接種後どのくらいで効果が出る?
ファイザー社製、モデルナ社製ワクチンは1回の接種で
十分な効果を得られません。
免疫がつき最も高い効果を得るには
2回目の接種から一定期間の経過が必要です。
またワクチンの発症予防効果は100%ではないため
効果を得てからも引き続きの感染予防が必要です。
効果の持続性は?
新型コロナウイルスに対するワクチンの有効性についてファイザー社製では、2回目の接種から
4か月後~6か月後の期間で83.7%に低下することが
論文で発表されました。モデルナ社製については
同期間でも92.4%に維持されることが
同社の研究所からの報告として発表されています。
伝播性(感染のしやすさ)の高い変異ウイルス流行が
あることや、接種から一定期間経過後は有効性が
減衰するため、3回目の接種を開始している
国も出てきました。
デルタ変異ウイルスへの効果は?
デルタ変異ウイルスは伝播性(感染のしやすさ)の強さから、ワクチンの効果を弱めることが WHO 等から
報告されています。
しかし、重症感染予防効果(入院・死亡など)は
変わらず維持できており
ワクチンを2回接種することが必要であることに変わりはないとされています。
ワクチンによる予防効果は時間が経つとなくなるのか?
抗体の量は時間とともに減少し、
半年でピーク時の4分の1程度までに低下する
場合があるとの報告もあります。
比較的簡単に検査ができることもあり
この抗体の減り具合に注目が集まりますが
ワクチンで得られる免疫はそれ以外の面もあり
どのくらい効果があるのかを説明します。
①そもそもワクチンの予防効果とは?
ワクチン接種で獲得されるおもな免疫のひとつ
「液性免疫」では中和抗体が大量に作られます。
この中和抗体は、体内に入ってくるウイルスへ結合し
細胞への侵入を未然に防ぐことから
感染や発症予防に効果があります。
もう一方の「細胞性免疫」では、キラーT細胞がとても
重要な働きをします。ウイルスに感染した細胞を
みつけると攻撃して排除するため、たとえ感染しても
病気が重症化せず、入院しなかったり軽症だったりで
あ済むという効果があります。
②時間が経過すると何が起きるの?
臨床試験や接種の開始が早かった国からの報告により
中和抗体はワクチン接種から時間が経つほど
減っていくことが明らかになりました。
また感染予防効果も徐々に落ちることが判明していますしかし中和抗体の減る量と予防効果の落ちる量は
相関はあるものの同じではない
抗体価が半分になっても予防効果は半分にはならない)ため、感染予防効果は減少するものの、残ります。
キラーT細胞などの働きは比較的安定して
維持できているようです。
デルタウイルスが感染拡大していた時も
ブレイクスルー感染者数は増えても
ワクチン接種者では重症・死亡者数は劇的に
抑えられており、キラーT細胞の効果も働いている
ことを表しています。
③時間が経ったら3回目を接種するべき?
感染予防効果は低下するもののある程度維持されます。重症感染を予防する細胞性免疫は時間が経っても
効果はかなり高く維持されます。
しかしながら、中和抗体の量は実際に減少しており
重症感染予防効果も徐々に低下はします。
伝播性の高いデルタウイルスが流行していることもあり国によってはすでに3回目の追加接種を開始しています。発症、感染、重症感染予防のいずれの効果も徐々に
下がることは明らかであり、流行が続く以上は
日本でも3回目の接種について必要があると考えられます現在、対象者や開始時期が検討されています。
ただしここまでの解説のとおり、2回接種後の効果は
減っても残っています。抗体量の変化は
あまり気にしすぎる必要はなく、まずはより多くの人が
2回きっちり接種することが重要です。
また引き続き感染予防対策をしっかりとすることも
必須です。
現在は3回目の接種を速やかに行う事
全国で高止まりしている数値に慣れてはいけません。
高齢死施設での、感染がかなり報告をされております。
ハイリスク患者が出る可能性が大幅に可能性が高くなっており、新たな変異株BA-2も「市中感染」
分かっているだけで既に数件ございます。
最初のオミクロン株を思い出して下さい。
市中感染を確認してから、あっと言う間に
感染列島になり、感染コントロールが不能になり
今も感染コントロールが出来ておりません。
ワクチンを選びたい方も多いようですが
それは正直言ってわがままです。
今は選んでると言った事をしている場合ではありません
・ファイザー・モデルナ は2社とも最高なブランドです
この世界最高ブランド2社を選べるのは贅沢です。
交差接種をした方が効果が高くなります。
皆様には、速やかな切り札のワクチン接種を
お願い致します。鈴木晴英