こんにちは、絵描きの円です
樹木希林さんの娘・内田也哉子さんと脳科学者・中野信子先生の「なんで家族を続けるの?」を読んでいます。
「普通じゃない家族」に育ったお二人の対談本です。
中野信子先生が
「愛は毒であると考える時代が来つつある」
と話していたのが印象的でした。
ここで言う「愛」は親から子への過度の愛着、みたいな愛だと思います。
独占欲とか、コントロール欲とか、自分の一部だという感覚とか。
愛は、環境と個人の内面が整って初めて良い働きをするものなので、
まだそこまでいってない人類はテクノロジーに大いに頼ろうよ、そのために発展したんじゃないの、
というのが中野先生の立場です。
クール&ラジカル!
わたしは愛っていうものに不信感が強いです。
愛そのものというよりも、それを使う自分も含めた人間側の性能が疑わしいなぁ、という感じ。
中野信子先生の考え方はしっくりきます。
毒になる愛はあると思います。
たとえば、虫が好きな子どもは虫に対して愛があります。
好きだから捕まえて飼ったりする。
でも、たいていすぐ死なせてしまうんですよね。
虫からしたら虫好きの子どもは虐殺者です。
虫嫌いな子よりも虫好きの子の方がたくさんの虫を殺します。
子どもって残酷よね、と非難したいわけじゃないです。
わたしも虫好きでかなりの数の虫を殺した子どもでした。
それが楽しい思い出だったり、貴重な学びでもありました。
こういうことを考えると「愛」ってそこまで清らかで平和でポジティブなだけではないよね、と思ってしまいます。
特に人が扱う「愛」はまだまだ未熟です。
相手が人でも、植物でも、モノでも、愛し方や出力の強さを間違えてしまうことがある。
毒にしかならない愛もある。
そう思うと何だかホッとします。
全てをありがたがらなくても良いってことだから。
わたしのレベルが低いだけで、他の人はもっといい感じの愛をお取り扱いしているのかな?
そこんとこはちょっと分からないです。
できることなら、あげたものは全部喜ばれたいし、貰ったものにはいつも心から喜びたいものです。
そういう世界に行けたらいいな。
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