ゴミ焼却場では、文字の通り、ゴミを燃やしてます。
その燃やす熱がもったいないので、その熱を燃やして蒸気を発生させ、タービンを回して工場内の電気をまかなってます。
自家発電ですね。
その蒸気を作る水は、水道水をひいて煎るんですが、ミネラル分が入ると水が濃縮されるので、釜や配管に汚れが付きます。すると熱効率が悪くなったり、機械に不具合が発生するので、純水を使います。
その純水を作る装置のメンテナンスをしました。
これは、その純水を作る装置です。
イオン交換装置といって、水の中のイオンを樹脂で除去する装置です。
イオンには、陽イオンと陰イオンがあります。
イオン交換樹脂にも陽イオン用と陰イオン用があり、この装置は1本の塔の中に2つの樹脂を入れて純水を作る装置です。
まず、中の樹脂を、陽イオンと陰イオンの2種類に分けます。
上部のマンホールを空けて、この樹脂を分けた状態で抜き取ります。
これを混ざらないように、旨く抜き取るのがノウハウです(笑)
ポンプを使わずに、サイフォンの力で抜きます。
コーヒーと同じかな?
これが全部抜いた状態です。
中に入っている配管は、イオン交換樹脂を連続で使い続けるように薬品で処理します。
その薬品注入用、または入れた薬品の排出用の配管です。
イオン交換樹脂は、1年間使っている中で、薬品にさらされたり、経年劣化で1年に数%~数十%分解します。
だから、分解していると思われる分を補充します。
補充したのち、設計した樹脂量となるように、樹脂を充填しなおします。
あとは制御盤を使って、自動で再生状態を確認して終了です。
この装置を使うことで、お店で売っている蒸留水とおないくらい純度の高い水が製造できます。
隠れたところで、いろいろな水の装置は使われているものです。