手前勝手で御免遊ばせ ~役者 寿々翠 のニチジョウチャメシゴト~

手前勝手で御免遊ばせ ~役者 寿々翠 のニチジョウチャメシゴト~

役者 寿々翠 のブログです。

生活の事だったり、活動の事だったり、好きな事、嫌いな事、エトセトラetc...

よろしければお立ち寄り下さい。

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ブログを書くのは本当に本当に久しぶり。

読んでくれる人いるのかね。

・・・まぁ、FacebookとTwitterにはシェアするけれども。

 

えにし第7回公演

「クラゲ図鑑」

 

先週の日曜日、7/9をもちまして、無事に幕を降ろすことができました。

この公演を支えてくださったスタッフの皆様。

私を起用してくれた主催、前田勝。

グルグルの住人である私を最後までしっかり見てくださった演出、

ノアノオモチャバコの寺戸隆之さん。

脚本をご提供くださった、グワイニャオンの西村太佑さん。

結構過酷な状況であったこの公演、一緒に最後まで乗り越えてくれた座組のみんな。

そして何より。

毎公演ほぼ満席!8割がたキャンセル待ちが発生するという状態で、劇場に足をお運びくださったお客様方!

 

本当に、本当にありがとうございました!

 

今回は主催の前田勝・・・もうめんどくさいから、いつも呼んでるはっちゃんにするね。

はっちゃんにとって、非常に思い入れの深い作品でした。

こういう作品をやる。出演してくれないかという彼のオファーがとても嬉しくて、即OKしたのが今からどれくらい前だっけ?

色々あったねー。大変だったけど、楽しかった。

 

今回の公演は特に、最後のカーテンコールの拍手がとてもとても暖かかったと感じた公演でした。

初日の拍手に泣きそうになり(笑)

2日目はまさかのダブルカーテンコール!

鳴りやまない拍手に、楽屋で動揺する役者陣(笑)

嬉しかったなぁ。

最近大きな舞台では、予定調和のようにダブルカーテンコールをやる公演をたまに見るんですが、私たちは本当に予測してなかったんです。

慌てて舞台に戻って、終わった後みんなで笑ったなぁ。

 

ご来場くださった方々にはどう映ったのでしょうか。

作品がああいったものだったので、本当に様々な受け取り方をされたのではないでしょうか。

少しだけ。

私自身の役について話しますね。

 

※終演後のブログって、基本的に観た人にしかわからない内容になっちゃうんです。私の場合。

しかも年単位でブログ書いてなかったからなぁ。

まあ、自己満足です(笑)お目汚しをお許しください。

 

私の演じた「大谷めぐみ」という役。

普段の私を知っている方からは、まぁ真逆っつうか全然違うっつうか。

言われましたとも。

「お前の役怖い」

「むかつく」

「出てくるたびに嫌な気分になった」

ほっほっほっほっほ!

役者冥利に尽きますとも!

そういう役割の役だったので、ちゃんと仕事はできていたのかなと思います。

でもそんな中で、めぐみが持つ孤独だとか。

彼女のゆがんでしまった愛情の形だとか。

気づいてくれた人も何人かいて、それがうれしかったなぁ。

人種差別。韓国人に対する偏見。

(韓国人が主催の劇団に所属してるのにねw)

父の再婚相手、その連れ子に対する敵対心と妬み。

親に対する反発。

暴言の嵐。

めぐみちゃんは、舞台上で常に人をにらみつけていました。

口を開けば人をののしる言葉。

人を傷つける言葉。

 

・・・いやぁ。

 

普段、私が意識して離れてきたところを突き付けられた公演でした。

大学以来の友人が観に来てくれて。

彼女に

「私たちのように親の愛情をたっぷり受けてきた人間には、彼女のような人間の寂しさを想像することができない」

と言われました。

「役作り、苦しんだんだね」

と。

かわいそうな人でした。

悲しくて寂しくて、常に愛情に飢えている。

たぶん、そこになかなかたどり着けず、今もどこまで表現できていたのかな・・・と時々思い出します。

私自身にとっては、とても愛しい役になりました。

彼女の魂の孤独を、抱きしめてくれる人は現れるんだろうか。

彼女にはお姉ちゃんがいて。

めぐみにとってはきっと唯一の味方で。

親への愛情の飢えが、ああいう形で表面に現れざるを得なかった。

そんな人だったと思っています。

消化不良感は残っていますが、まぁ役者やってればどんな役をやってもその想いは付きまとうのでね。

実在の人物が元になっているようなので。

本物の「めぐみ」さんは、今幸せでいるんだろうか。

本物の「崇明」には申し訳ないけど、個人的には幸せになっていてほしいなと思います。

 

