中国の地震によって日本国内の「学校」の耐震性が問題となっている。


報道によると、日本国内の学校の4割が耐震性に問題があり、震度6で潰れてしまうとのこと。


我が地域でも驚くべき学校がある。


近所の小学校は、建立されて既に40年以上経っている。

当然のことながら耐震性には問題がある。


視察すると壁のあちこちにひび割れがあり、素人目でみても危険であることが分かる。

天井もひび割れしているところもあり、子供達も「怖い」と言っているそうだ。


学校側も耐震性に問題があることを認めている。

そんな危険な場所で、何百人もの児童が日常的に過ごさなくてはならないのだ。


PTAは何年も前から立て直しを懇願しているが、ようやく重い腰を上げたのがつい最近である。

しかし、、、


行政側から耳を疑うような連絡が来たという。


「○○小学校の下には歴史的な遺跡がありますので、立て直しの前に調査をさせていただきます。立て直しの着工は6年後になります」


新校舎の完成は10年近く待たなくてはならなくなる。


地震はいつ起こるか分からない。

ましてやいつ大地震が起きてもおかしくない関東に位置する学校である。


今後10年間は大地震の心配はありません、とお役人は考えているのか。

地震はいつ来てもおかしくなかったのではないのだろうか。。。


お役人の妄想的予測によって、児童は今後10年間も死の危険にさらされることになった。


そして、児童の生命よりも遺跡が大事だというのだ。


驚くべき感覚である。


しかも、これまで対応できなかったのは財政の問題だという。

言い訳の常套手段だ。


ならば反論させていただきたい。


この地域を管轄する行政区は、最近、新しい区役所を建てようと計画し住民から猛反発を食らっているのだ。

今の区役所は5年前に立てたばかりなのに。


今の区役所は、新しく区が誕生した際に急いで建てた区役所だから、正規の区役所を建てたいというのが理由だという。


建てるにあたっては100億円以上の血税が必要となる。


その舌の乾かないうちに、「○○小学校の新校舎にあたっては財政的問題ですぐに対応できません」と言っていたのだ。


正常な理性の持ち主なら、この話を聞けば「狂っている」としか言いようがないだろう。


これは、この国の病のごく一部に過ぎない。


使いもしない道路や箱物に数千億円もの税金を投入しても、高齢者の保険料は足りませんと言える感覚が、この国を狂わせているのだ。


一人で年間100万円の医療費がかかっている高齢者がいたとしても、1000億円もあれば10万人分が捻出できてしまう。


リサイクル率1%という天文学的低さの「プラスチックリサイクル事業」に1兆円もの血税が使われているにも関わらず、高齢者を助けるお金はないのである。


児童の死よりも遺跡が重要、と言える感覚は、その延長線上にある。