【 A's ♡ Story 】❹
驚きの交際宣言。
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※悠翔SIDE※
数学教師「…ここ!じゃあ悠翔さん。」
悠翔「はい。」
軽い溜め息と共に席を立ち、
クイっと眼鏡を押し上げた。
視力はあまり良くない。
だから授業中は眼鏡をかける事が多い。
チョークを滑らせる様に、
ノートの答案を黒板に写した。
何故だか教室はざわめいた。
数学教師「…よし、正解!凄いな!
簡単そうだけど、ここ結構難しいぞ?」
悠翔「はい。ありがとうございます。」
勉強は苦手では無い。
寧ろ得意と言っても過言では無いと思う。
?「ヒュー♪ 悠ちゃん、かっけー!
モテモテ!悔しいけど俺と良い勝負!?」
…その声の主は聖弥だ。
若干…いや、かなりナルシストで馬鹿。
一応俺の親友…なんだと思う。多分。
?「あーん!悠くぅん格好良すぎ…」
悠翔「…は、はぁ…どうも…。」
確か…藍莉さんだったかな?
知らないけど、良く話し掛けてくるな。
俺はこの人、微妙に苦手だけどね…
?「…先生、授業に集中出来ません。」
聖弥「真面目だなぁー、涼ちゃん!」
涼汰。性格は聖弥の正反対だ。
真面目で物静かな、俺の親友の一人。
聖弥「たまには良いじゃん!
…てか、前言ってた好きな人って誰?」
涼汰「…っ、うるさい!教えない!」
そのピュアさには可也驚く。
涼汰の顔の赤さは梅干しと良い勝負だ。
俺の所属するクラス、1-3は、
元気で明るく楽しいクラスだと思う。
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※梓咲SIDE※
英語教師「梓咲さん、ここから読んで。」
梓咲「…お、おーけー。えっと、
あいむふろむ…じ、じゃぱん?」
笑い声が絶えない中、親友の声がした。
?「あず!I'm from Japan.だよ!」
他人想いでしっかり者な、瑞姫。
?「あず、あと少しだよー!頑張れっ!」
他人想いで女子力の高い、柚姫。
二人は双子だ。顔も声も良く似ている。
そして、梓咲の親友!
初めて会った時から意気投合してて、
本当にすぐ仲良くなれた。
梓咲が所属するクラス、1-4は、
想いやりのある優しいクラスだと思う!
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※梓咲SIDE※ ←再び。
キーンコーンカーンコーン
梓咲「あー…やっと休み時間!」
瑞姫「そーだね。英語嫌いー。」
柚姫「でも、あずのお陰で面白かった♪」
予習も復習も面倒だし…何しよう?
…あ、そーだ!悠翔、見に行こう…!
小走りで教室を出た。
1-3だから、隣のクラス。
梓咲「…あれ、いない?どこだろー。」
柚姫「あれそーかな??聖弥君いるし。」
瑞姫「うん!涼汰君もいるー♪」
柚姫は、瑞姫の指差す方へ全力で走る。
慌てて瑞姫が注意するが、
諦めて梓咲達もそこへ向かった。
悠翔「…あれ?梓咲、どーした?」
梓咲「いや、悠翔に会おうと思っ…」
藍莉「あ…っ、悠翔くぅん!!!」
んーと、確かあの人…藍莉って人!
凄いブリっ子って雰囲気出してる…。
藍莉「悠翔くぅん♪ ちょっと話が…」
ドンッ!
背後から誰かが、藍莉を押した。
その瞬間、藍莉が悠翔に倒れ掛かった。
梓咲「…っ!?」
悠翔「…ん、大丈夫ですか…!?」
藍莉「んっ。/// ゴメンね…?///
…あ!藍蘭お姉ちゃん♪」
藍蘭「キャー♪ ゴメンね♪ お邪魔したわ♪」
え、お姉さん!今ワザと押したよね?
ってか、藍莉は早く悠翔から離れろ!!
涼汰「いつまでもたれ掛かってるの?
そうだ…藍莉さん、悠翔が好きなの?」
涼汰が、ワザとらしく大声で呟いた。
流石は涼汰! ナイス指摘!!
鈍感な悠翔、今頃気づいたのだろう。
目を大きく見開いて驚いていた。
藍莉「…んっ/// 悠翔くぅん…
もう離れなきゃ、ダメ…?///
藍莉、悠翔くん好きなのかも…///」
悠翔「駄目。それから俺さ…、」
キッパリと断った。
そして、梓咲の腕を強く引き、
自分の前に立たせた。
悠翔「梓咲と付き合ってるから。」
藍莉「…そっ、そんなぁ…!///」
聖弥「え?!」
涼汰「え?!」
瑞姫「え?!」
柚姫「え?!」
梓咲「………ほぇぇぇ?!?!?!」
…梓咲と悠翔が…つ、付き合って?!
そんな、イキナリ交際宣言?!
驚いてる!驚いてるけど、
それと同時に死ぬ程嬉しいよ!!!
…っ、一体悠翔は、何考えてるの…?!
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【 A's ♡ Story 】❹ あとがき。
クラスメートの紹介がありまして、
一年間楽しく仲良く過ごせる予感が…
と思った次の場面!!!
悠翔が驚きの交際宣言?!?!?!
一体悠翔は何を考えてるのか?!
▶︎陽咲。