 

 

そうそう。

私、今年の一月から劇団遊戯ってところに所属してるんですよ。

FacebookとかTwitterとか全く見ないでこのブログだけ見てるって奇特な人がいたら、この場でのご報告になるのかな。

我が劇団の公演が、9月にあります。

もうちょっとしたらちゃんと宣伝させていただきますが、稽古がもう始まっていて。

個人的にクラゲ図鑑を振り返っている余裕はもうないので、ここで区切り。

 

最後に、恒例の個人的に頂いた差し入れ写真集と、皆の集合写真なんかを残して、終わりたいと思います。

皆さま本当に、本当にありがとうございました!!

 

※道案内用の記事です。それ以外の事は、何も書いてないのでご用心下さい※

下北沢駅の、南口を出てください。
(駅の構内が若干複雑なので、とにかく南口!)



改札を出たら左へ。


そのまま進みます。


進むとすぐに「オオゼキ」というスーパーが出てくるので、その前を右へ。


そのまま進んで直ぐに十字路が出て来ます。
右前にあるのが劇場です。



住所

〒155-0031

東京都世田谷区北沢2−6−6

「12人の怒れる陪審員」
有難いことに、大変ご好評を頂いております。
少しはお叱りを受けるかなぁ…と思っていたのですが、ほんとに好評。
ありがたい限り。

私個人の話をすると、
「もっと自分がどの役をやるか宣伝した方がいいんじゃない?」
と何人かに仰って頂いたので、言っちゃうぞ!

ワタクシ、陪審員長を勤めております!

やー、私のことをご存知の方々は、口を揃えて
「まさか陪審員長をやるとは思ってなかった!」
と言ってくださり、さらに
「ああいう陪審員長になるとは思わなかった」
とも言ってくださいました。
そりゃそうでしょう。私もこうなるとは思ってなかったのでね(笑)
でも「意外だけど良い!」という感想が多くて、必死で涙をこらえてました(泣き虫)。
苦しんだもの、今回。ほんとに。
悩まないお芝居はないけど、ここまで純粋に、自分の役作りで苦しんだのは役者人生でも稀です(笑)

本当に素敵な作品に仕上がりました。
美術、照明、音響。
スタッフワークがとにかく素敵‼
役者も頑張ってます!
この個性の集まりがここまで生きるのも、「12人」ならではだと思う。
_<)
「2日間だけなのはもったいない!」
というお言葉も何度となく頂きました。
ほんとにもったいないよー!

明日。
13:00の回は、売り止め秒読みです。
17:00の回はまだちょっとだけ余裕があります!

_<)
損はさせませんっっ♪o(゚∀゚o)(o゚∀゚)o♪




えにし第5回公演
「12人の怒れる陪審員」

原作:レジナルド・ローズ 翻訳:額田やえ子

日程:12/27(日)13時(残りわずか!) / 17時

チケット:前売当日共に3,200円
場所:駅前劇場(下北沢駅南口より徒歩約2分)

※上演時間は約90分を予定

※ご予約は、寿々に直接ご連絡くださいm(__)m
コメントか、メッセージでお願いしますっ
時間の関係で、予約フォームからのご予約は締め切りました(>_<)

よろしくお願いします!
えにしの稽古は、ゆっくり、ゆっくり進んでいます。
私はようやく晴れ間が見えた感じです。
座組には本当に迷惑をかけている。
でも皆、嫌な顔ひとつせず、声をかけてくれる人。
黙って見守ってくれる人。
皆、優しい。
泣きたくなります(←泣き虫w)

稽古帰りに、皆で飲みに行きましたっ


千歳烏山にある「李朝」というお店です。



乾杯前に、パシャリ。


……Σ(*゚Д゚*)
一人切れちゃった!


