俺は独身一人暮らしの身なので何でも自分でやらなければならない。
当然スーパーへ食材の買出しにも行く。
よく行くスーパーは割りと大きな店でレジもたくさんある。
しかしたくさんあるレジにはいつも長い列が出来ている。
但し、セルフレジを除いては。
田舎の人間は新しい物に抵抗があるのか、セルフレジはいつも空いているのだ。
そんな訳で並ぶのが嫌いな俺は毎回セルフレジを利用している。
そして今日もまたセルフレジを利用していた時の事である。
背後からすっごいタバコ臭がしてきたのだ。
何だよ臭っせいなぁ~
思わず振り返ると私の後ろには70歳前後と思われるおっさんが立っていた。
「これどうやってやるんだい。」
いきなりおっさんが言った。
セルフレジの使い方が知りたいようであった。
見れば手に2本のガリガリ君を持っている。
アイス2本の為に長い列に並ぶのは面倒だと思ったのだろう。
その気持ちはよく分かる。
しかしなんで俺に聞く!
セルフレジの所にはお店の人が常駐しているじゃないか。
何でその人に聞かない。
しかし聞かれたので仕方なく答えた。
「バーコードをここにかざせばいいんですよ。」
「ピッ!と音がしたらレジ袋に商品を入れて下さい。」
やって見せている人が良い俺!
と、その時だった。
おっさんがガリガリ君をレジに通したのだ。
おいおいおっさん何してくれてんだよぅ~
ふざけんなよ!
俺に金払わせる気かよ!
「ちょっと俺がまだやってるでしょう。」
「あっそうかい。」
そうかいじゃねえよ。
だが俺はセルフレジの常連である。
こういう時の対処方法は店の人に聞かなくても知っていた。
そしておっさんのガリガリ君をキャンセル。
とにかく自分の支払は済ませた。
普通はこれで帰るのだが・・・
何しろ人が良い俺だ!
最後までおっさんの面倒をみてやった。
しかし何だなぁ~
店の人は見てたのに何で来ないんだよぅ~
あんたの仕事だろうが!
おっさんもおっさんだよ。
礼ぐらい言えよな!
しっかし今日は暑いなぁ~
おっさんのガリガリ君溶けなきゃいいけど。