2011春夏秋冬 「風鈴花燦」

2011春夏秋冬 「風鈴花燦」

時に喜、時に怒、時に哀、時に楽
全ての人に・・・共に喜怒哀楽を・・               


 木陰に抜けるそよ風

 清んだ鈴の心洗う音色

 四季折々彩る花

 「燦燦と」「光がきらきらと輝くさま」

  

思い浮かぶ風景・・・

そこは穏やかな時の流れる場所・・・


Amebaでブログを始めよう!

休みの合わない二人


旗日が休みの僕と休みが合った


初の昼デート


葛西臨海公園に行った


遊びをあまり知らない俺の立てた計画


彼女の好き嫌いは関係なく苦肉の策だった


まぁ、それなりに楽しんでくれたかもしれない


ただその後がまずかった


水族館を出て海辺に座っていると雨


ザッっと来るのを警戒し車に戻った


予定では


海辺で語るはずだった・・・


後の計画が無い・・・


葛西から彼女の家までは下道で帰る


計画が無い俺にとってはせめてもの救い


ただ


海辺でちょいスキンシップを望んでいた俺にとって物足りない


頭の中で「この後」をいろいろ模索する


で僕が出した結論


この一言は「冒険」だった


彼女のトラウマを呼び起こす


かなりやばい「もろ刃の剣」


「一緒に寝てみない?・・・」言ってしまった


「嫌だ」の一言で斬られた


その言葉のショックよりもその後の言葉が効いた


「やっぱりそうじゃん」「いちは違うかなぁと思ったのに・・・」


彼女のやっぱりは「要はしたいんでしょそれなんでしょ」を意味する


かなりのパンチ力だった


正直、本心はそんなに寝たいわけじゃなかった


ベタベタするにはラブホが手っ取り早い


確実に言葉を間違えた


言い訳の言葉すら浮かばない


やっとの思いで彼女から引き出した「俺を好き」という思いが崩れる


「終わった・・・」そう思った


しばらく沈黙が続き、彼女が口を開いた


「大丈夫だよ、好きって気持ちがこんぐらい減っただけだから」


と手で表現した


人差し指と親指の間の1ミリくらいの間隔


「元がわかんないじゃん・・・」の俺の言葉に


彼女は笑ってた


いつもの待ち合わせ場所にもどった車の中

顔を見合す、そんな事を繰り返す

「ここにいてもしょうがないじゃん、ご飯食べにいこ」

僕は車を出す

マンマパスタに入った

僕の頭の中は「最後の飯かな」・・・

彼女は変わらない

食事を終え店をでる

二人はいつもそう、食事が終われば席を立つ

店を出ると彼女は言った

小さな小声で一言「家、来る?」

僕は耳を疑う反面即答していた「うん」

ただ状況がつかめない

頭の中は?????