ごめんごめん。
共演者の小林和也くんです。
愛すべきいじられキャラ♪

この「李朝」というお店。韓国料理屋さんなんですが、出てくる料理がとにかく美味しい。うなるほど美味しい。
いや、笑っちゃうほど美味しい。
それなのに、ビックリするほどリーズナブル。
チェーン店の居酒屋に行くのとあまり変わらない(むしろ安い?)くらいしかかかりません。
千歳烏山に住んでる方。
職場がある方。
絶対おすすめ。
料理の写真の羅列、いくぞーっ
ごはん前にこのblogを読んだ方は、ヨダレを垂らして読み進むがよい!


漬物盛り合わせ、的な。
味付け加減が絶妙。



マグロをたれ(胡麻油かな?)につけて、海苔で巻いて食べます。
これがほんとにおいしかった!
なんて料理なのかはわかんないけども。
ごはんが欲しくなる感じです。


チヂミと前田勝くん(くんづけするの気持ち悪い(笑)通称はっちゃん!)。
玉子でふっくらしているチヂミを、私はこのお店で初めて食べました。
良くあるペタンコのあれじゃないんです。
ふっくら。
ほんとにチヂミ⁉って思ったんだけど、食べたらまたこれがうまいんだー( ゚Д゚)
はっちゃんが、今回のえにしの主宰です。
付き合い長いよね、ほんとに。誘ってくれてありがとう。


サムキョプサルです。
お肉は焼いて、切られた状態で出てきました。
サムキョプサルは多分どのお店でも安定の美味しさ。



……何だっけ。
名前忘れた。何かのスープです( ゚ー゚)
ある程度食べきってから、お腹も心もほっとする美味しさ。



料理じゃないけど。
韓国と言えばマッコリ。
これは「おこげマッコリ」なんだそうです。
マッコリ協会のジェホさんに、今度話してみたい。

他にも、定番メニューのチャプチェ。トッポギ。
お酒ならチャミスル。
食べました飲みました!
色々苦しんでいるので、こういう時間がほんとに癒しです。
私だけが苦しんでいるとは思わないけど、役をつかむのがこんなに遅いのも珍しくて。
こっから追い上げます。
日々をどう生きているのか。
ほんとに芝居に出る。
今回の脚本は、ほんとにしっかり「役の自分」を作らなければ、負ける。……何かに(笑)
芝居を勝ち負けで語るのは好きではないけれど、でも、あ、負けそうって思う瞬間が稽古で何度かあって。
苦しんでます。いや、苦しんでました。
ずっと、曇り ときどき 雨 な感じでしたか、晴れ間が見えた!
あとは、雲ひとつ無い青空を見るために頑張ります。
一気に晴れることだってあるから。
とにかく前見て進め‼

難産であるほど、いとおしく、愛される子供が産まれる。
そのためにも、まだまだ精進!p(*`⌒´*)q

※※※※※※※※※※※※※※ 絶賛予約受付中‼ ※※※※※※※※※※※※※

えにし第5回公演
「12人の怒れる陪審員」

原作:レジナルド・ローズ 翻訳:額田やえ子
日程:12月26日(土)14時/19時
          27日(日)13時/17時
チケット:前売当日共に3,200円
場所:駅前劇場(下北沢駅南口より徒歩約2分)
※上演時間は約90分を予定
※ご予約は、以下の予約フォームから行っていただくか、寿々に直接ご連絡くださいm(__)m

https://www.quartet-online.net/ticket/twelve?m=0bijega

よろしくお願いします!
お久しぶりです。
お久しぶりすぎて、私がblogをやっていることすらもう皆さんお忘れのことと思います。
私も忘れてました。
そして思い出しました。

blogに書くようなことがなかったのかと言えばそんなこともなく。
そんなことはないんだけど、でもなんか書かない。
なんかね。



はい。単なるものぐさでっす!
もうほんと、すいません。
ただでさえ売れない役者なのに、自己アピールの場を自ら減らしてどうするのかと。
というわけで、宣伝です。
宣伝なんです。

