浜松国際行政書士法人事務所のブログ

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今日のテーマは、「特定技能」です。昨年の4月より、在留資格の「特定技能」がスタートしました。政府の目論見としては、令和元年度の受け入れ外国人は、約4万人を予定していました。ところが、今年3月末時点での受け入れ人数は、約4000人。大幅に遅れてしまいました。

この原因は、どこにあるのでしょうか?
一番大きいのは、送り出し国との調整に手間取ったことが挙げられます。当初は、海外にいる外国人と日本企業との直接雇用で進む予定でしたが、送り出し国政府との調整が入り、送り出し機関経由で行うことになり、送り出し国との契約や送り出し機関との調整に手間取り、大幅に遅れることになったのです。

 

それから、現地での技能試験や日本語能力試験の実施の遅れも問題となりました。
フィリピン(介護、外食、食料品製造等)カンボジア(介護)、ミャンマー(宿泊)で行われたに留まり、他の国では、まだほとんど実施されておりません。

 

登録支援機関の数も増えてはいるものの、実務経験の面では、まだまだ経験不足のところもあり、それが、停滞している原因のひとつと考えられます。

 

また、外国人を採用する企業側が、技能実習生を採用するよりも、特定技能で採用する方がコスト高になることが明らかになったことで、採用を保留する事例が多くなったと推測できます。賃金は日本人と同等で、かつ登録支援機関に、毎月一定額を支払わなければならないため、よほどの事業メリットがないと採用しないということでしょう。

 

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更に昨今の新型コロナウイルスの感染拡大により、日本への入国が制限されており、そのことも特定技能外国人が増えない原因のひとつになっています。

 

令和2年3月末現在の特定技能外国人の産業別人数は、以下の通りです。

(1)飲食料品製造業        1402人(35%)

(2)農業               686人(17%)

(3)素形材産業            437人(11%)

(4)産業機械製造業          428人(11%)

(5)建設               267人( 7%)

(6)外食業              246人( 6%)

(7)電気電子情報関連工業 184人( 5%)

 

又、国籍別では、

①ベトナム     2316人(58%)

②インドネシア 456人(11%)

③中国     331人( 8%)

④フィリピン  235人( 6%)

⑤ミャンマー  216人(  5%)

⑥カンボジア  198人(  5%)

⑦タイ     125人( 3%)

 

ルート別では、

  1. 1. 技能実習生修了者  3663人(92%)
  2. 2. 試験・検定               282人( 7%)
  3. 3. EPA 介護福祉士   42人( 1%)
 

今後の見通しですが、新型コロナウイルス感染の影響で、宿泊、外食などでは、人材の需要自体が減少しており、企業の側も採用を中止するところが出てくるでしょう。

 

この新型コロナウイルスにより、企業の働き方や社会環境も変化してくると考えられるため、外国人の採用も違ったものに様変わりすると予想されます。

今後の動きに要注目です。

 

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引用元:特定技能は、なぜ進まないのか?