アメリカ糖尿病学会(ADA)の食事指導のガイドラインをめぐって、いろいろ論議がおこっていますが、本来そんなにわかりにくい話ではありません。
重要なのは3つぐらいです。
1 全粒粉の穀物、野菜、果物、豆などから炭水化物をとり、精製された穀物や砂糖などは避ける。
2 飽和脂肪酸やトランス脂肪の摂取はできるだけ控える
3 画一的なカロリー制限は意味はなく、食事の様式も地中海式、ダッシュ食、ベジタリアン食、低糖質食など個人の嗜好や生活様式に合わせて選択してもよい。
ガイドラインが変化しているといわれていますが、1,2に関しては変化していません。低糖質食を選択してもよいというのは1,2を満たしている範囲においてという意味です。
従来の日本の糖尿病の食事指導は、カロリー制限にかたよっており、さらに全粒粉穀物を重視していませんでしたので修正する必要があります。
江部医師のスーパー糖質制限では1,2の基準を満たしません。ADAのいう低糖質な食事とは、日本で広まっている糖質制限とは異なるものです。