ふぞろいの林檎たち』が関連動画で上がってきた
2021年1月20日にアメリカの大統領がDonald TrumpからJoe Bidenに代った。1月6日にTrump支持者が議院に押し入ったのを扇動したとしてTrumpに対する弾劾の動きがあったが、2月13日には収束した。
17年1月にTrumpがアメリカの大統領になってアメリカのテレビの深夜のトークショーを大体毎日観るようになった。かなり観ていたのでざっとまとめておく。
Trumpが大統領だった間に三大ネットワークのトークショーで一番面白かったのはStephen ColbertがホストのCBSのLate Show。Colbertは話芸、模写、パロディ、顔や身体の動作を駆使してその日にTrumpが提供したネタを捌いていく。Colbertの芸の引き出しの多さは米国のコメディアンの中でも群を抜いている。Trump時代に民主党支持者たちの精神的危機をコメディによって救ったのは間違いなくColbertである。
NBCが同じ時間帯にやっているTonight Showは日本のバラエティ番組に近くホストのJimmy FallonはTrumpの物真似はしていたが政治ネタはあまりやらない。Fallonは被り物を着たりするあたりも日本のお笑い芸人と近い。09年にLate Nightのホストになった時にYacht Rock(日本で言うシティ・ポップ)をリバイバルさせていたことにも現れているようなゆるめの趣向である。Late Nightの今のホストはSeth Meyersで、その日の時事をコメディタッチにまとめるコーナーをニュースがわりによく見ていた。
FallonとMeyersはSaturday Night Live出身だが、今のSNLが面白いのかというと面白くない。いつも出ているKate McKinnonという女コメディアンが全く面白くない。Alec BaldwinのTrumpの物真似も初期以外はつまらなかった。政治をネタにしていることを抜かせばコントやパロディなら日本のドリフターズや志村けん、とんねるずなどのほうがよほど面白い。Trumpがネタを提供しているから見られただけだが、それでも時たまやたら笑える回があった。Trump政権の最初の報道官Sean SpicerをMelissa McCarthyがパロった回はアルバトロス的に爆笑ものだった。政権とコメディ番組の関係上でパロディしている側が元ネタを圧倒的に超えた。Kanye Westが訳が分からないツイートをしていた時期にDonald Gloverがホストをした回もやたら面白かった。ああいうのも瞬間的なもので賞味期間はとても短い。
ABCのJimmy Kimmel LiveはLate Showほどは見なかったがモノローグではTrumpネタをやっていた。LAで収録しているのでゲストにハリウッドの新作映画の出演者がプロモーションで出て来る。
三大ネットワーク以外のケーブルチャンネルの番組だとComedy CentralのTrevor NoahのDaily ShowはSeth MeyersのLate Nightと同様にその日のニュースのまとめ的に使えた。政治ネタのトークショーとしては先代のJon Stewartの頃に比べるとお子様チックになって角がなくなっている。それでもバックにいる製作陣は依然として強力でScaramucciを茶化す動画やSean HannityをEminemのFree Style Rapに乗せた動画などで見られる編集の巧さは圧巻である。
TBSのConan O'BrienはかつてNBCに出ていた頃の隆盛からはかなり凋落しつつある。それでも頭のキレ(Harvard大卒)と多芸ぶりは健在でTrump時代もTrumpネタ一色になることはなかった。TrumpネタではTrumpがGreenlandを米国が買えないかと発言した時に即座にGreenlandに行ったりしていたのとかがかなり笑えた。
TBSだとFull Frontal with Samantha Beeも時々見た。Fox Newsのホストたちを茶化すのが面白かった。
