ミネラルウォーターは各国入り路な製品が作られています。
メーカー側がどのようなスタイルでミネラルウォーターを供給したいか。
その違いが製造方法の違いとなって現れていると思います。
当然採水する土地の水が美味しいと言うことが、最も重要な条件です。
大きく分けて、日本、アメリカ方式とヨーロッパ方式に分かれます。
日本・アメリカ方式
1.採水した水をろ過し、ゴミなど汚れた成分を除去する。
2.加熱、紫外線などによる殺菌、または細かいフィルターによる除菌を行う。
3.ボトリング後キャップを閉める。
(2、3が逆になることもあり)
ヨーロッパ方式
1.採水地の周りの環境を整備し、地下水に汚染物の流入するのを防ぐ。
2.妻子地の地下水を、空気に触れない状態で工場内に導入し、ボトリングする。
(滅菌、殺菌、除菌は一切行わない。)
水を販売するためには、その販売した水の安全性が一番の問題となります。
注意点として、
1)汚染物質が入らないような対策
2)食中毒のような微生物による汚染対策
の二つが考えられます。
1)の対策としては
日本、アメリカ方式では、採水した水の分析をしています。
ヨーロッパ方式は、水の分析はもちろんのこと、採水地の水源となる地域の環境を守ることも重要な活動としています。
フランスでは、地域で一つのミネラルウォーターしか作ることができないため、ブランドを守るために地域と一体となって採水地の環境保護を行ってます。
2)の対策としては
日本、アメリカ方式では滅菌、殺菌をした水を販売しています。
ヨーロッパ方式では、採水した水が、長期保管しても微生物的な汚染が起こりにくい水を販売しています。
これを、バスに乗車している人にたとえてみると、
1.バスの中に人がいない状態 → 静か。(微生物がいない状態)
2.バスの中に小学生が1人 → 静か(微生物が少ない)
3.バスの中に小学生が10人 → 騒がしい(単一微生物が悪さをする)
4.バスの中に大人と子供が一緒に10人 → 静か(周りを気にして一人が騒ぐとほかの人が注意する)
(これを拮抗作用といいます)
微生物の活動を抑えるために
日本、アメリカは1.ほ方式を採用。
ヨーロッパは、4.の方法を採用しています。
2は、ボトル開封直後、3葉開封後しばらく置いたあとです。
通常無害な菌でも、量が増えすぎると害を及ぼします。
薬のたくさん飲み過ぎがいけないのと一緒です。
ヨーロッパは、滅菌技術が確立されていない時代からこのような方法を通じて、飲料水を遠くまで運ぶ方法を確立したのではないかと思います。
煮沸したりすると、成分が飛んだり、白濁しやすい炭酸水や1000mg/L以上硬度成分が含まれるような水も商品化されています。
日本のミネラルウォーターメーカーも、徐々に採水地周辺の環境を守ると言った活動を進めています。
どちらにしても、開封後は微生物に汚染されやすい状態にあるのは替わりありません。
開封後は、冷暗所で保存、常温に置いた場合長くても2~3日で使い切りましょう。