それでも女の子の部屋に上がるなんて7年ぶりくらいか・・・

ドキドキ胸は高鳴る

僕は冷静を装い彼女の部屋に入った

良い匂いがする、女の子の匂い

1Kのアパート部屋は広くない

でも綺麗にまとまった部屋

ベットにもたれ床に座る

彼女はスカートからショートパンツに穿き替えた

それも僕の目の前で・・・

目のやり場に困った


彼女は俺の横に座った

僕は彼女の肩を抱き寄せた

彼女はなすがまま・・・

初めてディープなキス

お互い」何度もキスを繰り返した


僕は9時からバイトだった、彼女は休み

彼女に勧められベットに横になる

俺の前に座る彼女をベットに引き上げた

彼女は俺にキスをして腕に頭を置いた

普通ならこの状況、先があるのかもしれない

でもそんな気にはならなかった

俺は彼女を抱きしめいつの間にかうたた寝してた


彼女に起こされ言われた「寝てたね」

「寝てない」俺は答えた

「いびきかいて寝てたっ!」

こんなやり取りが楽しく嬉しい

俺は後ろ髪引かれながら部屋を出た

彼女は車まで送りに出てきた



今日までアパートさえ教えなかった彼女

彼女がなんで部屋に招き入れたのか

なんか解るような解らぬような・・・


今日の俺は彼女に救われた


バイト中に彼女からマールが来てた

その一部

「気にしないで

大人だもん、充分ありえることだよ」



きっと二人はいずれ自然に

それまで軽はずみな言葉と行動は慎もう・・・

そう思った



もう一つ意外な事実が・・・

彼女は韓国と日本のハーフだった・・・

















俺の悪いところの番長格


弱い心


予想外、不用意な展開にぶれる


気持ちが直ぐにぶれる


その方が楽になるから


前に彼女の事をさんざん書きなぐった



今、彼女と付き合いが始まってる


彼女と話せば彼女の想いは痛いほど伝わってくる


会えば会うほど、話せば話すほど感じる


彼女の想いが大きくなっていくのを


ただ難点が一つ


彼女は自分からメールはしてこない


送ったメールも返ってくるのは3分の1でもいい方


電話はもちろんしてこない


会いたいとも言わない


会うときはいつでも俺の誘い


誘えば断ることは無いが・・・



だからまたふらつく


この娘は俺の事ほんとに好きなのか?と・・・


声を聞きたくないのか?逢いたくないのか?


お前にとって俺ってなんだ?と・・・



ある意味僕の立場での恋愛


面倒がなくて、都合の良い女じゃないか


そんな風に思う人間もいるんだろう


でも違う


少なくとも俺は嫌だ


もっと求められたい


でもそれは自分が安心できるからだろうが


でも解った事がある


俺は彼女の想いを無視してる自分勝手な奴





関係ないが


倉木麻衣がTVに出てる


彼女、誰かに似てると思ってた・・・倉木麻衣が失敗した感じだなぁ


はい、勘違いでした


冷静に考えてみればあれも俺の病気じゃん


浮かれて舞い上がると物事を良い方向に考えちゃうとこ


日々がたってA型性格フル稼働


同時に冷静な判断と分析のスイッチが入る



言葉を振り返り、行動を振り返り、メールだって分析


何度も頭の中でやり取りを再現する


あらゆる可能性を想像して消去法で削っていく



そして我に返る


我に返り、分析をもとに仕掛ける


そして理解する



たとえば


好きと言った時の彼女の返し


「それは私もいっしょ」


彼女は「好き」とは一言も言っていない


「いっしょ」を「好き」に置き換えても「好き」の分類は様々


彼女は

「彼に浮気された事がある、だから浮気をされた気持ちがよく解る、だからどうしても考えちゃう」


浮ついてると、こう考える


ああ好きだけどそれを考えると辛いのか・・・


でも角度を変えれば、きれいで卒のない、体のよいお断り


彼女は一度も振り返らず帰っていった


僕は気持ちを押し殺して強い女の子と思った


でも冷静になればそれはあり無いだろう


振り返らない方が面倒が少なくて済む



なんか彼女に残念で、自分に残念で書きなぐろうと思ったけど・・・


なんか書くのもめんどくさくなった




そういえば


俺は大事な彼女の一言をあの時、聞かなかった事にした


僕が食事に誘った時、彼女の返事に間があった


そのことを聞いたとき、彼女は言っていた


「告られなきゃ良いけど・・・告られて気まずくなっちゃったらヤだなぁ」


と思って・・・そう答えた


答えはこの言葉にすべて集約されてるのに僕は聞かなかった事にした・・・



食事に付き合ったのも、ちょこっとキスしたのも気まずくなるのを回避したんじゃないのか?




なにより、今の彼女から想いは伝わってこない


メールだって送らなきゃ来やしない


ヘタすりゃ返っても来ない


運よく返って来ても短文メール1本で終わり



結局、この数日間


一人で舞い上がって、浮かれ飛んで


我に返って、頭に血が上って


自分の嫌なところを露出しただけの時間になった






ただ思う・・・


なんで最初の誘いで断らなかった


「奥さん居るでしょ」


その一言で後腐れなく断れただろうに・・・