週末の番組ではHBOの金曜のBill MaherのReal Timeをよく見た。下ネタや麻薬ネタを含むアダルト向けのシニカルなトークをする。前半のゲストにはSteve BannonやBen Shapiroのような際どい人物を呼ぶことがある。後半のゲストとテーブルを囲んで議論するのは概して面白くない。Bill Maherは独身主義の無神論者で宗教批判など米国でのタブーにかすりそうなトークも多いが、Obamaに100万ドル献金していたことからも明らかなように政治的なスタンスは民主党の既得権と一致していて無難である。
HBOは日曜のJohn OliverのLast Week Tonightも見ていた。毎週一つの社会的なテーマを取り上げて英国訛りのトークで笑いを取りながら掘り下げていく。
これらのトークショーは一見多様なように見えて反Trump、民主党支持、Obama好きという点では一様である。
Trumpの大統領就任から最初の半年ぐらいが面白過ぎた。17年夏にSteve BannonがWhite Houseを辞めたのとエミー賞の授賞式に報道官をやめたSean Spicerが出てきたあたりで一旦オチがついた。それ以降もMichael AvenattiやMueller Investigationなどとネタが尽きなかった。これらの番組はTrumpのおかげでRatingが上がって収益を伸ばしTrumpが大統領になった恩恵を享けていたというのが実情である。
Trump本人は支持層が喜ぶツイートや身振りをするだけの空虚な人物で発言も動作もワンパターンのままだった。TrumpはツイートでJon Stewartをバカにしていたことがあるが、Trumpが大統領になるような政治上の間隙が現れた一因はJon Stewartだと思われる。例えばTrumpがしばしばCNNをFake Newsと揶揄していたのはJon Stewartのパクリという面が強い。Jon Stewartは15年8月にDaily Showを勇退してDaily Showで活躍していたStephen Colbertが15年9月からLate Showのホストになった。Colbertに政治ネタのトークショーを譲った形であった。Jon StewartがDaily Showを続けていればTrumpが大統領になることはなかったという説があるが、当時現役の大統領のObamaまでゲストに来るようになっていた状況で続けてどうなったのかは不明である。Trumpが大統領になったおかげでColbertの芸が輝いた。Colbert以外でもJohn Oliver, Jordan Klepper, Samantha Bee, Michelle WolfなどのコメディアンがDaily Showで育った。と言っても日本のお笑い芸人とは違ってJon Stewartが親分的なものになることは全くなかった。StewartはTrump時代にはたまにColbertのLate Showに現れた。
18年秋の中間選挙で民主党が下院の過半数を獲得すると反Trumpヒステリーが多少沈静化した。
19年春にMueller Investigationが不発に終わった、と言うか、首尾よく終わって、それにTrump失脚に利用しようと肩入れしてきたトークショーやコメディ番組は失速した。例えばSNLはRobert DeNiroをMueller役にしたスキット(コント)を何回かやっていたが、RussiagateはHillary ClintonやMSNBCが喧伝した壮大なデマでありWashington DCのエスタブリッシュメントがTrumpいじめをしているだけであった。その尻馬に乗ってTrumpいじりをしていたトークショーやコメディは後から振り返ると白々しいものとしか思われない。
20年になってコロナが広がってスタジオや劇場で観客を入れたライブ収録(リアルタイムのライブあるいは当日夕方から収録)ができなくなったら生もの感が失われた。ライブではギャグで当たったりすべったりして観客の反応があったりなかったりするが、全部当たるようでは加工済みの虚構である。Bill Maherなど三分の一ぐらいはすべっている。ライブ収録ではなくなったら華やかさも一気に失われた。New YorkやLAのダウンタウンの中心、つまり地球上で流行の先端を行っているとされる場所でライブ収録しているというのも大きかった。
それもあってトークショーはコロナ下では殆ど見なかった。
