前回にトウモロコシを作ることの難しさと切々の述べましたが、色々な理由が有って収穫を少し早く行ったので質が今一だったのが先週のトウモロコシでした。
そこで今週のトウモロコシに関してですが、比べてみると今週のトウモロコシの方が美味しいと思います。
まず、トウモロコシの粒が大きいです。1週間収穫が遅いのでその分生長したのですがたった1週間でだいぶ生長してしまうのがトウモロコシです。粒が大きいので食べがいがあり、実もプリプリした感じがします。
そしてやはり甘いです。先週のトウモロコシは粒がやや小さくて甘みも足りない若い感じがしましたが、今週のトウモロコシの方が甘みが強くて美味しいようです。
歯ごたえも大きな粒で弾力性が有るので噛み応えが有り、かじるというよりかぶりつくという感じが合っています。
食べるとどんどん葉の間にトウモロコシの皮が挟まって行ってしまうので祭りの夜店で買って食べて焼きトウモロコシの食感を思い出します。
茹でたトウモロコシも美味しいですが醤油味の焼きトウモロコシも食べたくなりました。
収穫を1週間遅らせた事は味に関して良い事尽くしの感じがしますが、良くないことも有りました。
まず、謎の動物にかじられたトウモロコシが有りました。
畑に収穫に行くとかじられてスカスカになったトウモロコシがいくつか散乱していて、立っているトウモロコシの木も荒らされた感じがしました。木からむしり取られたトウモロコシと木についたままかじられたトウモロコシが有ってだんだんと被害が広がっている感じでした。
先週まではまったく被害は無かったのですが、恐らくハクビシンなどに見つかったようで、一度被害が出始めると防ぐのは難しく、日に日にどんどん被害が広がるだけです。姿が見えないだけ腹立たしいのですがどうしようもないので畑を選んで作るしか防ぐ方法がないです。
もう一点は虫による被害です。先週はほとんどアワノメイガによる被害が見られなかったのですが、今週は一気に被害が増えて、皮を剥いてみると中身を喰われているトウモロコシが大分ありました。その割合は50%くらいで自分が食べる分にはいいのですが、出荷するには少しでも虫食いが無いように気を遣うのでだいぶ数が減ってしまいます。
今回の収穫で残りの全てを収穫してしまったのですが、もし仮にもう一週遅らせたらハクビシンとアワノメイガの被害でまともなトウモロコシはほぼ無くなっているでしょう。
トウモロコシはとにかく甘くて美味しいです。こんなに美味しいものが黙って畑に立っているのだから動物や害虫が見逃すはずも無く、見つかったらすぐにやられます。
収穫が一週間早いとやや味は落ちるのですが動物や害虫の被害が殆どないのですが、一番美味しい時期に収穫しようとすると数多くの宿敵と戦わないとなりません。
害虫は農薬で何とかなりますが、農作物にからんだ農家と害獣の戦いは熾烈を極めます。
アメリカの穀倉地帯で地平線まで続くトウモロコシの畑がイノシシによってサッカー場くらいの広さの単位でどんどん荒らされて多大な農業被害が出ているのですが、このイノシシを駆逐するために怒ったアメリカ人の農家はハンターを雇ってヘリコプターからマシンガンでイノシシを一網打尽に撃ち殺しているようです。さすがアメリカです。
それこそイノシシを撃っている様子は戦争のような感じなのですがイノシシの数がとてつもなく多いので、いくら退治してもイノシシなのにイタチごっこのようです。
イノシシも家畜の豚と交配したイノブタは頭が良くて体もイノシシのように強いので本当に手強いです。
色々な敵が多いトウモロコシは一年でもほんの短い時期になんとか食べられたら運がいいという感じがします。
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