「あんたは不細工だから勉強ぐらい出来ないと将来生きていけんよ」
と幼い頃から母親に言われ育ってきました。
そして自分が母親になって娘を持って思うのですが、
普通さ、(事実とはいえ)母親が娘に対して言うべき言葉ではないよね?
…と今になって思う。
母からしたら娘の将来を心配して愛情から放った言葉なんだろうけど、たとえ身内に対してでも言うべき言葉ではなかったと思うわ。うん。😠
幼心に素直だった私はその言葉を信じて
「運動も出来ないブスだから勉強ぐらいは出来るようにならないと…」というプレッシャーで押し潰れそうだった。
中学・高校の多感な思春期は誰もが自分の容姿について悩むのだろうけど、私も鏡を見てはドヨ〜ンと溜め息をつく日々だった。
母は、くっきり二重まぶた・低い鼻・尖った顎
父は、重たい一重まぶた・高い鼻・面長の顔
私は、一重まぶた・低い鼻・面長の顔に尖った顎
神様!私の製作、間違ってません!?
…という訳で最高の不細工人間が完成した訳です。
特に高校は市内の中心地の進学校だったから、
市内の金持ちの美男美女が集まってるんですわぁ…(富裕層は綺麗な女性と結婚するのでその子孫達は容姿端麗なケースが多い)
こんな環境で、ただでさえ僻地から通学していた私はコンプレックスが制服着て歩いてるような生徒にならざるをえなかった…
数学の授業時は前の黒板の板書だけでは足りずに、後ろの黒板も使っての授業だったんだけど、目が悪く前方の座席にしてもらっていた私は後ろの黒板になると全く見えない。
なので、後ろの板書になるとノート取りも出来ないのでボーッと後ろの席の人の筆箱とか見てた。
(後ろ黒板になると身体を後ろに向けるから)
後ろの席の人はクラス1の秀才のKくん
目がクリッと大きく黒曜石みたいな深い黒い瞳の、女子に大人気の物静かな男の子だった
Kくんの親友のFくんはノッポの図書委員で
Fくんの図書当番(図書室での貸し借り受付)の日に、私「ごめんけど本の返却お願いできる?」と放課後補習が入ってしまったのでお願いすると、快諾してくれたので借りてた本を渡したことがあった。
そして補習のために教室移動していると廊下で、
ノッポのFくんが黒曜石のKくんに
「これ、すぅさんが借りてた本だぜ!読む?」
と囁いてるのが風に乗って聞こえ、
「え!?そうなの?次、俺が借りていいかな?」
と答えるKくんの声が耳に入ってきた。
…少女漫画のワンシーンのようだった。
冴えない不器量な女の子が、
学校一の大人気イケメン男子に…
みたいな展開
気のせいかな?
とも思った。当然。
数週間後の土曜日補習クラス時に
土曜日補習は座席自由なので、
またまた目が悪い私は教壇前の席に教科書を置いて席取りして窓際に佇んでいたら、ノッポFくんがやって来て黒曜石Kくんの教科書をスッと私の席の隣に置いて立ち去り、そのあとKくんが顔を真っ赤にして教科書を回収して行く一連の流れを見てしまった。
生物の時間に「クラスの血液型の分布図を作ります。AB型の人、手を挙げて」と先生が指示して手を挙げたら、AB型は私とKくんだけだった。
その時「ヒュー!!」とノッポFくんが口笛鳴らした。
もぅ、これ、気のせいじゃないよね?
なぜブスの私なんだろう?
ずっとずっと不思議だったし、当時は逆に悩んだりもした。
事実は小説よりも奇なり。
彼は、今で言うブス専だったのかもしれない
…と、この話を夫にすると、
「目がデカい男は意外と目が細い女が好きなんだよ」
と、学生時代の授業中に先生から「おまえの目ん玉はこぼれそうにデカいな」と突然言われたぐらい目が大きい夫は笑ってたけど。
確かに夫の好きな芸能人は、
美人系ではなく、
バイプレイヤー的な4番手ランクの俳優さんが多い。そしてめちゃくちゃ美人の女優さんに向かって「あー、俺、この手の顔が無理なんだよなぁ」って言ってるから😳美的感覚が人と違ってるのだろう。(だから私と結婚したのかウ〜ン)
あんなに悩んでいた一重のまぶたは、
加齢によりまぶたが下がってきて今はクッキリ二重まぶたになって、化粧品売り場のBAさんにメイクしてもらった時に「アイラインはお客さまの二重幅に沿って入れていきまーす」と過去の私が聞いたら信じられないような展開になってるし、
歯周病や虫歯で前歯がガタガタになったのでセラミック矯正したら、歯並びが綺麗になって口元が整ってきた。
年を取るのも悪くないね。
ちなみに黒曜石Kくんは、
ニューヨークで弁護士になってるらしい✨
そして毎回いい仕事してくれたノッポFくんは、
バンド活動してるらしい。
(ボーカル担当だとか)


