熊本地震半年 客足遠のいた阿蘇 観光復興に温度差…国が旅行後押し

産経新聞 10月15日(土)14時43分配信    

 熊本地震では、交通網や名所にも打撃を与え、観光客が大幅に落ち込んだ。半年が経過し、政府主導の施策やインフラの復旧が進んだことで、明るさを取り戻す動きも見え始めている一方、客足は戻らず、途方に暮れる観光施設の関係者も少なくない。被災地の観光産業の復興には、まだ時間がかかりそうだ。

 「目の前に対岸が見えているのに、どうにもならないなんて」。熊本県阿蘇市でバラ園などの観光施設を運営する「阿蘇アグリスクエア」社長、中山謙吾さん(62)は、地震で崩落した阿蘇大橋を見つめ、ため息を漏らした。

 橋の崩落で熊本中心部を結ぶ主要な路線が断たれ、客足は大きく落ち込んだ。秋の行楽シーズンを迎えても来場者は震災前の2割にも届かない。

 かねて温めていた、レストランを併設した高級ホテルの建設構想も断念せざるを得なくなった。「60歳を超え、これが最後という気持ちだったのに…。何をしてよいのか分からない」

 熊本県によると、今年4~6月の県内の主要ホテルと旅館の宿泊客数は前年から約20%(約8万4千人)減少した。地震当初は、被害を受けた施設も多かったが、大半が風評被害と思われるキャンセルだったとされる。

 ただ、施設や道路などのインフラ復旧が進み、半年が経過した今は明るい兆しも見えているという。その要因の一つが、政府が主導して進めた「九州ふっこう割」だ。

 この制度では、宿泊費や旅行ツアーの代金を政府が助成。熊本県では宿泊料を最大7割引きし、この制度を使った宿泊券は、第1期(7~9月)で21万枚、第2期(10~12月)では12万枚がそれぞれ完売した。

 県の担当者は「観光客も回復につながる」。大手旅行会社「近畿日本ツーリスト」(東京)の担当者も「ものすごい勢いで売れた。よい(観光の)カンフル剤になった」と推察する。

 こうした中、宿泊施設の再建を目指す動きも出ている。南阿蘇村河陽の武富優子さん(67)は、家族で経営していたペンション「あかね雲」が、地震で半壊した。

 避難生活の混乱や夫の闘病で長く施設を手つかずのまま放置していたが、周辺の環境が整備され、9月末から、ようやく修理に乗り出したという。今月8日には阿蘇山が噴火するなど不安はつきまとうが、武富さんは「久しぶりに南阿蘇に戻ったが本当にいいところ。守ってきたペンションを早く再開させたい」と話していた。




熊本地震発生から半年がたって、

各メディアで熊本の現状を知らせています。


益城町では、

倒壊した家屋等のその多くはまだ手付かずだという。


巨大な南海トラフ地震が予測されている中、

特に東北の震災や長岡の震災、

神戸の震災を直接経験していない人は、

いつか必ず来る大地震の為にも、

その時の自分の為にも、

「こんな今だから、熊本へ行こう!」

そして、

自分自身の目で直接見ておくことです。


私自身もまだ直接見たことがありません。

東北も行っておきたかったのですが、

まだ行けておりません。

長岡の震災の時は、

丁度長野市に住んでおりまして、

それほど大きくは感じませんでしたが、

その時のことは今でも覚えています。



来月末、

相曽晴日さんのライブが大分と博多でありますが、

大分ライブの翌日、

大分から車で阿蘇を通って熊本へ向かうつもりです。

その夜博多でのライブにも行くつもりですのであまり時間はありませんが、

自分の目で直接現状を見てきたいと思っています。

いつか自分も経験するかもしれませんから。


行ける方は、

是非一度でも熊本に限らずですが、

被災地に足を運んでみましょう。

足を運ぶこと自体も支援になりますから。