花嫁の母の記録② 〜 黒留袖を着るまで | 50の手習い

50の手習い

趣味も仕事も美味しいものもほぼ半径5㎞以内
時々5㎞圏外大冒険も
たわいないことを淡々とそして「こんすたんと」に発信

結婚式で何着るの?
もちろん、1番格式高い礼装である黒留袖

過去に、妹の結婚式と弟の結婚式に着用した記憶あり。しかし、この時は、それぞれ私の母が用意しておいてくれたものを着せてもらった。

今回は、母頼みというわけにいかず、自分でレンタルの黒留袖を選ばなくてはならない。
昨年の秋くらいから、情報を集め始めた。
式場のレンタルはとても高値であること。
今はネットレンタルがかなり充実していること。

こちらのブログでも、ネットレンタルのことを細かに書いてくださっている方に、図々しくもご相談してみたり、色々なサイトを見たり、結婚式の写真をあれこれ捜してみたりしたけれど、

とにかく選択肢があり過ぎてどんな柄を選んでよいのか検討がつかない。

1月、娘が誘ってくれたのは、某百貨店で開催された貸衣装大処分市
とにかく品揃えが豊富だから自分に似合う柄のイメージがつかめるように。
これは本当に面白かった。
新品から中古まで、値段の幅も広いし、手当たり次第手に取り、合わせてみることができる。
その中で、かなり自分の好きなタイプの一枚を着用してみた。これ、絶対よく似合うと娘のお墨付きをもらった。
総刺繍の柄がたくさん入ったそのお品、レンタル品の中古の中では1番高価だけど、普通に考えたらびっくりするくらいお安い。同じレベルのものを式場で借りるより、こちらを買った方が帯や小物まで合わせて買っても安くなるくらいの価格。
結婚式1回分の値段だけでもそれだけ安く、あと何回か着る機会があれば、断然お得なはず。
娘に背中を押され、そのお品と帯、さらに小物数点を買ってお持ち帰りする事になった。

その後、私のモヤモヤが始まった。
買った着物はとても素敵だし、かなりよい買い物に間違いない…はず。

でも、まだこれを着用するための小物をかき集めなくてはいけないし、着用後にはケアして保管しなくてはいけない。
面倒くさい
ユウウツ
モヤモヤ、悶々と数日考えた末に、百貨店に返品できるかどうか電話で相談する私がいた。

結果、
1週間自宅に滞在した黒留袖一式は、再び百貨店に戻ることになった。
とても気に入っていた娘には申し訳ない。

そして、
完全に着たい柄のイメージができた私は、あの時の黒留袖とよく似たものをネットレンタルの画像で片っ端から捜した。
総刺繍のものは意外と少なく、早くから予約済みのものも多い。
ようやく見つけた一枚を予約した時は、挙式前2ヶ月を切っていた。

結婚式当日
カジュアルな服装で式場へ。
式場に届いた黒留袖一式と初めてご対面。
小物は全て揃っているので、自分で用意したのはタオル2枚だけ。
よかった(*^^*)
賭けに勝った気分
ネットで見た小さな画像よりも豪華で素敵な着物
これなら堂々と着られる。
終わった後は、脱ぐだけ。
式場のスタッフさんが全部チェックして箱に入れて返却までしてくださり、申し訳ないほど楽チン。

ネットレンタルだと、同等のお品が式場でのレンタルの3分の1くらいの価格なので、気軽にハイクラスのものが借りられるし、これならまた利用したいと思った。

私の黒留袖の写真
今手元になくて載せられないのが残念。

代わりに、
受付のリースの写真
これ、娘の幼少期ずっと仲良しだったお友達のお母さまが作って送ってくださったリースを活用
幼稚園卒園以来会っていないはずの娘のために。

生まれて30年近く、色々な人に出会い、育てられてきている事、しみじみ思う。