Trumpを支持するメディアとしてFox NewsがあるがFox Newsはニュース専門チャンネルでありコメディと言える番組はないように思われる。強いて言えばGreg Gutfeld Showぐらい。政治・時事ネタのトークショー、コメディ番組はCNN、MSNBCというニュース専門チャンネルと棲み分けて成立しているが、Trump時代のFox Newsにはコメディの代わりにTrump政権があった。
そう言えば17-18年あたりのComedy CentralにThe OppositionというFox Newsのパロディ番組があった。Fox Newsがやっていることを過剰にやってバカバカしさを露出させるという趣向でなかなか面白かったのだが、Fox Newsを見ていないと笑い所がわからない内容だったせいかRatingがふるわず1シーズンで打ち切りになった。
そう言えば去年(2018年)ウーマンラッシュアワー村本のルミネtheよしもと(新宿)での独演会に都合6回ほど行った。
最初に見たのは1月18日で最後に見たのは9月4日。1月は年初の『朝まで生テレビ』での発言で炎上中であった。
米国のスタンドアップコメディ、レニー・ブルースやジョージ・カーリンに言及して2年後には米国に進出すると宣言していた。
自分はトランプが大統領になる頃から米国の深夜のトーク番組を日常的に見るようになっていたので興味を持ったのであった。
独演会では地上波テレビに出ることを至上とする先輩芸人のあり方の批判していたのが面白いと思った。それで次回も見てみようと思った。
村本のネタの内容はテレビ芸人や報道、世間の風潮の批判が多く、また変なファンをネタにすることも結構ある。母親のことをネタにすることもある。
それと他のテレビ芸人と同様、日常や他の芸人との間で起きたエピソードをワイドショウのゴシップ的にネタにする。
あと自分の喋りは他の芸人より面白いというラッパーを思わせる自分語りがネタと言えばネタなのかもしれない。
喋りで笑わせるのが主体で身振りや物真似、デフォルメは殆どない。する物真似は先輩の芸人のやつのみ。
たしかにメディア批判をテレビ芸人がするのは珍しいと思われるが、お笑いにできているかというと微妙だと思われる。
時事ネタと言われているが、メディアの時事の扱いの批判や一般人のメディア依存への批判という感じの話が多く、時事自体をネタとして料理することはない。米国のコメディアンが時事を扱うやり方とは全然違う。
ライブとして一番問題なのはネタが変わらないこと。時事自体と素手で格闘していないせいで何回か見ると使いまわしのネタを見せられているという感じになってしまい既視感を憶える場面が増える。数回見たら全パターンが尽きると思われる。
例えば炎上の経済で自分が儲かるサイクルを説明するのをだんだん早口でしゃべって繰り返し続けて落とすのを3回は見た。
唯一できる先輩芸人の物真似も3回は観た。ダウンタウンの松本の物真似なのかと思っていたら千原ジュニアであった(千原ジュニアがわからなかった程度にはテレビを見ていない)。
村本は2月と8月に海外「留学」していた。2月はロスで語学学校に行っていたようだが、8月は各地を観光をしつつカフェでネタ作りをしているようだった。
一度目は飛び込みで現地のコメディシアターの舞台に立ったりして米国への進出をそれなりに本気で考えていたようだが、夏には米国をベースにして活動するといった意味での進出は断念したのではないか。
「留学」から戻った3月、2回目に見た時からワイン片手に泥酔して舞台に立つようになった(ネタを喋れるのだから泥酔というほどではないかもしれないが顔は真っ赤)。それだけでも米国のコメディとは全く異質なのだが。
3回目に見た4月の独演会までは序章が続いて本編が始まるのを待っている感じで行っていたのだが、4回目以降は本編がないことを確認しに行っていた感じである。
「留学」しても芸に泥酔以外の要素が加わらなかった。
舞台上での泥酔なら吉本の先輩の横山やすし風というだけで、わざわざ「留学」しなくてもいいではないか。
こちらの興味が米国のコメディーの要素を日本のお笑いに持ち込むとどうなるのかというところにあったため、本編がないまま終わったという印象になってしまった。
