続きです。
何だか少し行き詰まりを感じてしまい、今回はダラダラな内容となっているかと思います。私としてはレラと兄さんのホンワカな一時を書きたくて作っていた筈なんですが。何でしょう?ホンワカ…してない(汗)
いや未だに兄さん体痛いままだしホンワカ出来んだろって突っ込まれたらオシマイなんですがー…
ゴタゴタ言ってないでとっとと進みますか。
今回もギュの登場はオアズケですが、レラとの絡みがまだ見たいーっ!!なんて思ってくれる方はどぞっ!
【キュヒョン君の憂鬱21】
一先ず何事も無く無事だった事をイトゥクとキュヒョンへと連絡して、さてこれから何をしようかと座っていたベットから立ち上がったヒチョルはイェソンの小さな手に服を引っ張られた。
今度は何だと下を見れば、そこには自分を見上げる愛らしい瞳が一つ。
「おれ、おなかすいた…」
「ぁあっ!?」
ジッと見上げてくる瞳は何か作ってと訴えてくる。そういえばイトゥクからは本当に今のイェソンは可愛いんだと力説された。写真で見た限り、確かに可愛いが自分の小さい頃程では無いと思っていたのだが……
(何だコイツ……やべぇ可愛いじゃねぇかよ……っ)
無性に抱き締めたい衝動に駆られる。こんな姿で甘えられたら確かに大人はイチコロだろう。頭をガシガシと掻き毟り、アー…少し悩んだ末。
「……何か作ってやる…」
お子様イェソンに魅了された大人がまた一人追加された。
「ほれ、コレならイイだろ。」
差し出されたのはイェソンの食べ易いようにと小さなサイズへと切られたリンゴ。朝から何も食べていないと言うイェソンに、ならばと体に優しいだろうリンゴを選んだらしい。それはイイのだが……
「……ウサギ…」
ポソリ呟いた言葉に当然と踏んぞり返ったヒチョルは、リビングのソファへとドカリと座りフォークを差し出してきた。
食べるならリビングに行くと言うイェソンをここまで連れてきたヒチョルだが、やはりまだ体が痛い事に変わりは無い。小さな体を毛布にグルグルと巻いてやり体を冷やさないようにしていたが、そのせいでイェソンの手は毛布に隠れたままだ。
「……アーン。」
態とらしく声を出して口を開いたイェソンに、求められた意味を直ぐに察知したヒチョルは大袈裟な位体を揺らして後ろへと身を引いた。
「んなっ!?まさか俺に食べさせろってのかお前!?」
動揺を前面に押し出したヒチョルなんて物珍しいモノを見た気がする。
顔を引き攣らせる兄に、イェソンはブゥッと唇を尖らせて綺麗に切られたウサギの形をしたリンゴを眺める。
「……ウサちゃん…」
大人の姿だったら絶対に有り得ないだろう言葉遣い。だが今のイェソンにはその言葉がピタリとマッチしてしまうのだから、言われた方は心を鷲掴みにされて当然だろう。
「おまっ……ズリィぞソレ…」
言葉の響きが余りにも可愛すぎる。計算されていようと、それが憎らしく思えないのだから仕方ない。ヤレヤレと持っていたフォークでウサギ型リンゴを突き刺すと、ヒチョルはアー。とパックリ開いた小さな口へとリンゴを放り込んだのだった。
夜になり、リョウクとソンミンが帰宅した時に丁度イェソンを抱き上げていたヒチョルを見つけて二人は大驚愕した。そりゃ居る筈の無い相手が居たのだ、驚いて当然だろう。他のメンバーには体の事を黙っていて欲しいと頼まれたヒチョルは暇だったから顔出ししに来たと嘘をつき、その場を容易に切り抜ける。それでも訝しげな二人を牽制していたら自分を呼び出した相手が11階へと姿を現した。
「ジョンウナただいまーっ」
外は寒かったよぉ。
コートを脱がないままヒチョルの腕の中にいるイェソンの頬をプヨプヨと啄く。
「オイコラ…俺様には何もねぇのかよお前は…」
ジトリ目で睨むヒチョルはどこまでも女王様気質だ。ハイハイと何時もの事のようにヒチョルの頬へと軽く唇を寄せたイトゥクは柔らかい笑みを向けて。
「ただいま、ヒチョラ。」
ニッコリ微笑んだイトゥクに満足そうに頷いた姿をイェソン含め、他の二人も目を見開いて凝視する。そんなのはお構いなしな長男達は小さなイェソンを間に挟み、何だか大人なムードを醸し出していた。
「呼び出しちゃって、ゴメンね?」
上目遣いのイトゥクは皆の天使というよりは、ヒチョルだけの天使だろう。その頬へと手を滑らせるヒチョルは綺麗な顔を男の色香で覆い尽くしてニヤリと笑む。
「後でタップリ貸しを返して貰おうか?」
何だか危うい雰囲気に、ヒチョルの腕の中に居た体が小さく身じろいだ。ソレに気付いた二人がイェソンを見れば、僅かに頬を染めて膨れ面をしている。
「…おれをダシにつかった…」
自分を挟んでイチャつく二人に膨れた頬を隠しもせず、イェソンは床をジッと睨みつけるように俯いている。その手がヒチョルの服をキュッと握り締めていて、何だか夫婦のイチャつきに息子が相手にして欲しくて拗ねているようにしか見えない。
「ダシになんざ使ってねぇよ。」
「そーだよジョンウナ、だから拗ねないで?」
二人揃ってイェソンを覗き込んでいる姿は傍目から見れば家族そのモノだ。一体この長男二人は何しに来たのだろう?
盛大なイチャつきと共に蚊帳の外状態にされたリョウクとソンミンは、キュヒョンが帰宅するまで三人を遠巻きに見つめるしか無かった。
※パパママ再来っ!!
ちっさい兄さんをプラスしたら本当にただの家族ですねウチのレラトゥギは。このお話の中でも当然この二人は出来上がってるモノと考えて頂ければっ
にしてもレラがウサリンゴって…(ゲフッ
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