始まりました新シリーズ!
そして勿論なギュイェです!!

載せた作品を結構皆さんに読んで頂いてるようで、この物語はまだ自分の中でも未完なままなのですが書いていく内に終わるかなぁと(コラ
新作も待ってるというお言葉をくれる心優しい方々に感謝の意も込めて上げようと思った次第です。

ちょっと暴走気味なギュが出てくる予定なんですが、甘々な二人はここでも健在なので(笑)

仕方ない付き合ってやるか!って大目に見てくれる方はどぞ!!






【Sudden onset1】



麗かな午後の日差しがリビングに射し込む中。久しぶりのオフに11階メンバーは各々好きに過ごしていた。リョウクは部屋の掃除やら布団干しに勤しみ、ソンミンは友人と出掛けてくると朝から出ている。
イェソンは観たかった映画を観るからと部屋に閉じこもったまま。そしてキュヒョンはリビングのソファへと座りながら、パソコンを弄っていた。

「まだやってたの?」

粗方の掃除が終わったリョウクがリビングへと入ってきた時の第一声。そう、キュヒョンは朝からずっとパソコンと相対していた。膝の上に乗せたままパチパチとキーを打つ姿は朝と何ら変わっておらず。テーブルの上に置いてあるカップは空になって久しいらしい。朝煎れてやったココアの跡が底にへばりついていた。

「いい加減少し休憩したらどうなのさ?」

呆れ果てたと腰に手を当てながら苦言を挺す姿はまるで母親だ。それにやっと顔を上げたキュヒョンは、リョウクの姿に今気付いたといった表情を浮かべた。

「アレ?掃除終わったのか。」

全く。この男は何かに夢中になると何時もこうだ。周りの事が目に入らない。話し掛けても反応すらしない時もある程だ。だから集中しているだろう時にはメンバーは誰もキュヒョンに話し掛けなかったりする。

「もう終わったよ。で、お腹空いてないの?」

言われてまた今気付いたと自分の腹あたりを摩するのだから呆れを通り越して感心した。最早叱る事さえ諦めたリョウクは軽く何か作る為にキッチンへと足を向けて、ふとその足を止めながらチラリとキュヒョンへと目を向けた。それに何?と首を傾げたキュヒョンを暫し眺めた後で。


「……服、着ないと風邪引くよ。」


そのままキッチンへと消えたリョウクにキュヒョンは自身の体を見下ろす。そう、キュヒョンは服を着ていなかった。と言っても下はちゃんと履いている。ただ上半身が裸というだけ。それだけなのだが…
キュヒョンは基本、宿舎では上着を着ていなかったりする。普段仕事先で脱げないという事の反動なのか、暖房も点けずに寒い時以外は殆どを上半身裸という姿で過ごしていた。

(…やっぱり、気になる……のか?)

本人は大して気にしていない事だが、ああやって何か言いたげな目線を向けられるとやはり気になるのだろうと思う。それは、自分の胸辺りから腹部にかけて付いている大きな傷が原因。ニュースにも取り上げられた程の忘れる事の出来ない大事故。生死をさまよった時に出来た大きな傷跡。
それを見る度にメンバーはあの日の出来事を鮮明に思い出すらしい。
だが自分はそれを毎日見ていて、いい加減慣れてしまった。

(何を気にしてんだろ…)

もう痛くも痒くも無い傷跡を見て泣きそうになっていたシウォンを思い出す。その時に一度リョウクから服を着て生活してくれと言われたが、私生活の時位は自分の好きにさせて欲しいと思っても罰は当たらないだろう。
痛々しいと思うならば見なければいいのだ。
だから今でも自分のスタイルを崩さないまま過ごしているのだけれど。

(…ご飯も作って貰ってるし……)

たまには言う事を聞いてもイイかとソファから腰を上げた時だった。
リビングの扉がカチャリと開いてイェソンがヒョコリと顔を出した。


「あれ…ソンミナ…いない?」


扉から顔だけ出してキョロキョロと辺りを見渡す姿は何だか小動物のようだ。黙ったまま面白いなぁなんて観察していたキュヒョンは、ハタとイェソンと目が合った。何か聞かれるか?そう思っていたのだけれど、イェソンは暫くの無言の後、そのままキュヒョンの腹部付近をジーっと見つめ始めただはないか。
そう、正にジーッと音が出るんじゃないかと思う程のその見つめように流石のキュヒョンも些か身を引いた。

「……何か?」

見られ慣れていないその場所に、やっぱり服を着ておくべきだったか?なんて若干後悔していた時。
無言のままトコトコとリビングへと入ってきたイェソンは、そのままキュヒョンの目の前でピタリと止まって。


「コレ、触っていい?」


言いながら大きな傷跡へと白い指を触れさせた。





※ギュが宿舎では服着ないで過ごしてるっての見て書きたくなったんですが…後先考え無い書き方したんでどーなるかは自分でも判らず(え

取り敢えず兄さんはここでも通常運転だっていうねっ←



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