すごくお久しぶりです。。
第3回は.「火群」という小説をご紹介していきます。
こちらは霽月(せいげつ)様が運営する、「宵を照らす」というサイトで読むことができます。
気になる方は調べてみてくださいね
それでは簡単に内容を紹介していきます。
カップリングは大国の王太孫(バズ)×小国の末王子(ウェイン)です。
ウェインが、母の身分が低いために人質として相手国に送られるという展開から物語がはじまります。
最初はバズがウェインにかなり冷めた態度をとるのですが、その裏に隠された彼(バズ)なりの葛藤を知るとたまらない気持ちになります。
このお話の面白いところは、壮大かつ丁寧に作り込まれた世界観と、現実に生きているような血の通った登場人物たちの描写です。
最初は可哀想な境遇ながらも、世間知らずで甘ちゃんだったウェインが、だんだん精神的に逞しくなっていきます。
そして何より、最初はバズがとても大人に見えたのに
いつのまにか彼の弱さが垣間見えるのです。
読者の心理としては、
「バズこのやろう、ウェインちゃんをいじめやがって」
だったのが
「バズ…不器用すぎるよ…もう少し自分の気持ちを大切にしなさい…」
になります。
2人の真逆とも言える生い立ちや性格が、その実2人を引き寄せる引力のようにもなっているのです。。。
この辺りは読んでいてすごく面白く、物語に引き込まれていきました。
読まれる前に注意点を2つ
①この小説は未完です
その意味で星を4つにしました。
いつか再開されることを祈っていますが、途中まででモヤモヤする、という方はお気をつけください。
ただ、今更新されている分だけでも大変読み応えある文量があります。
②攻め様は受けちゃん以外の女性とも関係を持ちます
こちらは地雷要素の方が多いかと思います。
私も最初は「え?バズ、それはないよ」という気持ちでいっぱいでした。
でもでも、作者様の描くキャラクターは皆が魅力的なのです。。それは女性陣も同じです。憎めないのです。くぅ〜。
2人が本当に一緒になる未来のためには必要な試練であるのだと自分を納得させました。。。
攻め様も受けちゃんもいろいろなしがらみに雁字がらみで、なかなか幸せな未来は見えてきません
ですが、確かにこの2人で幸せになってほしい、そうなるはずだと信じずにはいられない、そんな魅力が双方にあります。
出会えてよかったなと心から思える作品の一つです