今週1週間は浄水場で仕事をしてきました。

多分みなさん、水道水をどのように作っているか具体的にご存じないと思うので、数回に分けて説明したいと思います。


愛知県の某浄水場。

木曽川の水を取水して、尾張地区の水を作っています。


浄水場全景

河川から取水された水はまず滅菌されます。


薬注装置

このような、薬品注入装置を使って、


原水入口


円形の水槽の真ん中に河川水と次亜塩素酸ソーダを入れます。

真ん中の筒状の部分で混合され、周りに水が噴き出し、均一に滅菌用の薬品が混ざった状態になります。

この次亜塩素酸ソーダは、遊離塩素を含んでおり、これが殺菌能力を示します。

水道水は、浄水場から各家庭の蛇口に届くまで、時間がかかります。

この遊離塩素は、殺菌能力に持続性があるので、みなさんの口に水道水が入るまで、微生物が繁殖することが無く運ぶことができます。

その濃度は、水道法で決められており、各家庭の水道の蛇口出た水の濃度が、遊離塩素0.2mg/L以上となっています。

この遊離塩素は長い時間置いておくと分解し無くなってしまうので、通常少し多めで設定しています。

0.5~0.8mg/Lぐらいが平均値ではないでしょうか。

夏には多めで、冬には少なめです。

PAC注入

次に、まだ細かいゴミが水の中には含まれているので、PAC(ポリ塩化アルミニウム)で細かいゴミ同士をくっつけ、そのゴミを沈ませて取り除きます。