第1章 哲学への扉

 ‥学を知るきっかけ

 みなさんは、哲学にどんなイメージを持ってますか? 難しそう、よくわからない、興味ない、そんな所ではないでしょうか? たしかにそうなのです(#^.^#) 哲学用語は難しいし、哲学者の書いてる本を読んでもよくわかりません。
 このブログの管理人である(雀の庭=雀)雀が哲学とはじめてであったのは、就職試験で思想史を勉強していたときです。歴史が好きだったので、過去の哲学者たちがどのような考えを持っていたのかを知る、哲学史に興味を持ったのがきっかけです。

◆‥学は必要? 役に立つの?

 哲学は必要? 役に立つの? この問いかけに雀なりに答えます☆ 哲学は必要か? およそ必要ないでしょう(#^.^#) しかし哲学にちょっと興味のある人、哲学ってどんな学問? て疑問に思っている人、哲学を知るのは損ではないと思います。哲学への扉は、好奇心や問いかけによって開かれます♪ 哲学考によって、みなさんが哲学に興味を持ってもらえると、うれしいです☆
 次の問いかけ、哲学は役に立つのか? 立たないと思います(#^.^#) ではなぜ雀は哲学について書いているのでしょう? それは哲学は雀にとって、趣味の1分野だからです♪ 旅行、ドライブ、鉄道、写真、サイクリング、卓球、ゲーム、ラジオ、お笑い、将棋、だいたい雀の趣味はこんな感じですが、哲学もこれらと同じく、趣味の1分野なのです。趣味は人を豊かにし、お友達の輪を広めます♪ 
 人の生きている時間は限られています。だから色々なことに挑戦することは、とても有意義なことだと思います。この哲学考を読んで、哲学に挑戦してみようかな? と思うきっかけになってもらえれば、とてもうれしいです☆

第2章 哲学の誕生

 /析辰涼太

 さてさて、ちょっと文章だらけでつまらなくなってしまいましたが、哲学とは何か?を知るためには、哲学が誕生した流れを知ることが必要です。教科書的な解説はきらいですが、簡単にまとめていきますね。
 世界四大文明が誕生したのは、紀元前5000年~3000年頃といわれています。古代の人たちは、この世界の成り立ちについて、また自然について、神話によって語ろうとしました。とくに嵐、洪水、雷、日照りなどの自然現象を神によって起こされるものだと考え、神を恐れ、敬い、祭りました。自然現象だけでなく、人間の知恵では理解できない諸現象を、古代の人たちは神々の仕業によるものとして、説明しようとしました。これが神話の誕生です。

◆‥学の誕生
   
 紀元前600年頃になると、ギリシア地方では自然現象を神話によらず、観察や考察によって、解明しようとする人たちが現れました。哲学が生まれるきっかけです。当時のギリシアでは貿易活動が活発で、人や文化の交流が盛んでした。また、都市国家の市民は、生産手段としての奴隷を持っていて、働く必要がなくひまだったのです。だから彼らには学問や議論をする時間が、いっぱいあったことと思います。
 もうひとつの哲学誕生の背景として、古代オリエント地方における学問の発達があります。古代オリエントでは星の動きによって、洪水が起きる時期を知ろうとした天文学、治水やピラミッドを作るときに必要とされた、数学、幾何学など実用的な学問が発達していました。こうした自然科学に刺激され、ギリシアでは自然科学の背景にある、普遍的な原理、万人に共通する真理を探求する人たちが現れました。哲学の誕生です☆ 彼らは自然哲学者と呼ばれています。

 自然哲学

 自然哲学はギリシアのイオニア地方で誕生しました。イオニア地方はギリシア本土から離れているため、古い習慣や伝統にとらわれず、異国の文化を取り入れる学問の先進地でした。こうした背景のもと、自然哲学者たちは、自然現象を引き起こす、自然の根本的な原理について探求しました。彼らは神話を退けて、観察や論理に基づいて万物の根源を探求し、やがてギリシア全土に広まる、哲学の起源となったのです。ここに代表的な自然哲学者を紹介します。
  
