ただの呟き。
ここ数日、物を作ることの意味について考えてみた。
売るため、生活のため?
違うな、他のことの方が効率が良い。
そもそも、今までやっていた仕事は好きだし。
作りたくない物を作って売るくらいなら、働きながら休みの日に好きなことをした方が良い。
お客さんに喜んでほしい?
いや、前職は感謝されることが多くて、割と社会の役にたっていた仕事だし。
作ること自体を楽しみたい。
良いものを作ることより、すごく楽しそうに物を作っている人の方が幸せだと思う。
評価されたい?
されたくない訳ではないけど、他人の評価なんて、移り変わるものでしょう。
物を作ることを心から楽しみたいと思う。
技術のある物を見ても感動しないけど、楽しみながら工夫をして作られた物を見ると感激する。
良いものを作ろうと、きれいな物を作っていたら、作業自体が仕事になってしまった。
結局は作業している時間が、良い作品のために犠牲になっている。
何かがおかしい。
販売することを中心に考えていたら、作業が作業になってしまったんだ。
丸木スマさん。
久々に大好きな絵描きさんの画集を開いてみた。
スマ婆さんが描いた絵は、技術なんて全くないけど、人生の喜びで満ちている。
つまらない。
なんだか売れそうなものが作れたから、いかに効率よく稼げるかを考えて、
そしたら楽しいはずの物作りが、ただの作業になってきた。
苦痛だ。
もう少し徹底的に、こだわって物作りがしたい。
時間をかけて作れば作るほど、利益が出ないので、そんなことを考えていた。
1点もののレジン作品を作ろうと思う。
型を使わずに、何層にもレジンを塗り重ねて、さらに研磨して形を削って、磨いて作ってみた。
そしたらすごく楽しくて、見れば見るほど綺麗だな〜って作った物が愛おしくなった。
色の並びと組み合わせ、それと立体造形との兼ね合いを徹底的にこだわって物作りがしたい。
それがピタっとはまった時の感動を味わいたいね。
たぶん誰も良さが分からなくても、他の人が良いと思う基準で物を作ることはしたくないです。
自分が心から感動する物を作りたい。
その方が人生が豊かで幸せだと思うから。
自分が作りたいものを作って、もっと綺麗な物を作れるようになりたいと切磋琢磨して、少しずつ良くなっていくこと。
そのことそのものが、幸せだったんだ。
やっとそのことが分かった気がする。