先日、私の息子(12歳)がこう言った。

「インターネットって神様だよね。知らないことは何でも教えてくれるし、インターネットは何でもできる」

言い得て妙で納得。

事実、息子は今ではネットなしの生活はあり得ないくらいPCも使い倒している。

鉄オタである息子は、その知識のほとんどを自力でネットから得ている。

行ったこともない地方の路線もYouTubeでチェックしているため、まるで行ったことがあるかのように電車の内部や駅の風景を語ることができる。

さて、ここから今日の本題だが、インターネットが日々進化することによって情報はどんどん無料で入手できるようになり、その量は無限に拡大している。

かつては「情報落差」が金を生んでいた。

情報を知っている人は、情報を知らない人に対して有利であり、その落差を利用して稼ぐこともできた。

出版社、学校、コンサル、セミナー研修、教材販売会社などのように情報をそのまま扱う商売もそうだが、情報を持たない人に対して商売をしているという意味では、物販にも“情報落差”を利用した商売もある。

これらは広義の情報ビジネスであると言ってもいいだろう。

かつては情報を取得するには様々なバリアがあったため“持つ者と持たざる者”の差が出ていた。

しかし、インターネットの出現によって情報格差が自然に是正されはじめ、誰でも光速の速さで情報を得られるようになった。

これから情報落差を利用した商売はどんどん厳しくなっていくだろう。

では、そのまま情報ビジネスはなくなっていくのか、といえば、そうでもない、と私は思う。

もちろん、これまでの情報ビジネスは成り立たなくなっていくだろうが、変質していくことで生き残り、さらに大きな発展をする可能性があると思う。

これまでは情報落差を利用していたが、今後は知恵落差を利用したビジネスが発展するだろう。

知恵を持つ者から知恵を持たない者へのビジネスである。

ここで知恵の定義をしたいと思う。

知恵とは、「知識から新しい付加価値を生み出すこと」である。

それは知識の蓄積で自然に発生することはなく、必ず高度な思考を伴う人為的な行為が介入してこそ生まれる。

情報が溢れる現在でも、知恵を有する者は少ない。

現在は、「知恵落差」がある時代なのだ。

知恵は能力そのものを言う場合もあり、それはコピペして他人に譲渡することはできない。

だから、なかなかその落差は埋められないのだ。

しかし、かつて情報落差をインターネットが埋めたように、まったく新しいテクノロジーが知恵落差を是正していくだろう。

だが、それはまだ先の話である。

これまで情報落差でビジネスをしていた人は、知恵落差のビジネスへ転換しなくてはならない。

では、その新たしいビジネスフォーマットとは何なのだろうか・・・・