このところ、いろんな「12人」をみてました。
稽古はすでに始まっているのですが、なんかもうすでに良くわからなくなりつつあって。
元々、原作ありきのお芝居は、それが小説だったり漫画だったりするならば読みますが、映画とか、舞台とかになっているものを先に観るのは嫌いな人間です。
脚本から読み取れる以上の先入観が自分のなかにできてしまって、無意識のうちに絡めとられてしまう、という経験を一度したことがあるからなんですけど。
影響を受けやすい人間なので、好きじゃない、というよりは恐怖に近い感覚なんです。
役作りの邪魔になる。
…なんだけど、今回は名作中の名作。
お芝居やってる人間なら、タイトルぐらいは知っているだろうと思えるくらいの名作。
お芝居やってなくても、「ほら、あの、三谷幸喜さんの…」って言うと「ああ!」ってほとんどの人が言うくらいの有名な作品。
…三谷幸喜さんのは、また別物ですが。
これはやっぱり観ておくべきなんだろーな、と思って観ましたとも。
初演の映画。白黒の時代の、あの映画を。
結果、影響受けまくり(苦笑)
何度か稽古をして、これはいけない、と思いつつ、でもみちゃったものは消せない。どうしよ。
…と思って、いっそのこと色々見てしまえ、と開き直りました。
世に出ている全てのバージョンを見たわけではないですが、
「12人の怒れる男」「12人の優しい日本人(舞台版と映画版)」は観ました。
も、ね。それぞれがそれぞれに面白かったですよ。
で、やっぱり三谷幸喜さんの舞台がすこぶる面白くて。
あー、ライブで観たかったなぁ。やっぱり舞台はいいなぁ、と思った次第でありまする。

…で、なんの話かって。
だから、そんな素晴らしい作品に、出演するよって話なんです。


原作:レジナルド・ローズ 翻訳:額田やえ子
日程:12月26日(土)14時/19時
          27日(日)13時/17時
チケット:前売当日共に3,200円
場所:駅前劇場(下北沢駅南口より徒歩約2分)
※上演時間は約90分を予定

出演:
前田勝
浅田光(オリオンズベルト)
大久保悠依(ナイスコンプレックス)
神崎ゆい(ゆめいろちょうちょ)
北川雅一(cinerama)
小林和也
重松優希(演劇ユニットパラレロ二ズム)
寿々翠
中込博樹
二色薫子
森夏姫
吉田一義(smokers)

スタッフ:
演出  寺戸隆之(ノアノオモチャバコ)
舞台監督  川田康二
音響  葵 能人  平井隆史
照明  長尾祐介(LEPUS)
制作  手塚優希(劇団ゴールデンタイム!/獣の仕業)

寿々翠専用予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/twelve?m=0bijega


あろうことか、年末です。
さすがに大晦日にかかるわけではないですが、ほんとに年末。
わーぉ。
でもでもでもね。
集まった役者さんが皆個性的ですっごく素敵な方々なんです。
脚本が面白くて、役者が面白い。
さらに言うと、今回、装置がちょっとぐふふなんですよ。
ぐふふのふ。

是非是非の是非!
足をお運びくださーい!!


先日の8/2をもちまして。

劇団遊戯 第3回公演
「指令 ~ある革命への追憶~ 」

無事、幕を降ろすことができました。
私を使ってくださった主宰のペ・ミヒャンさん。
2ヶ月間(二人だけ、1ヶ月ちょっと)休みなく毎日毎日稽古をしていた座組のメンバー。
この公演をほんとに支えてくださったスタッフ様方。
劇団を応援してくださり、ご協力下さった皆々様。
そして何より。
あの難解な作品を、あの暑苦しいアトリエで最後までご観劇下さったお客様!
本当に、本当にありがとうございました!
どれだけ多くの方に支えていただいたことだろう。
いつも、どの公演でも思うことですが、我ら役者は、いろんな力を頂いて舞台に立たせてもらっている。
それら全てを力に変えて、舞台に立つ。
あの板の上。
怖かった。
今回は本当に怖かった。
本番に向かうときの恐怖心と戦うには稽古しかない。
わかっているはずなのに怖さが芽生えるのは、やはり私が未熟だからなんだろう。
色んな事があった公演でした。
でも、やっぱり私は終演後のお客様の笑顔に会うために舞台に立ち続けるのだ。
それもものすごく実感した公演でした。

