*日本を出て、アメリカへ
私は、日本で20年間、中高数学教諭として勤務し、アメリカで1年間、日本人補習校に勤務、その後、カンボジアのキリロム工科大学・キリロムインターナショナル小学校・キリロムパインリゾートに来ました。
実際のところ、アメリカに出るとき、「アメリカでなければならない理由」はそんなにクリアでなかったのですが、チャンスが巡ってきた上に「人生でやれるならいつかやりたいこと」だったので、知らないことだらけでしたが、渡航を決断しました。(実際のところ、就職が決まってから、NYの家賃が高いことを知り、住宅探しに苦労しました。)
でも、アメリカも、カンボジアも、行ってみて初めて知ったことがたくさんあり、本当に行って良かったし、もっと早く行くべきだったと思いました。
日本を出てみて一番大きな気づきは、国境を頻繁に越えている世界の人が本当にたくさんいるということです。もちろん、英語を中心にコミュニケーションを取り合っています。
これは、日本の中にいただけでは、より情報が偏ってしまうため、ぜひ、日本の皆様には、日本国外を見てほしいし、可能なら、私がご案内申し上げたいという思いで、カンボジアでの仕事を続けています。
*キリロムをできるだけ短く説明
勤務先のキリロムは、リゾート施設・全寮制とのシナジーを利用しながら、子どもから大人までの「学び・事業づくり」をサポートする事業です。中心となるスキルは、「英語・IT・プロジェクト運営」です。一言で説明しきれない幅の広さですが、創設者の「世界に出て活躍する日本人を生み出したい」という思いが、年齢・経済的背景・語学力に対して「広く多面的に実現される場」とご理解ください。
*カンボジアで見えるもの
カンボジアというと、「クメールルージュ・地雷・貧困」と、マイナスのイメージが強いのは事実です。確かにそういった要因が影響して、発展が遅れたこともあるでしょう。「クメールルージュで4人のうち3人のおじを亡くした」というタクシードライバーにも会いました。他方、都市部の建築やインフラは、日本では想像できないスピードで近代化を推し進め、パンデミックが明けつつある今、さらに加速していることが容易に体感されます。
「数年前まで留学する人などいなかった」ところに留学者が押し寄せて、競争が激化している近隣の国もあります。カンボジアにも、そんな日が遠からずやってくることが、伝わってきます。
日本国内に居続ける人を煽るつもりは毛頭ありませんが、少なくとも、「本当は海外に出た方が良いかも」と思っている人の手助けはできる・しなければならないと思っています。