生理痛の相談に来られたCさん。
しかし女性カウンセラーがお話をうかがううち、「実は」と生理痛以外の不調も打ち明けられました。
「いつも体調が悪い感じ。そして生理が不順で、しかも生理の叩日も前から便秘やむくみが出て、いらいらしたり集中力がなくなったりします」
外資系企業に就職して3年目というCさんの日常をくわしくうかがいました。
すると、お給料はいいけれども常に成果を求められ、プライベートな時間や睡眠時聞を削って働いており、しかも直属の上司とうまくいっていないとのこと。
お会いした印象も、顔色がすぐれず疲れがにじむ表情でお歳という年齢よりも老けて見えます。
仕事上のストレスが月経トラブルにもかかわっていると思われました。
「ストレスがたまっている」と言うのですが、それが月経トラブルにつながっているとは意識していなかったようです。
月経血ドックを希望されましたが、生理不順にかんしてはホルモンの分泌状況を診る必要があります。
そこで同時に血液検査でホルモンバランスを測ることにしました。
結果は、月経血ドックでは若干バランスの崩れがありましたが、大きな問題は出ていません。
しかし、ホルモンバランスが問題でした。
目立っていたのはコルチゾールとプロラクチンというホルモンの過剰分泌です。
コルチゾールは、別名ストレスホルモンとも呼ばれ、ストレスを受けるとその分泌が大きく変動してしまいます。
プロラクチンは卵巣や乳腺に作用するホルモンですが、過剰になると排卵が止まったり、月経
が起こらなくなったりすることがあります。
プロラクチンが増える原因はいろいろですが、ストレスが強いときにも起こります。
Cさんの場合はストレスが大きな要因となって、生理痛や生理不順、PMS、そして日々の体調不良が起こっていたのです。
しかも月経トラブルがあることが、さらにまた仕事に差し障る状態となってストレスが増すという悪循環に陥っていたのでした。
この時点でCさんに必要なのは、不快な症状の解消と、ストレスへの対策です。
そこで痛みのコントロールのための痛み止め(非ステロイド系消炎鎮痛薬)、コルチゾ-ルやプロラクチンの分泌を抑える作用をもつハーブをおすすめしました。
そして低用量ピルの使用。
Cさんの場合は低用量ピルを使うことで、生理痛の緩和、ホルモンバランスを整えてPMSを和らげるなどの効果が期待できます。
それだけでなく、ピルを使っていれば出血日をコントロールすることができます。
ですから、例えば出張や重大な会議と月経が重なって大きなストレスになるといった、日常的なストレス状況を変えることができます。
そしてストレス対策です。
生活面のケア、具体的には食事の改善と爪もみや呼吸法などのケアのプログラムを立ててそれもおすすめしました。
痛み止めの効果は1回の月経ですぐに実感できます。
逆に1回の月経でも痛み止めが効かないときは、その薬を見直し、別のタイプの痛み止めに変更すればよいのです。
それ以外のサプリメン卜や低用量ピル、生活面でのケアは、3カ月を一応の目安として経過を見守ります。
これらの治療は漫然と続ければいつか効果が出るというものではありません。
効果が出ない、よさを体感できないということは、その人の状態には「合わない」のですから3カ月後には見直すことが必要です。
Cさんは2カ月後には、「夜もよく眠れ、体調がいい」という形で効果を実感。
そこで低用量ピルの使用もこの時点で止め、ストレス対策を続ける一方、ハーブを楽しみながらセルフケアをしています。
