【寄付】
外国証券の寄り前注文は500万株の買い越し
本日の日経平均は、+247円の14731円で寄り付きました。
昨日の米国市場は、日本株の急落を受けて朝方は、100ドルを超える下落となる場面もありましたが、「日本株の急落は日本固有のもの」と解釈され、影響は限定的となりました。朝方発表された新規失業保険申請件数、続いて新築住宅着工件数が揃って市場予想を上回り、また前日好決算を発表していたPC大手のヒューレットパカードなどが牽引して戻り歩調となり、小幅安で取引を終了しました。
朝方の東京市場は、シカゴCMEの日経先物が14800円で返ってきたことから大幅に反発して始まり、一時15000円台を回復する場面もありました。
昨日のナイト取引で日経先物が一時14000円を割れる場面もありましたが、海外市場が想像以上に日本株急落の影響を受けなかったことから、一定の安心感を取り戻したようでした。
10時頃の物色動向みると、業種では昨日大きく売られた不動産、その他金融、証券が上昇率上位となり、買い戻しが値上がりの原動力になっていたようです。輸出主力株も堅調な値動きとなっていました。
その後、日経平均は、14900円を挟んでもみ合いとなっていました。昨日の急落は上昇の前提条件自体が崩れたわけでもなく、需給関係が楽観に傾き過ぎていたことが下落を必要以上にい大きくした側面があるため、落ち着きを取り戻せば再び上昇に向かうとの見方が一般的なようです。
ただ、昨日の急落幅が大きかったため、上値に節が出来たことも否めず、高値更新には時間がかかるのではないかとの指摘もありました。
東証1部では約9割の銘柄が上昇となる全面高商状となっていました。
新興市場でもガンホーが10%を超える大幅高、バイオ関連株もほとんどが上昇していました。
結局、日経平均は+383円(+2.65%)の14867円、TOPIXは+29.90p(+2.52%)の1218.24pで前場の取引を終えました。
業種では、保険が+5.13%で値上がり率トップとなりました。続いて電気ガスが+4.65%、建設が3.58%の上昇となりました。一方、値下がりはパルプ紙のみとなっています。
個別では、東電が10%を超える上昇となり、為替が1ドル=102円台に戻していることもあってソニー、パナソニック、シャープなどの電気機器株、トヨタ、ホンダ、日産など自動車株の上昇が目立っています。
昨日は為替市場で1ドル=100円台後半まで円高方向に進む場面もありましたが、米国の金利上昇によるドル高という基礎的な前提に変化はないことから、徐々に円が売られて102円台に戻していることも輸出企業の追い風になっていたようです。
【後場寄り】今日も12:50から相場が一変します。
後場寄り付きの日経平均は、+375円の14841円で始まりました。
昼休み中の日経先物も落ち着いた動きとなり、後場の寄り付きは、前場終値よりやや安い水準でのスタートとなりました。
急落の後だけに慎重になっている投資家が多いことや週末要因に加えて米国市場が27日に休場となるため、様子見姿勢が強まっています。
物色動向としては、業種別騰落を見る限り、前場の輸出主力株から後場は不動産などの内需株が物色されているようですが、1日で株価水準が激変してしまったため、株価の水準に混乱する投資家が多く、買値売値ともに目途をたてることが難しくなっている様子でした。
昨日急落が始まった時間とほぼ同じ12:50頃、上値の重たさを確認した形で、先物にまとまった売り物が出たようです。日経平均は14600円を割り込みマイナス圏に沈みました。為替も1ドル=101円台後半まで円高方向に動いていました。
その後も激しく上下動を繰り返しながら、日経平均は一時13:45頃に、瞬間ですが14000円を割り込む場面がありました。
ただ、その後は戻り基調となり、結局、日経平均はプラス圏に浮上して+128円(+0.89%)の14612円、TOPIXも+5.74p(+0.48%)の1194.08pで取引を終えました。
【感想】
本日は昨日同様乱高下が続き、水準こそ違うものの、日中の5分足を見るとほぼ同じような値動きとなっていました。先物の売買によって非常にボラタイルになっています。
当然、日経平均の値動きも激しく、現物市場が置き去りになっているように感じる場面も多かった市場関係者が感想を漏らしていました。
現在の日経平均の水準は、「第2の真空地帯」といわれる価格帯ですので、居所が定まらない相場展開となりやすく、したがって値動きが激しくなってしまうようです。
昨日の急落の影響で余震のようにしばらく乱高下があるかもしれませんが、日経平均の日足チャートを見ると、もともと25日移動平均線乖離率が10%を超えるなど異常な事態から通常の上昇トレンドに戻ったとも考えられます。
【おまけ】
日経平均の価格帯別出来高を見ると、
第一の真空地帯 11000円から13000円
第二の真空地帯 14000円から16000円
このように見ることができます。
現在、第二の真空地帯にいるため、節目らしい節目がなく、何を根拠にしたらいいのかわからないカオス状態のようです。
大抵の人にとって無意味に激しく上下動を繰り返しているように見えました。
マーケットプロファイルも昨日今日と想定している値幅を軽くクリアしてしまって、計算式を
継ぎ足しました(;^_^A
