2週間ぶりに開催された健康麻雀。 
外は快晴。 
店員が窓を開けると心地良い風が入ってきた。 
寒がりの赤眼鏡だけ、寝れば死ぬぞと言わんばかりにブルブル震えている。 
ドラさんから「上着着ろよ」と言う鋭いツッコミが入る。 

そんなこんなで今日も始まる健康麻雀。 

第1戦。 
ドラさんの東 ドラ3に振り込み8000点を奪われた私は、すぐに自分も立直 ツモ ドラ1で8000点を取り返す。 
アタ美は親になった途端 
「アタ美、8連荘への道~そして伝説は始まる~」 
と、麻雀日記へ書き込むように要求してきたが、私の立直 ドラ1で敢え無く終了。 
「お…俺の8連荘が~」 
と言う死ぬ間際の雑魚のような捨て台詞を放つ。 

ここで何故か赤眼鏡がオープン立直。 
自分の勝利を確固たるものにしたいがためのプンリーか、はたまた単なる愉快犯か。 
同じく立直をしていたドラさんが振り込み、オープン立直 断么九 ドラ3で18000点を支払い、ドラさんいきなり持ち点0の最下位へ転落。 
立直出来ないドラさんを馬鹿にする赤眼鏡は、その後2度目のプンリー。最早優しいのか憎らしいのかわからない。 
そして続くアタ美と私もプンリー。 

振り込んで飛ぶか、ノーテンで飛ぶか。 
ドラさん、絶体絶命。 

…よくよく考えれば、ドラさんが上がるか他の奴が振り込むと言う選択肢もあったのだが、この時の我々にはどちらに転んでもドラさんが飛ぶ2択しか思いつかなかった(土下寝)。 

結果的にはアタ美が振り込み、私がオープン立直 ドラ1の3900点で和了。 
優勝は赤眼鏡と言う何ともつまらない結末を迎えた。 

第2戦。 
しつこくプンリーする赤眼鏡に、四暗刻テンパイを潰されて腐る私。

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続いてアタ美と私は国士を狙うが、ドラさんに潰され涙を飲む。 
結局アタ美が北 三色同順 3900点で和了し、アタ美の勝利。 

第3戦。 
アタ美の4連荘。 
全て安手、しかも私の国士無双テンパイを潰しての和了。

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「クソ!死ね!」 
私の罵倒にニヤニヤするアタ美。 
一瞬目玉を抉り出してやりたい衝動に駆られるが、その後赤眼鏡が3連続で和了し、その全てで振り込んだりツモられたりして点数を奪われた私の憎悪はアタ美から赤眼鏡へと移った。 

赤眼鏡の後は私が3連続で和了。しかし激安の手だったため、焼け石に水である。 

ドラさんが合間に立直 三暗刻 ドラ2で赤眼鏡から8000点を奪ったりしていたが、最終的には赤眼鏡の勝利で終わった。 

第4戦。 
ドラさんがアタ美の立直 ドラ1に一発振り込み。 
次に赤眼鏡の立直 ツモ ドラ1、アタ美の白 ドラ3 ツモと少し体力を削られた後に、アタ美(親)の立直 混一色 ドラ1で12000点と赤眼鏡の立直 一発 ドラ3の8000点に振り込みドナさんフルボッコファーラウェー。勝者はアタ美。 

第5戦。 
アタ美の発 北 混一色 ドラ1で満貫、ドラさんの立直 ツモ 七対子 ドラ1で満貫、赤眼鏡の立直 一発 ツモ ドラ1で満貫、同じく赤眼鏡の立直 断么九 平和 ドラ3で満貫。 
満貫祭りの中、1人満貫が出せずに南 海底撈月 2000点の私。アウェー感パねぇ。 
結局満貫2回に立直 平和 断么九 ドラ2の跳ね満で和了した赤眼鏡の勝利。 

第6戦。 
やっと私のターンが回ってきた。 
その昔アタ美が掲げたスローガン「小さな役からコツコツと」を実践し、立直 一発で赤眼鏡から2000点、立直 中 ドラ1でドラさんから3900点、対々和でアタ美から2000点、断么九 ドラ1でドラさんから3900点と4連続で和了した私は、合間にドラさんの立直 七対子 ドラ3の18000点に振り込んで残り1000点を切った赤眼鏡を横目に見ながら、ダブ南 2000点と立直 ツモ 2900点でアガり、赤眼鏡を飛ばした。私のコツコツ努力勝利。 

しかし常々思っていたが、ドラさんの七対子率がハンパない。毎回のように七対子でテンパるので待ちの予想がつかないのだ。 
そんな話をしていると、誰とは無しにドラさんをチードラと呼び出した。チーママと言うかチーかまと言うか…何か七対子感は皆無だが、何となく定着しそうなチードラ。 

第7戦。 
アタ美(親)が最初から飛ばし、立直 七対子 ドラ4でドラさんから18000点を奪う。 
どうしたチードラ。
続きアタ美は赤眼鏡からも白 ドラ5で18000点を獲得。 
アタ美が親からやっと降りた時、私はドラさんの立直 一発 一盃口 ドラ2で12000点に振り込み、結局アタ美以外の全員が持ち点減少。 
その後は私と赤眼鏡が交互に和了してかなりの点数を稼いだものの、最初の大打撃から抜け出せず、アタ美の勝利。 

総合優勝はまたもやアタ美。 
赤眼鏡は僅差で敗北。 
アタ美は役満に振り込む男だが、成績は4人の中で一番良い方である。こういうところでバランスが取れているのだなぁと感心した私であったが、1日に2回も役満をテンパりどちらもアガれなかったことを思い出して1人血の涙を流したのは秘密である。