兄さんのピンク頭の衝撃から未だ抜け出せない胡蝶ですこんばんわ…かな?金髪にも衝撃受けたけどアレはアレで魅力的だなぁとは思ってたんですよね。でもやっぱり私はモップソンか黒髪エーソンさんが好きな訳ですよ。
なのに!!というか頭皮がさっ!とね?
まぁ本人が気に入っているならソレでイイんですけど…エエ…←

という訳で続きです!今回も微エロ要素有るんですけどまぁ大丈夫だろ。と思うんでこのまま載せちゃいます。2話目書いてる時にまた同じ事ヤラせたい!とか思ってたんですよねコレ(笑)二人の変化が如実に現れてる感じ出したくて。

そんな訳で大丈夫だよー!って方はどぞっ!!





【Time to fall in love11】



「キュヒョナ…キュヒョナ……」

自分の頬を叩かれる感触に目が覚めた。


「……何ですか…」

頭上の時計を見れば午前3時を指し示している。寝たのが1時を少し回った頃だったから、丁度熟睡をし始めた所だろう。そんな気持ち良く寝ている自分を何で叩き起こしたんだこの人は…
まだ覚醒仕切らない頭で考えつつ、自分を叩き起こした張本人であるイェソンを見れば。ご機嫌がイイのだろう、ニコニコしながらコチラを見つめつつ何かを突き出してきた。

「あのね、タンコマがおやすみって。」


「……………」


ああ、こんな光景を前にも見たな…そうボンヤリ思いながら目の前に突き出されたモノを見る。それは見間違えようもないだろうイェソンの愛亀。確かまだ自分がイェソンを意識し始めた頃だったか。
酔って帰宅したイェソンはその足で自分の所まで来て、今のように亀にオヤスミの挨拶をしろと言ってきた。その時は友人と飲んで帰ってきたんだったか。そういえば今日も友人と飲むと言っていた…

そこまで考えて、またこの人は同じ行動をしてるのかと呆れ顔になる。

「なぁ、オヤスミは?」

黙ったままのキュヒョンにニコニコ顔で亀を突き出しているイェソンはどこまでもご機嫌だ。

「…………おやすみ、タンコマ…」

段々と目が慣れてきて、酔ったイェソンの顔がハッキリと見えてくる。未だボンヤリする頭が次に発せられる言葉を思い出して。

(確か次は……)

「オヤスミの、キスは?」

(………やっぱり…)

正直眠い。今日は収録の他にダンスレッスンでかなり激しく動いただけに、本当に眠いのだ。だが言い出したら聞かない相手。それに溜息をついて、あの時と同じようにタンコマの冷たい顔へと軽く唇を落としてやる。その感触にやっぱり亀にキスは嫌だなと思った。そうして次にくるだろう言葉も容易に想像出来る。キュヒョンは枕から頭を起こさないままイェソンの瞳を見つめた。


「じゃあ、おれにも…オヤスミの、キス。」


既にもう体まで繋げている関係だ。それに動揺する訳もなく、ハイハイと唇を突き出してくる相手へと体を少し起こして。

「おやすみなさい…」

チュッと軽く触れた唇はやっぱり柔らかくて。近いうちにまた泣かせてやろうと不穏な事を思いつつ。布団へと体を埋めかけたキュヒョンは次に発せられたイェソンの言葉に完全に覚醒する。


「……もっと違うのじゃなきゃ…ヤダ。」


コテリ。首を傾げながらコチラを見つめてくる瞳を凝視してしまった。
素面の時には聞かないその言葉、それを軽く言い放ったのだ。驚かない訳がない。

「違う…って……?」

聞き間違いかと体を起こしてイェソンへと聞けば、途端に不満げな表情になって頬を膨らませてくる相手。

「もっと、気持ちイイのが…いい。」

前と同じシチュエーションなのに、前とは明らかに違う言葉。
これは、自分達の距離が前よりも縮まったという事だろうか?求められる事が嬉しくて、そのまま目の前の人物へと手を伸ばして。だが、とキュヒョンはイェソンへと伸ばしかけた手の動きを止めた。もしここで求められているキスをしたら、きっと自分は歯止めが効かなくなる。それにとチラリとイェソンの背後へと視線を向けて。
そこにはスヤスヤと眠るソンミンの姿があった。
いくら何でもメンバーのいる前でいたしてしまう程自分は節操の無い人間ではない。

