ドラマシリーズからのファンなので、
とっても楽しみにしていた。
もともと、原案・脚本の金城氏の小説が好きだったので、
どんなドラマなんだろう?と興味を持ったのがキッカケだった。
岡田クンと堤慎一以外は知らない顔ばかりの
絵的な見栄えはどことなく地味。
でも、そのことで、物語に集中することができ、
細かいディテールを見逃さないで見続けることができた。
すべてが映画の伏線と言ってもよかったので、
この演出はウマいと思う。
結末は、「まだつづく??」って感じだったけど、
それもそういう作りなんでしょうね。
岡田クンのキレのあるアクションがやっぱりスゴい。
従来のカンフー映画などのアクション物より、
なんかリアル・・・。
ヤラれる場面は実に痛そうだ
そして敵役の役者の顔が実に怖かった。
岡田クンに殴りかかるときの顔・・・
あれが世に言う「鬼の形相」なんだと思う。
犯罪者を制圧するためのSPの暴力と、
命を奪う目的でふるわれる暴力とでは、
その質が異なるということが、映画を見てわかりました。
劇中、山本が、敵対するSPと戦った後に、
息をきらしながら「SP強いッスね・・・。」ていう
セリフを漏らしたが、緊張感の中のユーモラスさがおもしろかった。
金城氏の小説の息吹を感じた1場面。
アクションもさることながら、セリフのキレがいいのも
このドラマの特色と言っていいですよね
謎のスィーパー集団リバプールが、
常に軽妙な会話を交わしていることに、
時に何ともいえない怖さを感じます。
完璧に、残酷に、人を暗殺して、
ジョークを交わす・・・そのアンバランスさが、
笑って人を殺せるプロ集団を見事に表現してましたね。
それにしても、命をかけて仕事をするってどんな気持ちなんだろう。
少しだけわかったのは、
仕事って、自分が信頼する仲間から、信頼を得られる働きをして、
「任せてよかった」という評価をもらうことで、
満足できるってこと(ある程度はネ)。
すくなくとも自分はそうだった。
革命は失敗すればただの犯罪だが、
成功すれば歴史を変えた伝説になる。
私たちが知っている歴史は、勝者が語ってきた逸話の集まりに過ぎない。
有能でカリスマ性がある人が語る立派な理想も、
こに集う人のいろんな思惑が混じりあうことによって、
色合いがどんどん変わる。
たまたまですが、
今日テレビでジョニーデップの「フロムヘル」を見ました。
そこでも感じたのですが、なぜ上流階級の人々は、
「自分らが最上位であり、特別」と思いたいのでしょう?
自分と異なる思想を忌み嫌い、排除しようとするのは、
なぜなんでしょうね・・・。
思いたいなら、思いたいだけ、そう思っているだけではダメなのかな。
「悪人」のときも思いましたが、
人が人を蔑む行為・発言が、無用な争いを生むと思います。
立派な思想も、他を排他しようとしたところで、
すでに失敗なのではないでしょうかね。。。
無視する・欺く・蔑む・・・これが平気でできるひとは、
テロリストと同等ですね。
また、劇中、国民にむけて「考えろ!」というセリフがありましたが、
これは金城氏が別の小説でも訴えていたことです。
自分の頭で考える。
考えろ、考えろ、考えろ、と念じる。
何が正しいのか。何が悪いのか。何ができるのか。
大事なことですね。
私は娘にも「自分で考えられる人」になって欲しいと
常々思っています。
改めて「SP」テレビシリーズを振り返ってますが、
真木よう子の舌打ち・・・絶品