ハイナー・ミュラーという作家を、日本で知っている人はどのくらいいるのだろう。
不勉強ながら、私は知りませんでした。
知っている何人かの知り合いからは、
「よくもまああんなに難解なものにチャレンジする気になったね」
と言われたものでした(笑)
今更ながら、ペ・ミヒャンさんの演出はさることながら、遊戯の創立メンバーである泉正太郎、小林咲子。彼らがいなければ、この作品のクオリティは崩壊していたのだろうと思う。
私は、どれだけ貢献できただろうか。
やるべきことはやったはず。
たくさんのお誉めの言葉も頂いた。
けれども、至らなさがほんとに目立って、とにかく板の上ではその時その時が勝負だった。
作品自体の所感は、観に来てくださった方々それぞれでほんとに千差万別になると思うので、今回は私個人の所感にとどめます。

(恒例の、終演後のだらだら自己満足感想大会ですw
多少、観た方にしかわからない書き方になってしまうかもです。
長いよー。)

私の今回の役は、

絶望の天使





でした。

母の時は一瞬だけで、でもやはり難しい演出をつけられて悪戦苦闘した。
でも、一緒に戦った父がいたので、ほんとに良かった。
正直助かりました。
稽古の最初から最後まで、とにかく早替えとの格闘でした。
衣装だけでなく、メイクまでフルチェンジ。
黒人(絶望の天使)→白人(母)へ。
所要時間は暗転込みの5分強。
しかもメイクのチェンジは暗転明け、板付きの装置の中で、別の役者が長ゼリを吐いている最中に。

ぬああああ!

もー、色んなものを調べて調べて。
舞台人御用達のメイク屋さんをハシゴして相談しまくって。
某元タカラジェンヌさんのメイク動画とかをバンバン見まくって(笑)
家でストップウォッチ片手に練習したりして。
やー…あはははは!
でも、日舞の会で姉弟子さんたちがやっているメイクを穴が開くように観察していて良かったと今回ほど思ったことは無いように思います。
いやいやいや。
私を初めて見たお客様からは「一瞬別人かと思った!」といわれたくらいには、成功していたかなと。
うはは。

私のメインの役は、絶望の天使でした。
「絶望」と「天使」。そして「黒人奴隷」。
この3つにとらわれすぎていた、と言うことを、ある方のアドバイスを受けてから、はた、と気がついて。
視点が180度変わった。
180度変わった直後に、その3つがスッと身体に馴染んだ。
面白いなー。
惜しむらくは、気づくのが遅すぎたこと。
これは私の大きな反省点でもあります。

この役をやるに当たり、とにかく調べた。調べまくった。
「黒人奴隷」というものを、なんとなくしか知らなかった私は調べまくりました。
黒人奴隷の歴史って、300年に渡るのですって。
そんなに長い間、人間は同じ人間を、肌の色が違うというだけで当たり前のように奴隷として来た。
「言葉の通じる家畜」という表現も見ました。
黒人達を首吊りの状態で木に何人もぶら下げて、笑ってみている白人達の写真も見ました。
「不思議な果実」と呼んでいたのですって。
怒りと悲しみと、なんといったら良いかわからないもうぐっちゃぐちゃの感情が生まれて鳥肌が立った。
スピルバーグ監督が撮った「AMISTAD」という映画を見た。
黒人奴隷を運ぶ奴隷船で起こった反乱。
その黒人達の自由を、最高裁で判決したアメリカの映画。
「AMISTAD」とは「友情」という意味なのですって。
その「友情」の船のなかで、黒人女性への性的虐待。
黒人男性への暴力。
エサにも満たないような食事。
食料が足りなくなるという理由だけで物のように海に捨てられた数十人の奴隷達。
私は、彼ら黒人奴隷達の想いの集合体。
象徴でありました。
けれどもそれだけではなく。
それだけではなく。
「黒人ってさ。凄く優しいんだよ。」
「何で絶望の天使は女性なんだろね。」
この二言を聞いた瞬間に、私の頭のなかで何かが一気に晴れていった。
怒り、苦しみ、悲しみ、絶望。
それらを全て内包した私は、このお芝居の最後に希望であれと最初に演出に言われたこと。
「絶望の天使」が「希望」になる。
それが、一気に落ちてきた。
同時に、孤独でたまらなくなった。
孤独で孤独で、何度も泣いた。ほんとに泣いた。
このお芝居の主役であるヴィクトール・デュビュソンの絶望を。
彼の友人だったサスポルタス、ガルデック。
彼らの絶望を、全て受け止めて昇華する。
詩と踊り。そして無言劇。
私に与えられた表現は、今回はこれだけでした。
カーテンコールが終わって袖にはけた後、泣いたなぁ(笑)
ずっと頭のなかを、宇多田ヒカルの「サングラス」の歌詞がグルグル回っていました。
「神様 ひとりぼっち だから救える」
許されるなら、もう一度演じたい。
彼女の孤独な魂。
きっと誰にも理解されないであろう、あの愛情深く大きな魂。
今回、どこまで一体になれていただろうか。
寿々翠の人生にとって、忘れられない役がまた一つ刻まれました。
こんなに大きくて魅力的な役。
今後、演じる機会に恵まれるだろうか。

