PFOAはフッ素樹脂コーティングの製造過程で使用される物質ですが、このPFOAは一般的なフッ素樹脂加工フライパンであれば、ほぼ間違いなく、その製造工程において使用されているからです。
つまり、テフロン加工でなくても、フッ素加工されているフライパンなら、どれも等しく危険な調理器具と言っても過言ではないのです。
ではまず、テフロン・PFOAの有害性と影響範囲はどの程度のものなのでしょうか?
その影響範囲は非常に多種多様で書き切れません。ガンや肝臓疾患、先天性の発達障害、甲状腺疾患など、とてつもなく多くの病気を引き起こすことが分かっています。
これらの病気にかかった・病気でなくなった等の訴訟が後を絶たず、なんと3500件以上もの損害賠償裁判が、今後デュポン社に対して行われることが分かっています。
被害の深刻さがわかる数字です。
妊娠していた7人のデュポン社の従業員のうち、2人の子どもが奇形児として生まれたのです。鼻の穴が片方しかなく、他にもいくつかの先天性の発達障害が見られたそうです。
埋め立て地にテフロンの製造過程で出た廃棄物を捨て、
工場近くの河川に工業排水を流し、
さらに工場の煙突からは有害物質を含む煙を出しました。
この結果、近くの農場で飼育されていた牛に大きな被害が出ます。
川の水を飲んだ牛が奇怪な行動をとるようになり、やがて280頭が死亡しました。
さらにこの牛達を解剖したところ、驚くべきことに、牛の内臓がネオンの明かりのような鮮やかな緑色だったという記録まで残っています。
デュポン社が野放しにしたテフロンやPFOAは、このような凶悪な牙を剥いてきたのです
テフロンやPFOAはそれ自体が有害であることはもちろん、体内で分解もできなければ体外に排出することもできないため、体の至るところに溜まり続けます。
これはテフロンやPFOAを含め、食品添加物などの化学物質すべてに共通する恐ろしい性質です。特に、肝臓や腎臓などの解毒器官に溜まることは死に直結するほど危険です。
しかし、毎日の食事が原因で体に有害な物質が溜まることには気づけません。
テフロン加工フライパンは一般的すぎて、それで作った料理が有害だとは誰も思いもしないでしょう。
気づくのは、恐ろしい病気や出来事が自分の身に起きた時。
しかし、そうなってからでは遅すぎるのです。
この事実を知った今日から行動することが大事。
有害なテフロン加工フライパンは捨て、安心・安全な本物の調理器具を使いましょう。
この実録ドラマにおける“悪役”は、有機フッ素化合物の一種「テフロン」の特許を持ち、その製造過程で有害な物質が生じることを把握しながら、工場から40年も廃棄物を垂れ流して土地や川を汚染してきた米化学大手デュポン。名門法律事務所でもともとは企業側につく立場だった弁護士ビロットが、デュポンの工場の近くで農場を営む男性から牛の大量死を調査してくれと頼まれたことがきっかけで、巨大企業の恐るべき不正を知り、環境汚染と健康被害に苦しむ住民側につくことを決意。家族との時間を犠牲にし、自身の健康を顧みず、収入減にも直面しながら、十数年にもおよぶ不利な闘いを続けていく。