私は、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持っていてFPのはしくれ中のはしくれなのですが、FP試験の時に必ず出る係数の問題があります。 今あるお金を一定期間、一定の利率で複利運用したら将来いくらの金額になるのか、逆に一定期間、一定の利率で複利運用して目標額に達したい場合に今いくらあれば良いのかを求める係数等があります。

 

    そうなると、今計算してみたいのは話題になりました老後「2000万円」問題。公的年金以外に老後2000万円必要だと話題になった以上は、いったいどのくらいのお金を積み立てておけば良いのでしょうか。

    これは減債基金係数というものを使って求めることができます(下図参照)

 

減債基金係数表

 

    細かい数字になって恐縮ですが、この係数で一定期間、一定の利率で複利運用して目標額に達するにはいくら積み立てれば良いのかを求めることができます。

 

    例えば、私は今、40歳。定年退職年齢を65歳に設定すると運用期間が25年になります(図黄色部分)。年利を1%で、複利運用するとなると、書かれている数字は0.0354となっています。

 

   この数字に目標額の2千万円をかけると毎年の積立額を求めることができます。

2千万円×0.0354=708000円です。毎月の積立額を求めると、708000円÷12で59000円となります。

 

   いかがでしょう?多いですか、少ないですか?わたしには正直多くてしんどいなと感じます。さあ、始めようと気合が入った時はなんとかやれる人もいるかもしれませんが、いざ始めてみると出費が多い時もありますし、せっかく積み立ててきても取り崩さざるを得ない時もあるのではないでしょうか。子どもがいると教育費は年々かさみますし、親の介護も始まると本当にきついと思います。もちろん、運用の利率を高くすれば毎月積み立てる金額は安くなるのですが、それだけ運用のリスクも高まりますし、大事な老後資金の元本割れリスクが高まるのもちょっと怖いと感じる人もいるでしょう。

 

   このように老後への不安感が現在の負担感をうみだしてしまうことになるのです。今の60代、70代とは違い、われわれ30〜40代は、高度経済成長期もバブル期も経験していないいわゆる「失われた世代(ロストジェネレーションもしくはロスジェネ)」で、働けば働くほどどんどんふところが温まるということを経験していない世代です。年金をあてにしていない人が多いようにも感じます。

 

    そのため、なるべく出費を減らすため消費を減らすようにする考えになっていきます。

    そんな負担感を和らげるため、子育て世帯には児童手当1万円を1万円5千円に増額して期間を18歳まで伸ばすことや、家賃を月1万円補助したり、高速料金の限度額を決めたり、老後のための毎月の積立の負担感も減り、消費をすることに気持ちが向かうのではないでしょうか。

    今こそ家計を温め、皆さんの気持ちが消費に向かうような政策に転換することにより本当の意味での景気回復が期待できるのではないでしょうか。

 

    毎月の積立額が実質的には1万円、2万円と減らすことができ「少し安心」という気持ちを取り戻すことが、豊かな生活につながると信じております。

 

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