最後に!
恒例の差し入れありがとうございます!写真集(笑)です!

公演中に何が欲しいかわかってらっしゃる!
さすが、役者仲間ならではの差し入れでした。
速攻飲みきっちゃった(笑)ありがとうございました!




お花を頂くときはいつも自分も一緒に写るんですが、今回は黒人メイクを完全に落としてど素っぴんなので自重(笑)
気持ちが華やかになるので、お花をもらうのほんとに好き。
いつもありがとうございます!



これだけの早替えがあるって何にも伝えてなかったのに、肌を労るためのこの差し入れ!
嬉しくて飛び上がりました(笑)
いつもほんとにありがとう。感謝しきれません。


さーて!
次は10月1ヶ月公演!
あぁルナティックシアターだー!!
※道案内用の記事です。その他の事は何も書いていないのでご容赦下さい。
(西日暮里駅からの道案内はこちら
日暮里駅からの道案内はこちらをご覧ください。)


改札を出たら(改札は1つです)、右へ。



直ぐに、セブンイレブン、すき家、オリジン弁当が入っているビルがあるので、その手前を右へ。



少し進むと直ぐに、「焼肉 寿々」の大きな黄色い看板が見えてきます。
その手前を左へ。



すると、ビルの入口があります。



入って階段を下りたら左へ。百舌の看板が見えますね!



曲がったら直ぐに右へ。
(左に行くと焼肉屋です。)



奥の黒い扉が劇場入口です!
お疲れさまでした。



【参考までに】
住所:東京都荒川区東日暮里6-28-5-B1F
※近くに駐車場がありません。お車でのご来場はご遠慮ください。
なるべくなら電車でのご来場をおすすめします。
※道案内用の記事です。その他の事は何も書いていないのでご容赦下さい。
(三河島駅からの道案内はこちら
日暮里駅からの道案内はこちらをご覧ください。)


改札を出たら(改札は1つです)、右へ。



そのまま左手に大通りを見ながら直進します。



途中で踏切が見えてくるので、それを渡って、



すぐ「株式会社クローバー」という不動産屋があるので、その角を右へ。



道なりに、線路沿いに進みます。



次に出てくる踏切を渡ります。



渡ったら左へ。



そのまましばらく直進すると、右手に「焼肉 寿々」と言う黄色い大きな看板が見えてきます。
看板の奥を右へ。



すると、ビルの入口があります。



入って階段を下りたら左へ。百舌の看板が見えますね!



曲がったら直ぐに右へ。
(左に行くと焼肉屋です。)



奥の黒い扉が劇場入口です!
お疲れさまでした。



【参考までに】
住所:東京都荒川区東日暮里6-28-5-B1F
※近くに駐車場がありません。お車でのご来場はご遠慮ください。
なるべくなら電車でのご来場をおすすめします。
※道案内用の記事です。その他の事は何も書いていないのでご容赦下さい。
(西日暮里駅からの道案内はこちら
三河島駅からの道案内はこちらをご覧ください。)


JR日暮里駅の南口改札を出て、右(東口)に曲がってください。



そのまま進んで階段を降りたら、道路を渡って左方向道なりに進みます。



コージーコーナーの前辺りに三叉路が見えてきますが、道なりに進みます。



進むと↓の写真のような道が見えてきます。
写真の矢印の方向へ進んでください。
(「日暮里繊維街」を真っ直ぐ進む形になります。)
この時、反対側に渡った方がベター。



少し行くと大通りに出るので、横断歩道を進行方向に渡ってから左へ。


直ぐに「銀鮨」と言うお店が見えてくるのでその角を右に。


そこから10分弱、ひたすら真っ直ぐ歩きます。
途中でファミリーマートやドラッグぱぱすが見えて来れば正解。
突き当たりまでとにかく進んで下さい!