「…今日は、我慢して下さい。」

囁かれた言葉にイェソンはイヤイヤと首を横に振る。

「ほら、ミニヒョンが居るでしょう?」

だから、ダメです。そう言い聞かせるように言ってやると、イェソンは“うー”と唸った後で、じゃあと言ってキュヒョンの手を取った。


「リビング、行こ?」


そのままコトリと可愛らしく小首を傾げてくる相手を断る程、キュヒョンの自制心は強く無かった。





「……ん、ン……ッ…」

甘い吐息がキュヒョンの耳を擽る。大分飲んだのかイェソンの口内は酒の味がした。その味を堪能するようにユックリと舌を絡めとって。リビングのソファの上、座るキュヒョンの膝を跨いだ形でキスをしてくるイェソン。自分の胸元へと縋るように服を掴んでいる手が行為とは裏腹に何とも可愛らしい。

「ァ……キュヒョ……っ」

少し離れた唇から自分の名を呼ばれて、キュヒョンはその甘えるような声にクスリと口元を緩めた。

「……今日は、随分積極的ですね……」

久しく離した唇を、それでも追い掛けてくるイェソンの唇に指を当てて欲しがる唇を止めさせる。それに不満そうに頬を膨らませるからキュヒョンは困ったように笑った。

「今日も仕事があるんですけど?」

そんなに煽られたら、これ以上をしてしまいます。
そう告げてみてもイェソンは首を振るだけで。当てられた指へと舌を這わせられてキュヒョンはその感触に自分の熱が上がり始めるのを感じた。

(疲れてる筈なのに…体は正直だなぁ……)

時計を見ると時刻はもう直ぐ4時を指そうとしている。今日は確か入りが11時だったな…そんな事を考えている間にも指はイェソンの唾液で濡れていく。

「………そんなに僕と、したいんですか…?」

目の前の顔が艶を帯びているのが判る。だから態と聞いてみた。
まだ一度もイェソンの口から欲しいという言葉を聞いた事がない。
未だに自分を好きだという感情に辿り着かない相手。なのにこうやって求めてくるのは何故なのか…
彼は今何を思って自分にこんな事をしているんだろう?

返事をしない相手へともう一度同じ言葉を繰り返すと、その瞳がユックリとコチラを見つめた。


「お前が…欲しいから……して?」


ドキリとした。いくら酔っているとはいえ自分を欲しいと言った相手。その言葉が聞きたくて態と自分から誘導したのに、それでもイェソンの口から発せられた言葉が俄には信じられない言葉に聞こえて。驚きから動かなくなったキュヒョンの唇へと軽いキスが落とされる。

「お前とキスするの、好き。」

ここが、あったかくなる。

そう自分の心臓へとキュヒョンの手を当てさせる。そこからは何時もとは違う少し早い鼓動が掌越しに伝わってきた。

「お前とするのも、好き……」

ドキドキ…する。

言った通り鼓動の早さが増して、その事にも驚いた。
ドキドキするって、この鼓動の早さは何なのだろう?これは、ただ行為をしたいからというだけではナイ気がする。


「だから……して?」


瞬間、目の前の唇を荒く塞いだ。一瞬驚いたように反応した体は、でも嬉しそうにその腕をキュヒョンの首へと回してくる。まだ心臓へと置いたままの手。そこからは一層早くなる鼓動が伝わってくるから、余計に熱が上がっていく。

「……僕を、少しは好きだと思って…いいですか…?」

呟いた言葉は期待に近い。少し前の願いとは違う、期待を込めた言葉。
それにキスで潤んだ瞳が揺れて。心臓の音が先程よりもデカく感じた。

「………前よりも、すき…」

そのまま体を猫のように擦り寄せてくるから、その体をソファへと押し倒した。前よりも好きだと言ったイェソン。確実に変化しているその気持ちが嘘では無いのだと判るから。酔っているからこそ、正直な気持ちを伝えてくれるから。
口下手なイェソンが一生懸命伝えてくれた気持ちに嬉しさが増した。

「…お前も、ドキドキしてる……」

ふいに自分の心臓へと手を当ててきたイェソンが口を開いて。その言葉に苦笑で答えた。


「僕は貴方が好きだから。いつもドキドキしてますけど…?」


耳元で優しく囁いて、イェソンの顔を覗き込む。そこには少し驚いた表情があって、でも直ぐに嬉しそうに微笑むからキュヒョンの鼓動はまた早くなった。

「この音も、すき。」

そのまま腕を絡めてくるイェソンに卑怯だなぁと思う。そんな事を言われたら、離せなくなる。仕事に支障を与えたくはナイのだが。
今日は寝かせられないかもしれない。

「キュヒョナ?」

ポヤンと見上げてくる瞳へとキスを贈って。


「…後で、恨まないで下さいね?」


そんな風に微笑んで自分へと覆い被さる相手に、イェソンは今度こそ腕に力を込めて嬉しそうに頷いた。






※兄さんの小さな変化。段々と好きになり始めた兄さんをもっと好きになっちゃうギュ。



Android携帯からの投稿