・ タレス
 天体観測に基づいて、日食を予言したと伝えられています。また、「万物の根源は水である」と語ったそうです。おそらく大気を循環する水蒸気、川の水によって潤う田畑を見て、命の源である水を、万物の根源と考えたのでしょう。
 タレスはこの世界を動かしているのは神々ではなく、何らかの法則によって動いており、世界は1つの原理からできていると考えました。また彼の「万物の根源は水である」と説は、日常の経験的・理性的観察に基づいており、自然現象を根源的に説明しようとしています。彼の知への態度は、哲学的、科学的なので、アリストテレスは彼を「哲学の祖」と呼んでいます。

・ ヘラクレイトス
 「万物は流転する」という言葉を残しています。世界は絶えず変化し続け、それが真理であるということです。同じような考え方に、仏陀の悟った4つの命題のひとつ、「諸行無常」があります。 
また彼は、「同じ川には2度入れない」とも言っています。たしかに川の水は常に流れ去っていくので、同じ場所で川の中に入っても、同じ水ではないですね。
 鴨長明の随筆「方丈記」にも同じようなくだりがあります。「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」です。
 つまりは、「川を流れる水は絶えずして流れ去り、しかも、もとの水ではない。川の流れの淀んでいる所に浮かんでいる水の泡も、消えたりくっついたりして、長い間残っていることはない。世の中の人と、人の住まいも、水泡のように消えやすくはかないものである。」ということになるでしょうか。

・ ピタゴラス
 数学で習った、三平方の定理で有名な人です♪ 直角三角形のa²+b²=c²です(#^.^#) 南イタリアに学校を開いた彼は、弟子たちとともに、世界を成り立たせている法則を解明しようと、数学、天文学、音楽、医学、デザインとあらゆる研究をしていたそうです。この学校は宗教団体(教団)のようなものだったらしく、その教えは「魂は不滅で輪廻転生する」というものでした。
 彼らは数学、音楽、宇宙、魂が、「数」によって調和を保ち、秩序立てられていると考え、教団では厳しい修行とともに、永遠なるものに関わる学問として、数学が重要視されていたそうです。

第3章 東洋哲学

 \祥療学と東洋哲学の違い

 ここまで紹介してきたのは、西洋哲学についてです。哲学は西洋だけでなく、東洋にもあります。西洋と東洋は文化的な交流があったものの、歴史的には中世ごろまでは独自に発展してきたので、西洋と東洋の哲学には違いがあります。
 一般的には西洋哲学が、精神のような形而上的な問題を中心に扱うのに対して、東洋哲学は生活や自然と結びつき、実践的であるといっていいでしょう。しかし、世界や存在について研究対象としている点では、両者は共通していると思います。紀元前500年前後はギリシアにソクラテス、インドにブッダ、中国に孔子が現れ、哲学の歴史が始まっていきました。

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 ウパニシャッドとは秘教の意味で、バラモン教の理論的な哲学体系として、紀元前700年頃に形成されました。その後インドでは、多くの宗教が生まれていきました。仏教もそのひとつです。

 中国の思想

 春秋戦国時代に孔子による儒学、老子や荘子による道教が現れ、諸子百家と呼ばれる状況が生まれました。その後、儒学は漢の国家原理となり、道教は民衆の間で信仰されていきました。

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 日本では仏教や儒学が紀元後6世紀に渡来し、独自の発展を遂げていきました。鎌倉時代には鎌倉新仏教が起こり、室町時代には、連歌や茶道との関連で、わび・さびの文化が生まれました。江戸時代には儒学が江戸幕府の教説として採用されました。

コラム

 第1話はここでおしまいです。思いのほか長くなってしまいましたね(#^.^#) 哲学考は年末年始だけの特別企画です☆ つぎは哲学とは何か? ということについて紹介していきたいと思います。