先日、久しぶりにうちに紗耶香ちゃんを連れて弟君と紗雪ちゃんが遊びにきていたけど母さんが余計なことまで話したようだった
-ある日の夕方-
忙しい日々も一段落していつもより早く帰宅すると藍さんがきていて母さんとお茶を飲んでいた
「ただいま~」
「あら、今日は早いのね」
「まぁ、またすぐに忙しくなりそうだけど…」
母さんに返事を返しながら冷蔵庫からビールをとりだし席についた
「里穂ちゃんも飲むようになったわね」
「母さんと藍さん程じゃないですよぉ」
「里穂だって大概じゃない…」
いやいや、私は母さんや藍さん程には飲めないから…
「それはそうと紗雪から電話で聞いたわよ」
「何をですか?」
「里穂ちゃんに結婚前提で付き合ってる恋人がいるって話よ」
ちょっと待って…それって母さんにしか話してなかったはずなんだけどなんで紗雪ちゃんが知ってるのよ。まさか…
「もしかして母さんが話したの?」
「この前に刹那から里穂の方はどうなのって聞かれて話したのよ」
せめてもう少しオブラートに包んで話してよ。なにもそんな直球で話さなくてもいいじゃない…
藍さんはいかにも興味津々って感じだし母さんは母さんでにやりとしてるしで私はため息をつくしかなかった
「恋人って言ってもお互いに忙しくてそれらしいことできてないからね」
「そんなことだろうとは思ってたわよ」
「まぁ、里穂ちゃんは里穂ちゃんなりのペースでいいんじゃないかな」
「どのみち結婚前提なのは変わらないんでしょ?」
「うん」
「この分だと里穂の結婚式のプランナーもすることになりそうね」
「それならあたしが里穂ちゃんのドレスのデザインかしら」
「もう、母さんも藍さんも気が早いよ」
「そうかしら?」
「もしかしたら結婚より子供が先かもね」
今更ながら弟君と紗雪ちゃんが母さんと藍さんからこんな風に弄られてたんだと実感したよ…
母さんと藍さんからこの後も弄られて途中で話をぶったぎってやけ酒をあおって翌日の朝に二日酔いで頭痛が酷かったのは言うまでも無い