突き当たったら右へ。あと少しです!




曲がって少しすると右手に「焼肉 寿々」と言う黄色い大きな看板が見えてきます。
看板の奥を右へ。



すると、ビルの入口があります。



入って階段を下りたら左へ。百舌の看板が見えますね!



曲がったら直ぐに右へ。
(左に行くと焼肉屋です。)



奥の黒い扉が劇場入口です!
お疲れさまでした。



【参考までに】
住所:東京都荒川区東日暮里6-28-5-B1F
※近くに駐車場がありません。お車でのご来場はご遠慮ください。
なるべくなら電車でのご来場をおすすめします。
…って書くと、大体(日本で言う)エンターテイメント的な。
派手に、楽しませるような。
そんな舞台を想像すると思うんですね。
なんなら手拍子とかしちゃって。
許されるなら「Hooooh!」とか叫んじゃって。
かけ離れてます。
話自体はとても重厚で深いもので、とてもポップといえるものではないんですよ。
ミュージカル的なのが近いのかな。
でも、今のところ歌って踊るの私だけです。
しかも、ワンシーンだけ。
ミュージカルではない。
明らかに違う。
ダンスもね。
ある国の、民族舞踊を調べるところから始まりました。
…民族舞踊っすよ。
しかも、東洋じゃないの。
もちろん日舞やってても、そこの常識は通用しない。
ネタバレになりかねないので「ある国の」とだけ書きます。
そもそも、やったことないんですよ。歌いながら踊る。
しかも、いわゆる「ダンス」じゃないし、純粋な「歌」でもない。
あくまで言葉を届けなければならないので、上手く、キレイに歌えばいいってもんでもない。
ミュージカル役者さんってすごいんだな、って改めて実感してます。
今回の座組で創っているのはミュージカルじゃないんだけど。
音楽劇ですらないのだけど。
そもそも、歌って踊るの私だけ。
歌う役者は他にもいるし、踊る役者も他にいるけど。
歌って踊るの私だけ。

なに、このプレッシャー。

(((( ;°Д°))))

で、結果ミュージカルに助けを求めました。

宝塚。
この日本で、間違いなく最高峰に位置する、あの歌劇団。
色々探して見てみたのですが…

男役の方々のイケメンっぷりがハンパネエェェェエ!

かっこいいんですよ!やることなすこと。
やることなすこと!
役者としては、勉強になることがありすぎて、なにこれ。
なにこれ!
あの人たち、どれだけ訓練されているのか。
どれだけの蓄積の上で、舞台上でのあの存在感を保っているのか。
詳しく書くと際限が亡くなるのでやめますが、今私が劇団遊戯でお芝居をしているからこそ、演出のミヒャンさんに指導を受けているからこそわかることがあるんだな、と思いながら、ただただ圧倒されました。

クラシックバレエを見たり、伝統舞踊を探して研究したり。
自分の役も掘り下げなきゃならん。
わー。
ほんとに、役者って職業はいーろんなことができなきゃどうにもならないのです。
それを今、痛切に感じています。
身体能力を求められるお芝居をやるのは、そういえばとても久しぶり。
自分の体って、どうして思うように動かないんでしょうね…
否!思うように動かせるようにならねば!
なります!見てろよぉ!!


※※※※※※※※※※次回出演情報※※※※※※※※※※
劇団遊戯第3回公演
「指令 ~ある革命への追憶~」

作:ハイナー・ミュラー(訳:谷川道子)
演出:ペ・ミヒャン

日程
2015年7月29日~8月2日
29日(水)19:30~
30日(木)19:30~
31日(金)19:30~
01日(土)14:00~/19:00~
02日(日)14:00~

場所
日暮里ARTCAFE百舌
荒川区東日暮里6-28-5
(日暮里駅・西日暮里駅から徒歩13分。三河島駅から徒歩3分)

チケット
前売券¥3,500
当日券¥3,800

どうぞ、よろしくお願いいたします!