今週のまず1曲目は、久しぶりに、スワンプロックっぽい曲をいきましょう!
アラバマ生まれのベン・アトキンスの、71年リリースのデビューアルバム「パチョリ」の中から1曲聴いていただきましょう。このアルバムは、日本のPヴァインが世界初CD化しましたが、今は残念ながら廃盤ですね。
バラエティーに富んだ10曲が入っていて、前半は、デビッド・フッド、ロジャー・ホーキンスらのマッスルショールズの面々がバックを務めて、後半はドナルド・ダック・ダン、アル・ジャクソンらのスタックスの面々がバックを務めるという贅沢さで、かなりの傑作ですね。
それでは、1曲聴いていただきましょう!
ベン・アトキンスで、「Hold on to Friends」をどうぞ!
1. Hold on to friends / Ben Atkins
YouTubeには、ありませんでした。
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パチョリ
2,700円
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僕はCDでしか持ってないので、解りませんが、このアルバム名の「パチョリ」って、シソ科の強烈な香りのするハーブみたいで、アナログ盤のジャケットには、その匂いが付けてあって、実際に匂ったみたいです。いわゆる、「臭い音楽」って感じ?
次は、ロッドテイラーの73年の同名のデビューアルバムの中から1曲いきましょう!
これも、スワンプロックの隠れた名盤として有名ですね。これもまた、バックのメンツが豪華で、ライ・クーダー、ジェシ・デイヴィス、ビル・ペイン、ジム・ケルトナー等に加えて、ジョニー・ミッチェルやボニー・ブラムレットがコーラスを担当しています。
このアルバムも、スワンプやらカントリーやらブルーズやら、色んなバリエーションのある曲を楽しめますが、折角なんで、女性コーラスの二人が入った曲をお送りしましょう♪
ロッド・テイラーで、「Crossroads of the world」をどうぞ!
2. Crossroads of the world / Rod Taylor
“LAスワンプ”っぽいというか、“レオン・ラッセル”ぽい感じの曲でしたね。
因みに、ロッド・テイラーは、現在は、映画の脚本家をしてるらしいです。
次は、先週お届けした“アラン・トゥーサン”が歌っていた「American Tunes」の原曲も入ってる、ポール・サイモンが、“サイモン&ガーファンクル”解散後、73年にリリースしたセカンドアルバム「There goes rhymin’ Simon(邦題:ひとりごと)」の中から1曲を聴いていただきましょう!
当時、ポールは、これもまた、先週紹介したポップス・ステイプルズの “ステイプル・シンガ―ズ”のヒット曲「I’ll take you there」がお気に入りで、そのバックミュージシャンと共演したいと思って、マッスルショールズに出向いそうです。そこで、最初は「Take me to the Mardi Gras(夢のマルディグラ)」1曲のみを録音するつもりが、あまりに素晴らしいミュージシャン達だったので、結局そこで10曲中6曲を録音することになったそうです。
今夜最後の曲は、ポール・サイモンで「Take me to the Mardi Gras(夢のマルディグラ)」をどうぞ!
3. Take me to the Mardi Gras / Paul Simon
YouTubeには、ライヴバージョンしかないので、それを載せておきます。