8月の「留学」後の9月の独演会は見るモチベも低く最終確認といったところ。
芸に何の変化もなく似たようなネタの繰り返し。
米国進出を断念したのも明らかで見る意味が無くなった。
スタンドアップコメディへの拘りにしても、米国のコメディアンの影響というより、地上波テレビのお笑いバラエティーへの出演が減って収入源がライブに依存している状況からの必然的な帰結なのではないかと思われる。
会場に来ている客層を見るとお笑い芸人をアイドルのように慕う若い女性が多い。
ルミネtheよしもとのグッズ売り場に漂う雰囲気は竹下通りのジャニーズグッズショップ(があるのか知らないが)みたいな感じで完全に虚構で閉じている世界。日本人の女性の一定の割合がそういう主観性で生きている。
2月に週一のシークレットコメディーというネットラジオに登録したが、コアな女性ファン向けのゆるい内容だったので初月だけで早々に解約した。
実際のところ村本は日本のお笑い芸人を取り囲むガラパゴス的な環境への依存度が高いお笑いアイドルかアイドルお笑い芸人のようなビジネスモデルの芸人である。そのコアコンピテンスは地上波テレビに出ているということに他ならず、そこから滑り落ちている状況を何かで正当化しながらライブからの収益につなげる必要性を意識しているものと思われる。
最もメディア依存度が高い芸人が最もメディア依存度が高い客相手にメディア批判をしているのはちょっと奇異な光景である。

他の客層として左寄りの老人がいる。昨年末に沖縄の米軍基地に関する漫才(と言うよりただの主張)で引き寄せられたのだと思われる。その問題以外でもそういう人々にウケるようなスタンスのように見える。
村本がやっている社会活動には、沖縄の基地問題、災害被災地の支援活動、精神的身体的にさまざまな障害を抱える人々や麻原の娘など差別を蒙っている人々の擁護などがある。被災地での支援活動は芸能人にとっては好感度を上げる効果もあるせいかよく見かけるが、他は特徴的である。
村本はその際に「思いやり」という言葉をよく口にして、聴衆に「思いやりを持て」と言うのだが、思いやる対象をどこまで広げるのか、その範囲の内と外をどう区別するのかは不明である。
左寄りなのは結構だが、思いやる対象により沿う身振りをしても具体的な施策は丸投げでは空想的な理想を唱える楽な立ち位置で思いやるポーズをしているだけの所謂”パヨク”と同じである。"パヨク"たちは常に「思いやり」を照射する対象を索敵しており、目ざとく見つけてはいち早く寄り添ってメデイアのフレーム内に収まってポーズをとることに余念がないが、村本の社会活動はそれと区別がつかない。炎上の経済のネタにあるような計算を意識した上で利用しているのであれば、その思いやりには計算づくの打算がまとわりついており、その点でも"パヨク"の活動の仕方に近い。
その度合が夏以降増大し頑なで教条的な雰囲気を帯びてきたように思われる。
ニュース消費の批判にしても「自分の頭で考えろ」のような月並みな訓示を引き出す導線に過ぎないように見える。村本の発言や行動が従来の"パヨク"の反射神経に沿っているのを見る限り当人が自分の頭で考えたことがあるのかどうか疑念があるが、"パヨク "たちは訓示を垂れているだけで自分では指一つ動かさないものである。
毎度のように炎上狙いを繰り返していては一般的には飽きられて終わりだろうが、それでも離れなそうなお笑い芸人オタクの女性のようなコアなファンのベースがある程度あって、シークレットコメディー同様にそこを念頭にパフォーマンスしているふしが多々ある。お笑い芸人版ジャニオタのようなファン・ベースを相手に米国のコメディの威を借りながら中身は関西の吉本製というバッタモンで、構図としては”パヨク”たちがコケおどしで大袈裟に欧米の思想を持ち出して従順な人々相手に偉ぶっているという日本でよく見られるものと同じである。
都内だとルミネ以外では田町の会議室のようなところで独演会を開いているが、50~60人程度の集客のようである。地方ではキャパがさらに少ない会場を回っているようだ。

その後はライブもネット上でも見ていないので知らない。

去年から始まった志村けんの『志村でナイト』がなかなか面白い。千鳥の大悟と絡むようになってマンネリから脱した。