かげかえのない人生をどうせ生きるのなら、ドキドキワクワク感動したり、たくさん笑っていたい。見たことのない景色を見てみたいし、やったことのないことに挑戦したい。

全くやったことがないことと、一回でもやったことがあることの差は大きい。一回でもやれば、それはやったことがあることになる。

長くなりそうなので前置きはさておき本題に移ろう。

『小学校時代の音楽の授業で縦笛をやったのかやらなかったのか』

特殊な小学校だったので、世間一般的なことはやらなかった。

まず給食ではなかったので、給食なるものを食べたことがない。カレーだぁと喜んだり、炊き込みご飯をオカワリしたかった。でもなかったから仕方がない。

習字もやらなかった。だから、字が汚いのかもしれない。あとそろばんもやらなかった。やっていたらもっと暗算が早くなっていたかもしれない。でもやらなかったから仕方がない。

そして縦笛もやらなかった。楽器は何もできないだけに、もしうまく吹けていたらと思うと、でもやらなかったから仕方がない。

小学校を卒業してから27年くらい経つ中で、話のネタとして〜をやったことないんだよねぇと言うと珍しがられたりした。給食を食べたことがないなんて可哀相だなんてことも言われたことがある。

とかく、なんと言われようがやったことないのは学校の方針なんだし仕方がない。別にって感じで、特に後悔もしていない。

だったんですが。

最近になって小学校の音楽の授業で縦笛をやったよ！事案が発生する。

縦笛やったことないと言い続けてきた今までの27年間はなんだったんだろうか。ただの思い込みだったのか。

もしも縦笛を授業でやったのであれば、チャルメラやヘビ使いの真似をもちろんやったろうし、好きな子の縦笛を（ｺﾝﾌﾟﾗｲｱﾝｽ）しただろうに。

全く記憶にございませんイコール縦笛やってない説が軽々と自身の中で立証される。

音楽の授業は何をしたかどんなだったのか、記憶の断片を繋ぎ合わせる。

4年生の時、「光合成」ぽかった先生の歌。
♫ちっらっり〜小雪がちらぁ〜り子犬の頭にちっらっり〜（以下永遠にループ）

あとクラス全員の前で歌わさせられたような雲系の歌。

♫ふ〜んわりと浮〜かぶ〜

キーが高過ぎて無理だった。

ここまでは鮮明に覚えている。ここまで覚えているにも関わらず、縦笛を忘れるのだろうか。となると5年6年生で、もしもやっていたら確実に思い出せるはずである。

確か何かの演奏会では松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」で太鼓を担当した。適当に叩いた。なのに褒められた。

自然教室ではブルーハーツの「情熱の薔薇」を演奏をしていたグループがよかった。隣のクラスのT君のピアニカを吹く姿の残像が目に浮かぶ。

怪しいのは低学年の頃だ。しかし低学年で縦笛は高等技術過ぎやしないか。なおさらやってないと思う。

低学年の頃に母親が書いていた「子供のあゆみ」なる先生とのやり取りをする日記にも書いていない。リコーダーを嬉しそうに吹く姿が〜なんて書いてない。

こうなったら誰かに聞くしかないと同級生の何人かに聞いてみた。

・女子1人目
「小学校でやったよ。」
（以下取り巻き5名やった派）

あっさり即答された。。。

・女子2人目

「ソプラノリコーダーでしょ。やったと思うよ。」

ソプラノ？具体的な名前きたこれ。

・女子3人目

「青いリコーダー入れを持ってたけどそれがいつかは不明。」

そうか袋はあるはず、でもランドセルや手提げに突っ込んだ覚えはない。

・女子4人目

「ピアニカもやった。」

ピアニカも？？？もうここまでくると武闘派な意見とすら感じる。

とりあえず女性陣は縦笛をプレイしたとほぼ確定だろう。

では男子サイドはどうだろうか。

・男子1人目

「中学ではやったけど小学校ではやってないと思う。」

ほらきた、やってないやってない。

・男子2人目
「あてにならない記憶だけどやってないと思う。」

うんうん、やってないやってない。

やはり男子は縦笛をプレイしなかった感が濃厚になってきた。

・男子3人目

「縦笛やったような気がする〜リコーダーでしょ？」

そうそうリコーダー、ってやはり男子もプレイしたのか⁉︎また散らかってしまった。

結果、縦笛やった派が圧倒的多数。いったい何年生の時にどんな曲をやったのだろうか。そろそろこの呪縛から解放されたくなってきた。

そもそも人生で初めての縦笛にドキドキワクワクしなかったのか。なぜ忘れてしまっているのだろう。頭でも打ったのか。苦手なら苦手、出来なかったら出来なかったなりの記憶があるはずなのに。

なんだか解せない。腑に落ちない。それでも僕はやってない、としか言いようがない。

結局やったと納得するにはリコーダーを吹いている自分の写真や日記でもあればいいがそんな都合よくあるわけがない。

悶々としたウィークデーを過ごし、週末になってやっと母親に聞くことができた。

息子（39歳）

「あの、ちょっと気になって聞きたいことがあるんですが。小学生の時って音楽の授業で縦笛ってやったっけ？」

オカーサマ
「竹笛？」

息子（39歳）
「違う違う、た、て、ぶ、え。」

オカーサマ

「あぁ縦笛ってこう？（ジェスチャー）」

息子（39歳）

「違うそれピアニカ、

こうこう（縦をアピール）」

オカーサマ

「あぁ、それね。◯◯小学校ではやらないんじゃない？」

息子（39歳）

「みんなやったって言ってるんだけど。」

オカーサマ

「（しばし黙考・・・）やってないと思うわよ。入れる袋とかも作った覚えないし」

息子（40歳なりかけ）

「・・・。」

（´-`）

それでは聞いてください。

タイトル

『ボクの縦笛』

ボクは夢の中で

縦笛を吹いている

ねぇおかぁさまぁー

あどでぇボグでぇ

今日でぇ音楽の授業ででぇ

縦笛をやったんだよ

縦笛を

ねぇ縦笛って知ってる？

リコーダーともいうんだぜ

ねぇ縦笛って知ってる？

ソプラノとアルトとあるんだぜ

ねぇ縦笛って知ってる？

入れる袋があるんだぜ

ねぇ縦笛って知ってる？

ねぇ縦笛

…。

あなたは誰ですか

あなたは何色ですか

耳許に唇

せつない溜息

誰かの名前を組み立てる

始まりは肉体なりゆきは心

饒舌な吐息で語り合いながら

記録されつづけた背中の爪あと

嫌がってた大人になって

束の間の夢で迷子になる

もしも夢見ることを

楽しむことができるなら

人生を2倍くらいに

生きてることになるだろうか

ただ夢ばかりになると

現実に戻れなくなる

怖さもあるけれど

夢の中ではなんでもできる

会いたい人にも自由に会える

だけど

夢の続きを楽しみにするような

そんな人生なんかよりも

生きてること自体に

感謝する日々でありたい

誰か

すいません

見て頂いてもいいですか

パンツの中の心の闇を

〜結論〜

『小学校時代の音楽の授業で縦笛は女子はやったが、男子はやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれないしやったかもしれないしやってないのかもしれない。』

やったのか、やらなかったのかについて。